目標は法科大学院合格でも、旧司法試験レベルの勉強を。
友人や家族に支えられ勝ち取った合格
山田 裕章さん (21歳)
早稲田大学法学部4年在学中
■合格校
東京大学法科大学院(既修)
慶應義塾大学法科大学院(既修)
早稲田大学法科大学院(既修・稲門法曹会奨学生)
中央大学法科大学院(既修)
上智大学法科大学院(既修)
■適性試験
大学入試センター : 62点
■学部成績
GPA : 3.75
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、慶應中央ロースクール突破小教室など
私は大学入学当初運動系のサークルに所属していましたが、何の目標もなくグダグダ大学生活を送ることに嫌気が差すとともに、日本で一番難しい試験に挑戦してみたいという単純な好奇心から司法試験の勉強を始めました。
私が伊藤塾に入塾したのは2年生になる春休みです。大学の友達の間で評判が良かったので、伊藤塾を選びました。伊藤塾長、呉講師にやれといわれたことを2年半やり続けた結果、私のような凡人がいわゆる上位法科大学院と呼ばれるところに合格できたので、この選択は本当に正しかったと思っています。
(1) 適性試験対策
私は適性試験が本当に苦手でした。なので、適性に関して私からアドバイスなどおこがましくてできません。ただ、私のように適性で苦しむ人を勇気づけるためにあえて言わせてもらうとすれば、<1>適性は時間をかければ足きりを免れるくらいにまでは伸びる、<2>既修はそこまで適性を気にする必要がないという2点が言えると思います。
(2) 法律科目対策
<1> 基礎段階の学習
初学者の頃にやるべきことは、とにかく基礎マスターの復習に尽きます。事実私は基礎マスターの3科目のカリキュラムが終わるまでは、上三法については「入門講義テキスト」の読み込みと、覚えろと言われた定義などを覚えることしかしませんでした。法科大学院の受験生の多くは、基礎マスターの最低限の知識すら受験時に入っていないほどで、そんなにレベルは高くありません。なので、ここでどこまで踏ん張って勉強できるかが、合否に直結するといえるでしょう。
<2> 実践段階の学習
法科大学院の合格を当面の目標とされている方でも必ず来年の旧司法試験に本気で合格することを目指してください。私自身も法科大学院固有の勉強というのは、過去問の検討と下四法の択一を1~2週間ほどやった以外に特別な対策をしなかったものの私立は全て合格できましたし、周りも、旧司法試験に本気で取り組んだ人は、楽々上位法科大学院に合格しています。以下では私自身の勉強法を記します。特に私のように地頭に自信がない受験生の方の参考になればと思います。
● 択一試験対策
択一マスターを1~2ヶ月くらいかけて聴き、そこで使うテキストに旧司法試験の過去問と答練で間違えたところを書き込んで、固有のテキストを作り、それを繰り返し復習しました。伊藤塾長や呉講師は、択一は基礎マスターの知識さえあればあとは現場で考えればできるとおっしゃいます。確かに本来そうすべきなのでしょうが、これに関してだけは、私は独自の方法をとりました。すなわち、私は細かいと言われる知識であっても、間違えたところはどんどん書き込んで覚えていきました。伊藤塾長はよく、「10のあいまいな知識よりも、1の確実な知識の方が試験で役立つ」とおっしゃり、その通りだと思いますが、私は、それなら10の確実な知識にしてしまおう、という勉強法をとりました。
このように法律の勉強法は一つではありません。人それぞれ得意不得意なものがあるのですから、講師の意見を参考にしつつも自分に合った勉強法を探しましょう。スポーツでも中央突破が無理ならサイド攻撃をしかければいいのと同じで、考える力に劣るならその分は知識で補えばいいのです。事実私はこの方法で旧司法試験の択一は合格しましたし、択一が難しいといわれる中央においても自己採点で8割以上取れました。
なお、択一に関して、早稲田や中央においては下三法(中央はプラス行政法)も課されており不安になる方も多いと思います。個人的な感想を言わせてもらえば、「詰め込みでなんとかなる」と思います。私自身も中央の前の2週間くらいで肢別を解き、判例を死ぬ気で読み込んだくらいで試験日を迎えてしまいましたが、周りはもっと準備不足だったようです。
● 論文対策
論文対策として、上三法に関しては論文マスターを、下三法に関しては呉講師の商訴完全マスターを受講しました。呉講師の論文指導は本当に天才的です。論文マスターの予復習・商訴完全マスターの復習をサボらずやれば、必ず論文の基礎が出来上がるように授業を進めてくださいます。なので、この時期には、大変でしょうが、やれと言われた予習・復習を欠かさずやりましょう。私自身も、論文マスターの予習は全問やりましたし、両講義で使う問題研究は、各教科おそらく10回くらいは確認しました。
実践的な演習としてはコンプリート論文答練を受講しました。これにより、強制的な復習の契機になるとともに、毎回優秀答案に載ること、という近場の目標ができ、モチベーション維持にもつながりました。
法科大学院固有の対策としては春休みあたりから同じくらいの力の友人とゼミを組み、毎週2~3通の答案を時間を計って解き、検討をしました。これによって大きく力が伸びた気がします。また、旧司法試験の論文試験後、中央・慶應ロースクール突破小教室を受講し、いかにコンパクトな答案を書くかを学べたことも合格に大きくつながったと思います。
(3) パーソナル・ステートメント、面接対策について
法律以外に関しては、私は本当にダメダメな受験生でした。ステートメントは旧司法試験の論文試験後1週間ちょっとで、3校分泣きそうになりながら書き上げました。また、面接については法科大学院の筆記が終わってから初めて対策をするというダメっぷりでした。ただこのような私でもなんとか形になったのは伊藤塾の講座で最小限必要な事項を学べたからだと思います。皆さんは私を反面教師として早めの対策をしてください。
恥ずかしながら私は大学の授業はゼミと語学ぐらいしか出ていませんでした。ただ、法律科目については伊藤塾の勉強さえしっかりしていれば、Aは取れました。また、私のようなスタンスをとる場合には友人の存在が不可欠だと思います。テスト前に一緒に資料集めをしてくれる友人を2~3人作りましょう。
直前期はとにかく、旧司法試験で問われない科目、すなわち下四法の択一の詰め込みに充てました。ここで根性を出せばなんとかなります。人によってタイプは様々だと思いますが、私は当日勉強してもどうせ変わらないと考えるタイプだったので、当日は友人と話をしたりしてリラックスしていました。
私は、基礎マスター時はライブで講義を受講していましたが、次第に渋谷に行く時間さえもったいないと考えるようになり、論文マスターは在宅受講に切り替えて受講しました。個人的には、自分で絶対ペースを乱さず勉強する自信がある人は、在宅受講にするのもありだと思います。在宅受講だと、わからないところでストップして聴き直したり、2倍速で聴いたりと臨機応変にできるので非常に助かります。
私は在学中の旧司法試験合格を目標として勉強してきましたが、今年の論文試験では手も足も出ず、本当に悔しい思いをしました。その意味では、私の受験生活は残念ながら失敗に終わりました。ただ、適性の点数を見てもわかるように、法科大学院を受験するような皆さんの中では、大して頭がいい方ではない私が私立に全勝することができたのは、一重に勉強量で負けなかったからだと思います。学生の方は、学校に行くと毎日飲み会などで大騒ぎして遊んでいる周りの人を羨ましくなることもあるでしょう。また、法律家を目指すと言いつつ大して勉強しない人も多く、そうしたゆるい雰囲気とのギャップに戸惑うこともあるでしょう。しかし、一度法律家になると決めた以上は、楽しい大学生活を捨てて勉強に捧げましょう。そうすれば、法科大学院の合格は、呉講師の言葉を借りれば「鼻歌まじりに」ついてくるでしょう。
ただ、勉強は一人でなどできるものではありません。私は本当に環境に恵まれました。気持ちが折れそうになったときも、受験友達と励ましあったからこそ頑張れましたし、受験以外の友人は付き合いが悪くなった自分にも頑張ってと言ってくれました。
また、弟は別の分野で活躍することで常に自分を刺激してくれました。そして何より、決して安くない受講料を、何一つ文句を言うことなく出してくれ、こちらが悲しくなるくらい期待せずに応援してくれた両親に感謝したいです。まだまだ、山のふもとについただけでこの先長い道のりが待っています。私も頑張りますので皆さんも一緒に頑張りましょう。
(2009年10月・記)
