3つの論文答練で、答案アピール力と
げんば思考力を鍛えました。
H.S さん (22歳)
大阪大学法学部 4年在学中
■合格校
大阪大学法科大学院(既修)
神戸大学法科大学院(既修)
大阪市立大学法科大学院(既修)
関西大学法科大学院(既修・全額免除学生)
関西学院大学法科大学院(既修・全額免除学生)
近畿大学法科大学院(既修・全額免除学生)
甲南大学法科大学院(既修・全額免除学生)
■適性試験
日弁連 : 212点
■学部成績
優比率 : A・44% B・45% C・11%
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生(+国Ⅰ)+リーガルトレーニング、ベーシック論文答練、コンプリート論文答練、ハイレベル論文答練、全国公開択一答練、適性試験対策講座、法科大学院論文試験傾向分析講義京都大学編
大学2年の春から法科大学院、旧司法試験を念頭に本科生として勉強を始めました。先輩方の薦めで伊藤塾を選択しました。法学の勉強には勉強癖と時間が必要であるため、法曹を目指している方には早めの受講をおすすめします。そして後述しますが復習と日々の継続が肝心です。私は要領が悪いため1年生から始めてもよかったとも思っています。
(1) 適性試験対策について
1年前から始めましたが、市販されている適性問題集を重点的に勉強するよりも過去問を何度も繰り返すほうが効率的であると感じます。実際、より過去問を多く解いた日弁連のほうが点数がよかったですし、今年も適性問題集とは異なる趣向の問題が多く登場しました。
市販の問題集や伊藤塾の講座は図形問題など、苦手分野を克服するために有用かと思います。試験まで、まだ時間がある場合は法律勉強に一段落したときに頭の体操程度にやってみると良いかもしれません。直前になると時間配分がとても重要になります。とくにDNCの第二部、日弁連全般は時間配分をあらかじめ決めておき、解けるとしても時間がかかると感じた場合はすぐにほかの問題に移るという決断力を身につけなければなりません。
(2) 法律科目試験対策について
<1> 基礎的な法知識、法理論修得について
他の方もきっとおっしゃられているはずですが、基礎マスターで各法律科目の概要及び論点を学習しました。そして一人での学習は重要論点の見落とし・勝手な解釈をしがちなので、ゼミを積極的に受講しました。ゼミには志の高い人が多く出席していたので、士気が高まる点でも有用です。択一の勉強もされる方は、条文を大事にしてください。文言・趣旨から問題提起につながることが多いですし、根拠条文を常に意識し、提示する姿勢は答案上で好評価が得られます。
<2> 実践段階の学習について
基礎マスターを何度も繰り返したという声を聞きますが、私の場合は「問題研究」を何度もやりました。論証パターン、基礎マスターはあくまでも基礎知識の定着がメインなので、実際“答案を書く際の表現力”・“問題提起の仕方”は「問題研究」に記載されている“活きた論証の流れ”を何度も見て書き、ノートにストックさせることで力がつくと考えます。「問題研究」で学習している時の基礎マスターの役割は、見慣れない論点や知識の再確認のためテキストに戻る程度でした。
また、ベーシック論文答練などは、自己の答案の表現力の客観的評価、書き負けているポイントを把握するのに最適です。そして入試には「トレンド」が存在している(と勝手に思い込んでいる)ので、ハイレベル論文答練、コンプリート論文答練で重要論点、答案アピール力、現場思考力を鍛えました。
(3) パーソナル・ステートメントについて
市販のテキストと講座を受講し、添削指導を受けました。一人でやると必ず論理的ミスをおこしがちなので、誰かに見てもらってください。理想の法曹像は大学の授業、新聞を読むなどして材料(現代の社会問題、将来それをどう解決したいか、過去のネタとなるような体験)をストックしておけば、直前で煮詰まる心配はないと思います。早期に理想の法曹像をもっておけばやる気も起きます。
前述した問題提起の大切さ、条文を意識した答案作成の重要性に気づいたのは、3年生の中頃でしたので、学部成績はあまりよくありませんでした。
国立入試にむけ、関西圏で受験できるところは受けようと考えていました。あと距離的に近いところも選択のポイントでした。私は法科大学院のブランド力も大切だと考えていますが、各法科大学院で一番になれれば自然と新司法試験の合格や就職につながると考えています。最終的に就職で判断されるのは採用する人の目に映っている自分であり、履歴書に書かれる法科大学院の名前ではないと考えています。
直前期は今まで書きとめた「まとめノート(表現ノート、自己の見落としがち論点、原則かけ!などの注意書き表、芋づる論点表など)」を何度も見直しました。
勉強量は膨大ですので、勉強時間を確保することが大切です。インターネット受講を利用して、昼休みを削る(昼ごはんは食べられませんが)など、合間をぬって少しでも他の人よりも早く講義の受講を終わらせようとしていました。
この体験記が少しでも皆さんの学習の参考になれば幸いです。自分に甘い私にとって、試験勉強は我慢大会だと思ってます。周りの誘惑も多いですが、日々「問題研究」をやっていれば大丈夫かと思います。何かしら勉強で優越感に浸れる箇所を持つことで、モチベーションの低下を防げると思います。
(2009年10月・記)
