伊藤塾で真剣に学習を続ければ、 科目を問わず自然と学部成績も上がります
小古山 和弘さん (22歳)
慶應義塾大学法学部法律学科 4年在学中
■合格校
東京大学法科大学院 (既修)
慶應義塾大学法科大学院 (既修)
中央大学法科大学院 (既修・半額免除学生)
■適性試験
大学入試センター:60点
日弁連:199点
■学部成績
GPA:3.70
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング、ハイレベル答練、 論文直前答練など
私は、 かねて人や社会のために尽くす仕事がしたいと思っており、 そのなかで法律家を志望したのは、 高校の授業で法律学に触れて、 漠然とその面白さに惹かれたからです。 大学は法学部に進学し、 旧司法試験合格を目標に掲げ、 大学1年の春に伊藤塾東京校へ入塾しました。 伊藤塾を選んだのは、 数ある指導校のなかで、 周囲の評判が一番よかったからです。 最終的に、 旧司法試験の合格は叶いませんでしたが、 東京大学法科大学院になんとか合格することができました。
私の場合、 大学1年の春という早い時期から伊藤塾に通うことにしたのですが、 その選択は間違っていなかったと思います。 その理由は、 試験に合格するためにはそれなりに勉強方法を工夫しなければならないため、 試験に精通したプロの講師にノウハウを教わる方が無難だからです。 また、 伊藤塾には法律家という共通の目標をもった仲間同士が切磋琢磨する環境があり、 モチベーションを保つ上でも伊藤塾に通うことは有益だと思います。
(1) 適性試験対策について
旧司法試験の論文試験が控えていたこともあり、 恥ずかしながら、 私は適性試験対策を全くやらずに本番を迎えてしまいました。 そのせいで高い点数は取れなかったのですが、 それでも平均点を割らなかったのは、 日頃から法律を学習していたことで自然と論理的思考が身についたからなのではないかと思います。 よって、 まずは法律の学習に集中することが重要かと思います。
(2) 法律科目試験対策について
<1> 基礎的な法知識・法理論の修得について
私は、 本科生として伊藤塾に入塾したので、 基礎知識は 「基礎マスター」 で修得しました。 この基礎マスター段階の学習はとりわけ重要で、 ここで頑張ったかどうかで試験の合否が左右されるといっても過言ではありません。 伊藤塾の基礎マスターは本当によく練られていて、 これをしっかり受けることで、 合格に必要な知識のほとんどを吸収することができます。 それだけに、 基礎段階から学習方法をきちんと工夫する必要があります。 私の場合は、 予習は一切せず、 きちんと講義に出席し、 次回の講義までに徹底的に復習を行うことを常に心掛けていました。
特に、 復習は手を抜いてはならないと思います。 私が復習する上で重点を置いたのは、 定義や趣旨、 要件、 効果といった基礎的事項の徹底した記憶と、 重要論点や重要判例の理解です。 とにかく基礎が大事なので、 講師が重要だと指摘した箇所は暗記カードを作るなどして、 徹底的に記憶しました。 また、 重要論点については、 1.なぜ問題になるのか、 2.自説と反対説はどこが違うのかという2点を意識し、 論点のポイントを自分の言葉で説明できるまで繰り返し学習しました。
加えて、 講義のペースに合わせて、 旧司法試験の択一過去問を解くということもやっていました。 最初はほとんど正解できずに泣きそうになりましたが、 実際に間違えることで知識が頭に残りやすく、 ただ漠然とテキストを読んで覚えるよりも記憶の精度が高まったと思います。 また、 インプットした知識をいかに使うかという点を早い段階から意識できたことで、 その後のインプットのやり方をうまく工夫できました。
<2> 実践段階の学習について
実践段階においては、 短答対策は 「条文・判例マスター」 を、 論文対策は 「論文マスター」 を受講しました。 「条文・判例マスター」で使用する 「情報シート」 は、 必要事項が条文ごとに整理されているため、 短答式突破のカギとなる 「条文知識」 を正確に身につけることができました。 論文マスターでは、 予習として答案構成を行い、 復習として基礎マスターテキストの読み込みと論証の記憶を行いました。 予習で答案を書く必要はないと思いますが、 自分だったらどう書くかを考える訓練は必須だと思います。 また、 答練を受けるなどして、 実際に答案を書く機会も大切にしました。
私は、 旧司法試験を念頭に置いて学習していたため、 個別の法科大学院向けの対策はほとんど行っていません。 東京大学法科大学院試験向けに行政法を学習したくらいです。 しかし、 実際に複数の法科大学院を受けてみて思ったのは、 結局どの試験でもやるべきことは変わらないということです。 具体的にいうと、 1.短答式は、 手を広げずに条文や判例などの当たり前の知識の精度を高め、 多くの問題を解いて実戦訓練を積むこと、 2.論文式は、 事例を的確に分析して論点を漏らさず拾い、 定義や趣旨といった誰もが知っている基本を正確に書けるよう繰り返し訓練することです。 法科大学院入試は旧司法試験よりも基本的な問題が多いと感じたので、 とにかく基本を繰り返して自分の中で 「常識化」 できれば、 東大であろうが慶應であろうが、 法律科目試験は恐くないと思います。
(3) パーソナルステートメント、 面接対策について
パーソナル・ステートメントについては、 先輩合格者からアドバイスを受けた上で、 読みやすく簡潔な文章で書くことを心掛けました。 それと、 巷に氾濫しているマニュアル本に頼りすぎず、 自分の思いを素直に書くことが重要ではないかと思います。 というのは、 中央大学の面接試験で試験官の講師が、 「判で押したようにみんな同じことばかり書いている」 と露骨に不快感を示されていたからです。 たしかに、 ステートメントで望ましいとされる文章の 「型」 はあるのでしょうが、 内容面に正解はないのだろうと思います。 伊藤塾の 「明日の法律家講座」 を利用して、 自分だけの法律家像を作っておくのがよいでしょう。
中央大学の面接試験は、 とにかく自然体で臨むことを意識しました。 マナーを守り、 単に 「会話」 ができればよいのだと思います。 質問に対する 「正解」 を考えすぎて黙りこむのはNGです。 「間違ってもいいや」 くらいのつもりで、 試験官とテンポよく 「キャッチボール」 ができれば、 好印象を与えられると思います。
学部成績は非常に重要だと思います。 成績が良ければスタートラインで優位に立てますし、 ただ努力さえすれば確実に成績は上げられるものだからです。 私は法学部だったので、 伊藤塾で学習していたおかげで法律科目はほとんど最高評価を得られました。 また、 法律以外の科目でも、 伊藤塾で論理的な文章を書く訓練を積んでいたため、 大量の記述を求められる学部試験も難なく乗り切れたと思います。 伊藤塾で真剣に学習を続けていれば、 法律科目かどうかを問わず、 自然と学部成績も上がるでしょう。
私が志望校選びで考慮したのは、 1.新司法試験の合格率、 2.法曹界での伝統の強さ、 3.在学生の意識の高さです。 特に、 周りの学生の意識というものは重要であろうと思います。 法律の学習を続けていて身に染みて感じるのが、 一緒に勉強している仲間と刺激し合うことの重要性です。 私は、 全国からトップクラスの優秀な人が集まる環境を求め、 東京大学を志望しました。
直前期は、 とにかく落ち着くことです。 よく言われることですが、 直前になって慌てて新しい知識を増やしてみても、 どうせ試験では知らない問題が出たりしますし、 あいまいな知識が増えるだけでかえって有害です。 それよりは、 今まで勉強したことをざっと振り返って、 知識の精度を上げることに徹しましょう。 私は、 条文を素読し、 論証パターンを一通りチェックするだけにとどめました。 試験当日も、 Aランクの論証をざっと見ただけです。
学部の試験などで伊藤塾に通えない場合は、 自宅でインターネットを使い講義を受けられたので助かりました。 また、 何度でも繰り返し講義を受けられたので、 わかりにくい箇所を確認する上でも役立ちました。 ただ、 自宅だとどうしても緊張感を欠くため、 私はできるかぎり通学で講義を受けるようにしていました。
基本的には、 講義や答練の日程に合わせて淡々と勉強を続ければ、 スケジューリングはうまくいくと思います。 講義のペースから外れてしまうと、 やることが雪だるま式に増えて大変なので、 講義のペースをきちんと守ることが何より重要です。 講義が一通り終了した後は、 一日2科目を目安に、 一週間単位で全科目をバランスよく学習できるように工夫することで、 苦手科目を作らずに済みました。
新司法試験対策として、 入学までの間に、 下三法と行政法の短答式の過去問を一通り解いてしまおうと思っています。 新司法試験では短答式での基準点があるうえ、 最終的な合否にも短答式の点数が影響するため、 旧司法試験以上に短答式の重要性が増していると思うからです。
私は、 旧司法試験に合格してさっさと法律家になってしまいたいと考えていたので、 法科大学院であと2年勉強するという現実に肩を落としました。 しかし、 それだけ将来について考える時間が増えたということで、 今では前向きに現実を受け入れることができています。 平成22年度で旧司法試験は終了し、 完全に新しいシステムへ移行するわけですが、 結局やるべきことは、 基本の正確な理解・記憶と、 そのための反復・継続という点に尽きると思います。 私は、 旧司法試験に全力投球したことで、 法科大学院入試は比較的楽な気持ちで乗り切ることができました。 このように、 大学生なら在学中に旧司法試験 (廃止後は予備試験) を目指して死に物狂いで勉強するのが合理的だと思います。 受かってしまえば儲けものですし、 万一落ちてしまっても法科大学院入試を余裕をもって乗り切ることができるからです。
最後に、 受験勉強を通じて、 周囲の方々の支えというもののありがたさが、 身に染みて感じられました。 この場を借りて、 感謝申し上げる次第です。
(2009年11月・記)
