基礎マスターを受講していれば、 学部の授業に対する予習としては十分です。
味香 直希さん (22歳)
京都大学法学部 4年在学中
■合格校
京都大学法科大学院 (既修)
大阪大学法科大学院 (既修)
神戸大学法科大学院 (既修)
■適性試験
大学入試センター:83点
日弁連:240点
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生 ,コンプリート論文答練
私が法律家を目指したきっかけは、 祖母の巻き込まれた遺産相続問題でした。 結局知り合いの弁護士の方を紹介して問題は解決したのですが、 このときに現代社会を生きていくうえで法律の知識は必要不可欠であることを実感し、 また当時ちょうど始まっていた民法の講義に興味を覚えたこともあり、 法律家を志すにいたりました。
そして上記の弁護士の方に法律家を目指すにあたって勉強法などのアドバイスを聞いたところ、 伊藤塾をおすすめしてくださったので、 2回生の夏から伊藤塾に入塾しました。
受験指導校で勉強する利点の一つとして、 まず効率的な知識の修得が挙げられると思います。 確かに基本書で勉強しても実力はつきますが、 やはり受験のための効率、 という視点から見ると受験指導校の講義やテキストに勝るものはありません。 また答案の書き方といった重要なことも学校ではあまり教えてくれないので、 この修得も利点の一つと言っていいと思います。
(1) 適性試験対策について
対策の1つとして、 まず過去問を解いてみました。 適性試験は学部成績等の良し悪しに関わらず向き不向きがあるそうなので、 苦手な人は早めの対策が必要と考えたからです。 基礎マスター等をみっちり勉強し、 法的論理思考力のついている方はあまり恐れることはないと思います。
(2) 法律科目試験対策について
<1> 基礎的な法知識・法理論の修得について
基礎マスターや 「試験対策講座」 (弘文堂)を活用しました。 学部の講義は基本書やレジュメをもとにして展開されていきますが、 それだけではやはり重点的に学習・記憶すべき学説の対立等がわかりにくいこともあったからです。 その点、 基礎マスターや 「試験対策講座」 (弘文堂)は論点ごとに重要性を示してくれたり、 また講義の中でもこれはしっかり覚えなさい、 とはっきりおっしゃるのでメリハリのついた学習ができました。
<2> 実践段階の学習について
コンプリート論文答練が非常に役立ちました。 問題の質が高いというだけでなく、 現役の法曹の方に採点していただき、 どのように答案を書けばいいのかということを具体的に学べた点が良かったです。
また、 論文の学習を始めたからといって基礎知識が完璧、 ということはありえないので、 論文で出てきた論点パターン等を逐一覚えていくということが非常に重要だと思います。 私の受験した京都大学・大阪大学・神戸大学の法科大学院では一見難易度は高いものの基礎的な知識の積み重ねで対応できる問題が散見されたので、 基礎的な知識・論点をしっかり覚えていくことが合格につながると感じられました。
(3) パーソナル・ステートメント、 面接について
パーソナル・ステートメントは、 最初は何をどのように書けばいいのかまったくわからず対策が遅れてしまいましたが、 伊藤塾でもらえる合格者再現原稿を見て概観がつかめ、 書き始めるきっかけとなってくれました。
法科大学院入試、 その中でも京都大学法科大学院は学部成績を重視していると言われているので、 これをできるだけ高める必要があります。
その点、 基礎マスターや 「試験対策講座」 (弘文堂)を事前に受講・読破していれば、 学部の授業に対する予習としては十分なものだと思います。 また、 学部授業を受講後の復習としても、 重要論点をまとめた「論証パターン集」などは効率の良い記憶の材料として非常に有効と感じました。
また、 学部試験で高得点を出すには教授自身の考えが理解できていると良いと言われますが、 その前提として基本的に判例・通説に立った基礎マスターや 「試験対策講座」 (弘文堂)記載の考え方を学んでおくのは決して無駄ではないと思います。
私の場合、 やはり通い慣れ、 教授が学部と兼任していらっしゃって授業の仕方等もある程度わかっている京都大学法科大学院に行きたいという思いがまずありました。
それにプラスする志望校選びのポイントをあげるとすれば、 卒業生の方の進路かと思います。 新司法試験合格率とも関係しますが、 法曹人口が増え、 試験に合格するだけでは法曹としての生活が必ずしも保障されなくなってきている中で、 自分の目指す進路に実際に進む先輩方がどれほどいらっしゃるのかを把握しておくのは大事だと考えます。
試験直前は、 「問題研究」 を解き、 それと並行して論証パターンをひたすら覚えるというような勉強をしていました。 やはり直前期には記憶の再確認が必要という気持ちと、 論文作成に慣れておかねばならないという気持ちが両方ありそのような勉強をしていたのですが、 いま思えば受験校の過去問検討をもっとやっておけばよかったかも知れません。
試験当日には一応論証パターン集を持っていきましたが、 実際はほとんど頭に入りませんでした。 やはり必要な知識は前日までにすべて確認しておき、 お守り程度の気持ちで持っていったほうがいいように思います。
伊藤塾のインターネット講義を活用しました。 学部の授業でよくわからなかった点、 予・復習で疑問に思った点などを聴いていましたが、 すでに聴いた講義を倍速で聴けるところが非常によかったです。
伊藤塾の通学受講は、 学習スケジュールのペースメーカーとしても役立ちました。
また、 コンプリート論文答練は一週間ごとに範囲が提示されているので、 例えばこの一週間で民法総則を学習する、 などメリハリのきいた学習スケジュールがたてられ、 復習スケジュールを立てるのに非常に役立ちました。
法科大学院入試の勉強中はあまり判例学習まで手が回らなかったので、 できるだけ判例に触れようと思っています。
また、 法科大学院では授業の予・復習で手一杯になると聞いたので、 できれば新司法試験の短答の勉強を始めたいと考えています。
あえて勝因を挙げるとすれば、 最後まで諦めなかったことだと思います。 法科大学院入試は時期が遅いので、 必然的に長く勉強せねばならず、 諦めてしまう人は意外といると聞きます。 また、 試験当日も、 難しい問題が出ても投げ出さずに最後まで解くことで必要最低限の点数をとらなければなりません。 この2つの意味で試験を投げ出さないことが大切だと感じました。 また、 レベルが高く、 良い友人に恵まれたことも幸運だったと思います。
私自身は民事事件を扱う弁護士になりたいという漠然とした目標しかありませんが、法科 大学院の勉強を通じて本当にしたいことを見つけたいです。
大学4回生の春から本格的に法科大学院入試の勉強をはじめ、 合格した知り合いもいるので、 勉強をはじめるのに遅すぎることはありません。 本番までは非常に長く感じると思いますが、 終わったあとのことを想像しながらがんばってください。
(2010年1月・記)
