正確な基礎知識と、 早期からのアウトプットの勉強が重要です。
Y.Sさん (23歳)
神戸大学経営学部 卒業
■合格校
一橋大学法科大学院 (既修)
中央大学法科大学院 (既修)
■適性試験
大学入試センター:64点
■伊藤塾受講講座
入門講座本科生 、 コンプリート論文答練、 慶應・中央ロースクール突破小教室など
私は大学入学前に進路を決める際、 様々な職業について調べたところ、 年功や組織集団の理にとらわれることなく法律という客観的根拠に基づいて自己主張をすることのできる弁護士という職業に憧れるようになりました。
私は大学2年から伊藤塾に通い始めましたが、 伊藤塾を選んだのはいくつかの受験指導校を回って直観的に 「ここで勉強したい」 と感じたからです。 そのように感じたのは、 伊藤塾長の 「合格後を考える」 という理念から受験テクニックに走るのではなく、 法律家として必要な力が身につけられると考えたからだと思います。
(1) 適性試験対策について
私は適性試験に苦手意識があったので週に2日ほど、 短時間ではありますが適性試験の勉強をする時間を取っていました。 勉強内容としてはひたすら問題を解いて、 間違えた問題の敗因分析をし、 どうすれば間違えずに済んだか対策を一つひとつ立てるというものでした。 しかし、 より効率的にポイントを押さえた勉強をするために伊藤塾の講座を活用すればよかったと思っています。
直前期には適性試験模試を受講して、 時間配分など本番の感覚を身につけることができました。
国立大学法科大学院を目指される方で適性試験に苦手意識のある方は早めに対策を始め、 過去問でコンスタントに少なくとも平均プラス15点はとれるようにしておくべきだと思います。 私は昨年、 未修で受験をしていたのですが、 なんとかなると高をくくっていたら大失敗をして結局1年浪人することになりました。
(2) 法律科目試験対策について
<1> 基礎段階について
私は基礎マスターを受講していたものの、 未修での入学を目指していたので講義の復習を軽くする程度の勉強しかしていませんでした。 このことを今は非常に後悔していて、 この時期にもっと暗記の時間をとって基礎を徹底的に固めるべきでした。 正確な基礎知識がどれだけ重要であるかということは、 短答や論文の勉強をしていると身にしみて感じます。 講師に覚えておくように言われた箇所は初期の段階で完璧に覚えておくべきです。
もうひとつ後悔しているのは、 基礎マスターの段階でアウトプットの勉強をしなかったことです。 未修志望だということと知識を定着させてからアウトプットの勉強をしたいと考えたために答練などは一切受講しなかったのですが、 これは大きな間違いでした。 基礎マスターのテキストで勉強するにしても、 知識を試験でどのように使うのかを理解して勉強するのと漫然と知識の修得を目指すのとでは勉強の効果はまったく違います。 十分な知識がまだ身についていないからこそリーガルトレーニングやプログレムメソッド論文マスター答練などの講座を活用してアウトプットの勉強を早期に始めるべきです。
<2> 実践段階について
私は論文試験の対策としては論文マスターとコンプリート論文答練を受講しました。
一橋大学法科大学院の対策としては論文マスターの教材である 「問題研究」 と、 答練の問題しか使いませんでした。 これらの問題について何度も繰り返し答案構成をする練習をし、 できた問題は次回から飛ばし、 できなかった問題はどうすればできたかを分析して具体的な対策を考えて付箋に書いて貼っておきました。 それでもできない問題については構成を丸暗記するという対策をとりました。
以上のような勉強を徹底することで、 基本的な問題は楽に解けるようになり、 類似問題にも十分に対応できるようになりました。 そして何より 「他の受験生も同じような教材で勉強しているのだから、 「問題研究」 と答練の問題が完璧にできるようになった以上まず一般的な受験生に書き負けることはない」 という自信が身につきました。 この自信が非常に大事で、 一橋大学法科大学院の論文試験では正直ほとんどの問題の解き方がわからずパニックに陥りそうになりましたが、 そこで 「自分がわからないということはほとんどの受験生もわからない」 と自分に言い聞かせ、 持っている知識の範囲で筋の通った論文を書くことに努めることができました。 ここで、 パニックに陥ったり、 諦めたり、 自分の能力以上のことを書こうとして破綻したりするかどうかが合否の最大の分け目ではないでしょうか。 試験を受けた手応えとしては正直全くできなかったと思っていましたが、 自分がその時点で出せる力は出し切ったと思えたので不合格でも悔いはないと思いました。 ですから、 「自分のわからない問題はみんなわからない」 という自信を持てるようになるまで 「問題研究」 と答練の問題を繰り返し勉強することが重要だと思います。
(3) パーソナル・ステートメント、 面接について
私は入門講座に含まれているパーソナル・ステートメント対策講座及び面接対策講座を受講しました。 そこで配付された合格者のパーソナル・ステートメントが非常に参考になりました。
私は論文試験で落ちたと思っていたので一橋大学法科大学院の面接試験対策はあまりしませんでしたが、 法曹の志望動機、 法科大学院の志望動機、 一橋大学法科大学院の志望動機、 私が入学することで大学及び他の学生にどのようなメリットがあるか、 といった定番の質問については一応答えられるようにしていたところ、 これらすべてが聞かれました。 また、 法曹にまつわる社会的な問題についても聞かれるようで、 私は 「法曹増員による弁護士の就職難についてどう思うか」 を問われました。 こうした不測の質問については準備が難しいので、 普段から新聞などで法曹関係のニュースにはアンテナを張り、 それについて考えておくことが必要だと思います。
私は学部成績があまり良くはありませんが、 致命傷にならないように心掛けてはいました。 私は法学部ではなかったので伊藤塾の講義がそのまま学部成績に直結するということはありませんでしたが、 答練などで身につけた論理的な文章の書き方は文系科目では非常に役に立ちました。
私が一橋大学法科大学院を志望したのは、 新司法試験における未修者の合格率が非常に高いことからレベルの高い教育が受けられると考えたことと、 昔から一体感のある小規模の学校が好きだったことが理由です。
あとは、 既に中央大学法科大学院に合格していたことから、 失敗してもトップレベルの学校に行けるという気持ちがあったので、 倍率の高い一橋大学法科大学院に挑戦する決心がつきました。
試験直前の一週間は「論証パターン集」と 「問題研究」 の問題のうち何度も間違えた問題の復習をしました。 あとは試験当日に最高の状態で受けられるように体調管理をしました。
私は元々、 未修志望でしたので学部では法律以外の勉強や社会経験を積みたいと思って、 伊藤塾の講義より他の勉強・活動を優先させることがしばしばありました。 そのようなときに、 伊藤塾のインターネット講義は非常に有効でした。 講義の再生スピードを調整することで時間の節約ができ、 助かりました。
スケジュールについては、 旧司法試験まで、 適性試験まで、 私立受験まで、 国立受験までというように期間を分割して、 その間の勉強の仕方や時間割を大雑把に決めました。 そして、 経過に応じてそれを修正するなどしてスケジュールの管理をしていました。
人それぞれのやり方があると思うので、 各自にあったスケジュールの管理方法を模索してみてください。
私は他学部出身ということもあって基本書を読んだことがありません。 ですので、 一通り基本書には目を通しておきたいと思っています。 また、 判例についても憲法以外の科目ではあまり読み込むという作業をしていませんので、 各科目の百選にも目を通したいと思っています。 そして、 これは伊藤塾長がおっしゃっていたことですが、 法科大学院入学後は忙しいですので入学までに新司法試験の短答式試験に合格できるレベルの知識を身につけておきたいと思います。
受験というものは、 能力的にある一定のレベルに達すればあとは精神力の勝負だと私は思います。 私は中央大学法科大学院の試験では、 ある科目で大失敗をしてパニックに陥りそうになりましたが、 結局 「最後まで諦めないでください」 と伊藤塾長が繰り返しおっしゃっていたことを思い出して、 「他の科目で挽回すればよい」 と落ち着きを取り戻してなんとか合格できました。 一橋大学法科大学院の試験でも前述のように解き方がまったくわかりませんでしたが、 諦めずに持っている力を出し切った結果、 なんとか踏みとどまることができました。 そして、 このような精神力を身につけるには、 自分は人一倍頑張って勉強をしたという自信が持てるまで勉強するほかないと思います。
(2009年12月・記)
