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商訴、 行政法はコンプリート論文答練が絶好のペースメーカーになりました

Y.M さん (28歳)
京都大学文学部人文学科 卒業

■合格校
京都大学法科大学院 (既修)
大阪大学法科大学院 (既修)
神戸大学法科大学院 (既修)
同志社大学法科大学院(既修・半額免除学生)
立命館大学法科大学院 (既修・半額免除学生)

■適性試験
大学入試センター:70点
日弁連:241点

■学部成績
GPA:3.0

■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング ,コンプリート論文答練、ハイレベル論文答練など

はじめに

私は大学卒業後、 メーカーに勤務していましたが、 お客の反応が見られるサービス業をしたい、 好きな所に住んで仕事がしたい、 組織内でのみ通じる常識がしっくりこない、 といった理由から法曹界を志望しました。 伊藤塾に入塾した理由は、 草島講師のライブ説明会に参加し、 講義がわかりやすく、 熱意ある方だと感じたからです。 この選択は大正解であったと確信しています。

私がとった勉強方法

(1) 適性試験対策について
私は得意な方だったので、 旧司法試験の択一試験後に本格的に始めました。 といっても伊藤塾の模試と適性試験用問題集を1冊終わらせただけです。 ひとまず過去問を解いてみて、 平均点プラス10点ぐらい取れる方なら上記のような内容で充分だと思います。

(2) 法律科目試験対策について
総論として、 できるだけ入試直前まで継続的に答案作成 (文字を書く訓練) をしてください。 インプット:アウトプットの時間比率については、 10:0から開始して入試1ヶ月前は6:4ぐらいになっていたと思います。 『憲法・民法・刑法』 については、 基礎マスターのインプットをかなり進めてからリーガルライティングに進みました。 「基礎マスター → 基礎マスター → 基礎マスター → リーガルライティング → 基礎マスター → リーガルライティング → リーガルライティング…」 といったイメージです。
『商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法』は基礎マスターを1回聴き終ると、 リーガルライティングに進みました。 まず問題となる点が何か、 理解することが大事だと考えたからです。
一回目は 「問題研究」 の各問題が全くわかりません。 解説を聴いて、 答案例を読みます。 10~20問進んでから、 最初に戻って問題を読み返し、 答案構成をします。 答案例を読みます。 もう一度ある程度進み、 再度戻って問題を読み返し、 答案例を読んで、 いまいち理解が不足しているところが出ると、 基礎マスターに戻りました。 「基礎マスター → リーガルライティング → リーガルライティング → リーガルライティング → 基礎マスター → リーガルライティング…」 といったイメージです。 コンプリート論文答練の進度にあわせて、 5月商法、 6月民訴、 7月刑訴、 8月行政法を上記要領で進めていったところ、 常に平均点以上は取れるようになったと思います。 一般的になじみが薄い商訴行政の学習開始にあたり、 入り口のハードルを下げるためのアドバイスです。
『会社法』は条文がどのように並んでいるか意識してください。 株式会社は25条~574条で、 「設立=会社の誕生」 「株式=会社の仕組み」 「機関=会社の運営」 「計算=会社の1年間の運営の結果」 「事業譲渡・解散=会社の終焉」 「清算=解散後の処理」 と並んでいます。 そして持分会社の条文があり、 両会社に共通するものとして組織変更の条文が続きます。 株主平等原則の表れの条文は308条1項・454条3項・504条3項ですが、 それぞれ機関・計算・清算の場面での条文であることを意識して六法を読んでみてください。『手形』 は 「ナニワ金融道」 などを読んで、 まずは手形がどのようなものかのイメージを持ってください。
『民事訴訟法』は上記学習要領がもっとも当てはまります。 訴訟経済と手続き保障の調整の視点を常に念頭において、 何が問題となるかを意識してください。
『刑事訴訟法』は人権保障と真実発見の要請の調整の視点を常に意識してください。
『行政法』はまずは基本的な事項をおさえてください。 あと、 自分が受ける法科大学院の出題範囲は要確認です。 商訴と行政法は条文と定義と基本論点をおさえるだけで、 得点源となります。 特に条文が第一です。 食わず嫌いはせず、 まずは各科目を一ヶ月やってみてください。

学部成績について

法科大学院進学は考えておらず、 体育会の部活をしていたので 「単位が取れればいい」 というスタンスでした。 はっきり言って学部成績について全くプラス判定はされていないと思いますが、 とりあえず、 既修受験では挽回可能のようです。

志望校選択について

「既修入学の新司法試験合格率が高い=優秀な学生が集まる」 「未修入学の新司法試験合格率が高い=法科大学院での指導が良い」 だと思います。 私は上記を基準の一つとして、 校風・立地・学生の気質などから母校である京都大学が好きなので、 第一志望としました。 そして関西在住希望であり、 日程が重ならないので大阪大学・神戸大学も受けました。 私立は、 その時点での自分の客観的・相対的な学力を測るために受けました。

直前期と試験当日

3日間で7科目全範囲に目を通せるツールを用意しておき、 直前はそれを見直しました。
昔から試験では緊張しないので、 試験当日は 「試験の日だ、 時間になった、 試験受けよう、 この問題は…ふむふむ、 あっ終わった」 というぐらい淡々としていました。 全く勉強しないという日を作らないので 「毎日していることの延長だ」 という感覚だからだと思います。

スケジュールの管理について

9月の私立入試までに7科目すべてを一通り書けるようにしました。 その後、 国立入試までは知識の精度を高め、 直前まで継続的に答案を書く訓練を続けました。
商訴、 行政法はコンプリート論文答練が絶好のペースメーカーになりました。 旧司法試験の択一試験の勉強を始める前に一通り基礎マスターの受講を終えておき、 択一終了の翌日から、 1ヶ月ごとに商法・民訴・刑訴・行政の論文対策を終わらせことができました。

入学前準備として

判例100選か判例シリーズを読みます。 できれば7科目。

最後に

「法科大学院入試はそんなにレベルが高くない」 とおっしゃる合格者がいますが、 受験生のうちはそういう情報を信じないでください。 確かに私の実感としても正しいのですが、 そのレベルに至らないうちからそう思ってしまうと失敗します。 合格発表を受ける・入学後に同級生と話すなどしてから、 「こんなレベルで受かるんだ」 と振り返って評価するものです。
あとなかなか論理的な文書が書けないという方は、 普段の話し方を変えてください。 文書は思考の発露でしかないため、 「ヤバイ」 とか 「スゲェ」 とかカタカナ形容詞が反射的に口をついて出る方は、 「何がどのように」 「ヤバイ」 のか一寸考えるだけで思考方法が変わり、 文書も論理的になると思います。
あくまで法科大学院合格は新司法試験合格に向けた通過点に過ぎないため、 今後もたゆまぬ努力を続けていきます。
最後になりましたが、 私は伊藤塾の教材を利用するだけで合格することができ、 伊藤塾・草島講師・大阪梅田校スタッフ各位には本当に感謝しております。 ありがとうございました。

(2010年1月・記)

 
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