基礎マスターのテキストは他の受験指導校に比べ、 重要部分によく絞られています
脇谷 太智さん (22歳)
東京大学法学部 4年在学中
■合格校
東京大学法科大学院 (既修)
■適性試験
大学入試センター:85点
日弁連:222点
■学部成績
優比率:38%
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニングなど
私が伊藤塾に入ったのは大学2年生の春です。 伊藤塾を選んだのは直感です。 ただ、 伊藤塾長が 「合格後を考える」 という指導理念をおっしゃったときに、 面白いなと感じたのは今でも覚えています。 なぜならば、 受験指導校というのはあくまでも試験に合格させるために存在し、 したがって試験のことのみを考えて指導するものだと思っていたからです。
今から振り返って伊藤塾がよかったと思う点は、 まずひとつには講義のわかりやすさがあります。 次にテキストのよさが言えます。 私見ですが、 伊藤塾の基礎マスターのテキストは、 他の受験指導校のそれと比べて、 あまり細かな知識を追わずに、 重要な部分すなわち試験でよく問われる部分に絞ってくれていました。 だから、 より少ない時間で一周でき、 効率的に学習できました。 また、 そのテキストを繰り返す時間さえもないときは論証パターン集のAランクやB+ランクを繰り返せば4時間程度で1科目分の重要部分を確認できた、 という点も良かったです。 基礎マスターのテキストと論証パターン集はそういった点で役に立ちました。
(1) 適性試験対策について
適性試験の2週間ほど前に本屋に出かけ、 様々な適性試験の本を立ち読みし、 適性試験では何が問われるのかを読みました。 そして過去問を買って帰り、 その場で時間を計って1年分解いてみました。 時間を計ることは必要不可欠です。 私の場合は文章読解が課題だ、 と感じたので、 文章読解を中心に何問か問題をこなして本番に臨みました。 このような勉強方法になったのは、 あくまでも適性試験対策に長時間を割くつもりがなかったからです。
(2) 法律科目試験対策について
試験の2か月ほど前に東大の過去問を手に入れ、 どのような問題が出るかをチェックしました。 自分の受ける法科大学院の過去問に早めに目を通すことはやはり重要だと思います。 なぜなら、 それにより傾向を知り学習に役立てることができるからです。
たとえば東京大学の過去問を見て私が何を思ったかというと、 東京大学では、 1.科目を問わず、 重要な論点を真正面からではなく、 多少ひねくれた形で聞いてくることが多い、 2.民事系では 「そんなの聞いたことがないよ」 という論点も聞いてくることが稀にある、 その時は必ず知らない判例が題材になっている、 3.科目を問わず、 過去の出題と同じ分野からの出題がわりかし多く見られる、 という点でした。
そこで私の場合は基本のテキストとして、 基礎マスターのテキストを用い、 重要論点・重要概念については、 論証を覚えるだけでなく問題の所在から深く理解することに努めました。 その上で、 民事系については基本書を用いて重要な部分のみ拾って読むということをしました。 また、 以前に出題された分野についてはより気を引き締めて勉強しました。 ちなみに、 試験前においては、 基本書は、 疑問点解消や難点の理解の深化のために用いられるのが効率的だと考えていました。
ただ、 以上のような法科大学院ごとの個別的な対応は、 基礎マスターの理解ができていて初めて意味があるものと思います。 正直、 基礎マスターの理解だけで受かる、 とも思います。 そして、 基礎マスターの中で覚えるべき箇所については、 伊藤塾の講師が 「覚えろ」 とおっしゃる知識とB+ランク以上の論点で必要十分だと思います。 覚え方についても、 講師のおっしゃる方法に従えば足ります。
7法については、 伊藤塾のテキストおよび大学の教授の授業をまとめたプリントを用いました。 それらの科目の授業内容は、 おおよそ7割以上は伊藤塾でやったことと重なりあっていたため、 伊藤塾に通っていたことは大きなアドヴァンテージになりました。
試験直前の1週間で、 1日1科目ずつ確認しました。 行政法を除いて、 「論証パターン集」 および、 「論証パターン集」 にないテキストの重要部分を確認する形で行いました。
当日は、 東京大学は科目と科目の間の休憩時間が長いため注意が必要です。 3科目あるので休憩が2回あるのですが、 休憩時間は合わせて3時間40分あります。 私は勉強しましたが、 周りには勉強しない人もいて、 これは緊張と向き合う方法が人により違うということだと思います。
あらゆる試験勉強でいえることなのかもしれませんが、 法律の勉強では自己管理が本当に重要だと思います。 当たり前のことかもしれませんが、 私は常に法律の勉強が頭から離れることはありませんでした。 いうなれば遊びも勉強のため、 という感覚を持っていました。
もうひとつ、 大事なことは試験本番での粘りだと思います。 今年の東大の試験で、 刑法と刑事訴訟法で合わせて70分だったのですが、 私は刑法で50分使いました。 そのとき、 「刑事訴訟法を5分で答案構成して10分で書いてやろう」 と思ってミミズの這うような字で必死に書いたら、 実際に5分余らすことができました。 その程度の問題であった、 と言えばそれまでですが、 気の持ちようで何とかなるものなのだ、 ということを思います。 たとえば全然わからない問題が出ると 「あぁもうダメだ」 となってしまう人と 「よし基本知識だけでもアピールして、 論理的な文章を書いてやろう」 と思える人では、 後者のほうが圧倒的に強いと思います。
今まで、 長々と独りよがりな文章を書いてきたようにも思いますが、 読んで下さった方、 ありがとうございました。 伊藤塾の講師の方々およびその言葉を信頼し、 頑張ってください。 私もがんばります。
(2010年1月・記)
