伊藤塾の講義はわかりやすく、 基礎でつまずきがちな私には僥倖でした
S.Nさん (22歳)
東京大学法学部 4年在学中
■合格校
東京大学法科大学院 (既修)
■適性試験
大学入試センター:80点
日弁連:225点
■学部成績
優比率:A+7%、 A54%
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング、 東京大学ロースクール入試・完全解析講義
私が法律家を志したきっかけは、 大学2年の時に担当した家庭教師先のお父さんが弁護士だったことでした。 授業中にいただいたノート代わりの紙が、 準備書面の草稿の裏紙だったのです。 そのときはちらっと見ただけでしたが、 その準備書面は、 私に法律家の実際の仕事を身近に感じさせました。
伊藤塾に入塾したのはその大学2年の夏、 友人に誘われて伊藤塾長の体系マスター民法の体験講義を聴いた後でした。 当時の私は、 大学の授業だけでは法律家に必要な思考法と基本知識の全体像が掴めませんでした。 伊藤塾長の講義はわかりやすく基本を丁寧に解説してくださるので、 ともすれば基礎でつまずきがちな私にとって僥倖だったのです。
法学部生が受験指導校で学ぶメリットは、 基本知識をもれなく修得し、 学説の対立の正確な全体像を手に入れ、 実務上の「相場」を確認することにあると思います。 なぜなら、 大学の授業では、 適切に基本を押さえる癖がつかない場合があり、 特定の学説に依拠する先生に学ぶことも少なくなく、 また理論重視で実務についての学習がおろそかになりがちだからです。
(1) 適性試験対策について
適性試験対策講座と適性試験模試を取りました。 「推論・分析」を勘とフィーリングに頼る悪い癖があり、 三浦講師の充実した解答・解説を読み、 間違えた問題をゼロからもう一度解き直す作業を繰り返すことで、 点数を上げることができたと感じます。
坂本講師の「読解・表現」も、 限られた試験時間でより効率的に問題を解くのに役立ったと思います。
(2) 東京大学法科大学院の法律科目対策について
ア 基礎的な法知識・法理論の修得について
伊藤塾で最も重要なのは基礎マスターです。 私の場合、 基礎マスターの内容を全てカードにして何度も確認し、 学習もれを防ぎました。 また、 発展的な学習内容をそのカードに後から書き込んでいく形で、 情報の一元化に努めました。
入門段階から論文対策を意識して勉強することは効率的です。 論文の頻出事項を優先的に学習できるからです。 効率的なだけでなく、 効果的です。 インプットだけでなく、 アウトプットできることで初めて真に学習したことになるからです。 最終目標がインプットではなくアウトプットだとすれば、 入門段階から絶えず知識思考を表現する訓練を積むのが理想的だと思います。
イ 実践段階の学習について
私は大学4年の夏まで旧司法試験の勉強を重点的にしていました。 それまで法律科目試験のために特別な勉強はしておらず、 東京大学法科大学院が受験生に要求する知識・能力を短期間で押さえる必要を感じたので、 森講師の東京大学ロースクール入試・完全解析講義を受講しました。 森講師の講座は、 東京大学法科大学院が受験生に求める知識水準と思考方法を非常にわかりやすく丁寧に解説するもので、 「何をどのように書けば点数が伸びるか」 が具体的にイメージできました。
東京大学法科大学院の法律科目試験の内容は、 1.基本知識の2.正確かつ3.網羅的な理解を試すものだと思います。 つまり、 1.論点だけでなく、 条文や法概念や制度の理解も問われます。 2.基本論点が様々な角度から問われ、 受験者がその「論点」を真に理解しているかどうかが試されます。 3.小問形式の場合は特に、 一行問題で出そうな知識がピンポイントで問われます。 受験生の方は、 1.論点の暗記で満足しないこと、 2.基本論点をいかなる角度から問われても答えられるように深く理解すること、 3.薄く幅広い最低限の知識も身に付けることが有効だと思います。
東京大学法科大学院の法律科目試験の技術上の特徴は、 旧司法試験に比べて試験時間が短く、 解答用紙の分量が少ないことです。 私は字を書くのが遅く、 答案を書いたり大学のノートを取るときになるべく早く書く努力をしました。 しかし本番では字が雑になり、 読んでもらえなかったのではないかと合格発表までとても不安でした。 無用の心配をなくすためにも、 ぜひ字を早く読みやすく書けるようにしておくのがよいです。
学部の授業では、 先生方は必ずしも条文、 趣旨、 定義を強調しません。 しかし、 学部の試験で条文、 趣旨、 定義から論述を始めなくてよいわけではありません。 条文、 趣旨、 定義から論述することは、 おそらく大学の先生方が学生に求める最低水準です。
伊藤塾の講義は、 条文、 趣旨、 定義を大切していると感じます。 したがって、 伊藤塾の勉強を有効に活用すれば、 学部成績も十分向上するのではないでしょうか。
一方で、 基本7科目以外の科目は、 学部の授業に頼ることになります。 法科大学院入試では学部成績は良いに越したことはありませんから、 こうした科目については、 とにかく授業に出るか、 友人と協力することが不可欠だと思います。
私が東京大学法科大学院を志望した動機は、 充実し慣れ親しんだ環境で理想の法律家になる勉強をする機会を東京大学法科大学院が与えると考えたことです。
法科大学院を選ぶときは、 合格実績にも注意を払いました。 確かに、 法科大学院は法律家になるための単なる手段ではありません。 法科大学院の教育それ自体に意義があると思います。 しかし、 新司法試験受験生にとって、 法科大学院の実績は無視できません。 また、 法科大学院の実績は、 その法科大学院の教育内容をうかがわせる重要な一資料だともいえます。
直前期には、 [ 私がとった勉強法-(2)-ア]で書いたカードを使い、 重要な基本知識を繰り返し確認していました。 試験前日に問題を解く際の注意点を確認し、 試験当日は各試験時間開始直前にその注意点を心の中で思い出し、 落ち着いて受験するよう心がけました。 試験時間開始前にはチョコを食べて、 糖分の補給とリラックスが出来るようにしていました。
東京大学は中央食堂が教室から近いので、 混んでいなければそちらで値ごろな暖かい昼食を取るのがよいと思います。 中央食堂は全ての方に開かれています。
入塾してしばらくは通学してライブを聴いていましたが、 大学の授業やバイトの関係もあり、 途中からはほとんど自宅でインターネットフォローを利用していました。 自分がある回を受講済みかどうかが一目でわかり、 しかも聴き逃したところを何度も戻って聴けるので非常に便利です。 復習をする際には、 倍速再生を活用して効率的に行いました。
講座受講中は、 原則としてその週の講義はその週のうちに消化するように注意しました。 [ 私がとった勉強法-(2)-ア]に示したカードは長期休み中に集中して作り、 3年生の終わりにはほぼ完成させて、 あとはそれを使って知識の確認をしました。
基礎力を維持していないと入学後に瞬く間においてけぼりを食うと聞かされたこともあるので、 基礎マスターの復習をする予定です。 択一・短答の問題集はほとんど毎日解いています。
既修者の法科大学院入試は、 学部時代等の努力と、 基本知識の正確な理解に尽きると思います。 条文、 趣旨、 定義を大切にして、 伊藤塾長がおっしゃるように 「盤石な基礎」 を固めて下さい。 入学試験を勝ち抜いてくださることをお祈りします。
(2010年1月・記)
