勝負を分けたのは基礎段階での正確な理解。繰り返しは単調ながら確実に力がつく方法です
Y.Oさん (22歳)
上智大学法学部法律学科 4年在学中
■合格校
上智大学法科大学院(既修)
■適性試験
大学入試センター:54点
■学部成績
GPA:2.38
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング、ンプリート論文答練、条文ソートアウト講義など
私は高校3年生の時に法学部の教授の講演を聴いたことをきっかけとして、弁護士という職業に興味を持ち始めました。そして、大学の1年生の秋ごろに伊藤塾に入塾しました。他の受験指導校と比較をしようと思っていたのですが、最初に伊藤塾を訪れて、伊藤真先生の講演を聴いて、合格後を考えるという考えに感銘して、その場で入塾を決めました。
(1) 適性試験対策
私は適性試験がとても苦手でした。とくに推論分析に関しては数学がまったくできないという負い目もあるせいか、さっぱりできない状態でした。それでもなんとか平均点を取ることができたのは模試を活用したからだと思います。
推論分析については図を書くなどの基礎からできなかったので、三浦講師の講座を数度ネットで繰り返し復習しました。そして、市販の問題集を使って解き方を使いこなせるようにしました。模試ではもちろんですが、問題集の問題を解く時でもストップウォッチを使い、時間を決めて解くようにしましょう。
(2) 小論文対策
上智の試験では未修、既修問わず、1時間の小論文試験があります。要項を見ればわかりますが、既修者の場合は小論文の配点が法律科目試験と比べて低いので、特に力をいれなければならないわけではないと思います。私が本番にとった書き方は、法律の答案を書くのと近いイメージでした。対立する考えをいかに整理するかを考えて、「たしかに~、しかし~」といったように読みやすく表現することを心がけました。
(3) 法律科目試験対策
<1>基礎段階について
基礎に関してはすべてといっても過言ではないぐらい、基礎マスターをやることに尽きます。多くの合格者が基礎マスターの重要性について語っていますが、やはり受験の直前になればなるほど、基礎の重要性に気がつくのだと思います。また、基礎を繰り返しやることは、単調でありながらも確実に力がつく方法でもあります。また、今年の上智は特に基礎を重点的に問われていたと思います。例えば、民訴における当事者能力や当事者適格の定義などです。実は試験後に民訴の教授が上記2つの定義がわかっていない(それ以前に書けていない)答案が多すぎると言っておられました。このことからもわかるように勝負を分けるのは定義、趣旨などの、基礎マスターでとことんやっているはずの基礎の部分なのです。
<2>実践段階について
いくら基礎ができていたとしても、それを答案に表現できないならば、できないことと大差ありません。私もどうやって自分の知識を表現するかにはとても苦労しました。正直に言いますと、論文マスターを受講していた時は、満足に予習の時間を取ることができませんでした。論文マスターは単に受講するだけではその良さを半分も活かせないと思いますので、予習は必ずやってください。私は論文マスターの復習の段階で「問題研究」の問題の答案構成をすべてやりました。Aランクの問題は実際に時間を決めて書いていましたが、それ以外は「問題研究」の最初に載っている問題一覧を全科目取りだして、問題を見て論点や答案の流れが想起できるように勉強していました。
(4) パーソナル・ステートメント対策、面接対策
上智の場合、面接はありますが、パーソナル・ステートメントのようなものはありません(特記事項を少し書く程度)。ただ、当然、面接で志望動機を訊かれる(こともある)ので準備する必要はあります。私は慶應義塾法科大学院のパーソナル・ステートメントでたくさん書いたので、それを本番の面接試験に持っていき、直前に読んでいました。面接については坂本講師の面接対策講座を取りました。教室への入り方や座るまでの基本的な手順など、本番で役立つ情報を得ることができました。また、上智の場合は前半が課題問題を通じての討論、後半がフリートークのようなものでした。特に課題問題についてはしつこく質問されましたので、日頃から友達などと討論のようなものをしておくと良いかもしれません。
学部成績は上記のように良くありません。法律科目以外の科目はほとんどぎりぎり単位がもらえた感じです。いくら既修が法律科目の勝負だと言っても、GPAが低いと面接で突っ込まれるみたいです(幸い、私は突っ込まれませんでしたが)。
私は、上智大学法科大学院・慶應義塾大学法科大学院・中央大学法科大学院を選択しました。慶應、中央は新司法試験の合格率やその後の就職を考えたときに、私立ではやはりトップだと思ったからです。上智に関しては、母校ということもありますが、説明会に参加してみて、とても良い環境だなと思ったからです。噂や情報だけではなく、実際に説明会に参加して、直の雰囲気などを感じるのも必要だと思います。
直前期は、上三法は「問題研究」の問題一覧を読んで、論点や答案構成が想起出来るかを繰り返しチェックしていました。下三法は「論証パターン集」を、キーワードを追いながらなんども見返していました。
試験当日も持っていくものは「問題研究」の問題一覧と下三法の「論証パターン集」のみでした。あまりたくさんのものを持っていくのは、見ることはできないし、かえってできなかったことで不安につながると思うので、できるだけ試験前に確認するものは最小限にすべきだと思います。
私は家では集中して勉強することができない性格だったので、大学の図書館にこもって勉強していました。図書館なら自習机もあるし、パソコンもあるのでわからないことはすぐにインターネット講義で確認できるので良かったです。
私は大学入ってからずっと学習塾で働いています。その塾の生徒に書かせている毎週の予定表みたいなものを私も書いて予定を立てていました。まず、表面に1週間の予定を立てて、裏面に実際にどのように行動したのかを記入していました。毎週ごとに反省をして次に活かせるようにすることによって、科目が偏ることなく勉強することができるようになりました。特に5月頃は法律科目対策以外にも適性対策、パーソナル・ステートメント対策、英語対策とやることが多くて、予定をきちんと立てないと万遍なくこなすことは難しいと思いますので、ぜひ予定立てをすることをおすすめします。
法科大学院入試を通じて、私は民法が苦手であることが判明したので入学するまでにもう一度、条文・判例マスターなどを受講して基礎から確認したいと思います。
応援してくださったみなさんに心から感謝したいと思います。就職活動もせずに勉強ばっかりしていた自分に就活しろと言わずに応援してくれた両親、上智の面接のときに朝から面接に付き合ってくれた彼女、いつも大学や伊藤塾で法律の話から世間話など気分転換に協力してくれた友達、そしてとてもわかりやすい講義をしてくださった講師のみなさんと、あげればきりがありません。
法科大学院を取り巻く状況は大変、厳しいものになってきてはいますが、上記の方々に胸を張れるような立派な弁護士になるためにこれからも頑張っていきたいと思います。
(2009年11月・記)
