WEB上での質問システムはかなり活用させていただきました
M.Mさん (21歳)
東京大学法学部 4年在学中
■合格校
東京大学法科大学院 (既修)
慶應義塾大学法科大学院 (既修)
中央大学法科大学院 (既修)
■適性試験
大学入試センター:75点
日弁連:236点
■学部成績
優比率:80%
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、 東京大学ロー入試・完全解析講義、 慶應・中央ロースクール突破小教室など
私は大学2年になる春休みに伊藤塾に入塾しました。 受験指導校に通わず法科大学院受験をする人もいましたが、 私は受験指導校を利用して効率よく勉強し、 大学生活の他の活動も充実させたく伊藤塾に通うことにしました。 大学の授業を基本に自学自習することも可能ですし、 受験指導校では受身学習になるという批判を聞くこともありますが、 受身になるかどうかは自分の勉強に対する意識の持ちようの問題ですし、 受験指導校のペースにのまれ過ぎず自分に合った使い方をすれば勉強効率は上がると思います。 特に勉強開始期に勉強の方法、 直前期に答案の書き方を学べたことはとてもよかったです。 受験指導校の中でも伊藤塾にした理由は大学の先輩が通っていたこと、 欠席フォローシステムの充実、 知名度です。
(1) 適性試験対策について
私は当日運よく上手くいったものの、 適性試験が不得意でした。 この試験は得意な人は本当に勉強せずできてしまい、 不得意な人にとってはなかなか伸びない辛い試験だと思います。 不得意な方は解き方を説明する参考書・講座を利用してみることをお薦めしますが、 志望校が適性試験に比重を置いている割合を考えつつ適性対策をするべきだと思います。 既修でもある程度の点は必要ですが、 適性で高得点をとるより法律で高得点をとる方がずっといいです。
(2) 法律科目試験対策について
大学2年から3年の2年間をかけて7科目のインプットの勉強を一通りし (基礎段階)、 3年の秋ごろからインプットと同時並行で答案を書く練習 (実践段階) をしました。
基礎段階では、 伊藤塾の講義を聴き大学で教科書として指定された基本書の熟読をしました。 2年生の頃は基礎マスターを予習として利用していたのですが、 次第にためてしまうようになり、 3年生からは伊藤塾のペースは無視して学部試験に合わせて、 わからないところを基礎マスターテキストで調べ授業を聴き、 論文マスターテキストで問題演習をするというように伊藤塾の教材を必要に応じて利用しました。 あまり模範的な伊藤塾生ではないかもしれませんが、 法科大学院入試では学部成績がかなり重視されると聞くので、 一つ大学の試験を軸に据えてしまうのも手だと思います。
実践段階では、 コンプリート論文答練を受講し、 それに合わせて総復習をするようにしました。 また友人と勉強会を組んで答案を見せ合うようにしていたので、 3年生の間は週に3~4通書いていました。 この段階で大切なのは答案を書くためにインプットをし直すことと、 何が理解できていないのかを自分の中で明確にすることだと思います。 ですから 「まだインプットできていないから」 という理由で答練を避けることなく、 積極的に書き、 見てもらうようにするといいと思います。 そして答案を書いた後は、 書き方面・内容面で良くなかったところをそれぞれエクセルでリストアップしていました。 こうすることで同じミスを繰り返すことが避けられ、 また1通の答案から最大限のことを学ぶことができたと思います。 このリストは直前期に何度も見直していました。
(3) パーソナル・ステートメント、 面接対策
慶應義塾大学法科大学院のようにパーソナル・ステートメントの量の多い大学や中央大学法科大学院のような面接のある大学も受けたのですが、 あまりゆっくり対策をしている時間がなかったので伊藤塾のパーソナル・ステートメント対策講座・面接対策講座を頼らせていただきました。 伊藤塾のパーソナル・ステートメント添削はとてもよかったです。
法科大学院入試において学部成績は比重が比較的高いです (東京大学法科大学院の場合、 平成20年のデータですが、 ホームページで公開している法科大学院自己評価書によると学業成績6割・法律科目4割です)。 学部成績を上げるためにはまず授業に出ることが一番です。 教授のとられる立場を理解するにはその教授の授業を聴くのが一番ですし、 印象に残るので覚えやすくなります。 私はできる限り授業後に質問に行こうと心がけ、 予習として教科書を読み、 授業中は授業後に質問する内容を考えながら聴いていました。 テスト前には基本書の熟読とともに、 論文マスターテキストに良問がたくさん揃っているので、 その答案構成をしたり実際に書いたりして知識の定着を図りました。 また、 論証パターンを適宜教授の授業・基本書に合わせて書き変えつつ利用していました。
私が受験校を選んだ基準は新司法試験の合格率です。 合格率の高い学校にはそれだけの教授・友人・授業などの環境が整っているであろうと考えたからです。 私立をどのくらい受けるかは悩ましいところですが、 8月末から9月にかけて試験が続いてしまうので (東京大学だと学部試験もあるので)、 自分の体力と相談して無理しすぎない方がいいと思います。 また、 国立志望の方でも夏に一通り論文を書けるレベルに持っていくことは非常に有益なので、 私立は受けることをすすめます。
私立法科大学院入試直前 (8月第二週から)はひたすら過去問を解いていました。 伊藤塾の大学別の過去問対策講座は法科大学院在学生が講義されていることもあり大変参考になりました。 8月以降は毎日数通答案を書くようにしてスピードアップに努めました。
私立が終わってすぐ9月には東京大学法科大学院入試の過去問を解き終え、 その後はAランク、 B+ランクの論文の問題の答案構成を何回も繰り返していました。
試験当日は睡眠不足ではなかったのに、 なぜか問題用紙が配られてから開始までの10分間に眠ってしまい開始直後に頭が働かなかったので、 決して寝ることのないようにした方がよいと思います。 休み時間は論証パターンをめくりつつ、 甘味を食べてリラックスしていました。 音楽と甘いものは持っていくとよいです。
2年生の時はサークルで忙しく、 3年生になってからは遠くて通いにくくなった私には欠席フォローは欠かせない存在でした。 途中から伊藤塾のペースは無視して大学に合わせてインターネットで講義を聴くという形で伊藤塾を利用していました。 伊藤塾にはWEB上に塾生用の質問ができるページあり、 メールしてから数日中に返事がいただけるという素晴らしいシステムでしたので、 私はそれをかなり活用させていただきました。
どの科目をいつやるという一年の計画を大まかに立て、 あとは毎週、 問題の何番まで、 教科書の何ページまでというように具体的な目標を立てていました。 毎日勉強した内容を手帳に書き込んでわかりやすく達成感が得られるように工夫していました。 また、 直前期はストップウォッチで勉強時間を計って自分を奮い立たせていました。
法科大学院に入ってからの勉強の指針を立てるという意味で、 新司の問題を一通り見ることが必要だろうと思い過去問を見ています。 また4月までにせっかく勉強した力を落とさないよう百選を読む、 新司の択一を解くといったことをしています。
ただ、 法科大学院に入ると相当勉強で忙しいと聞いているので、 大学時代にしかできない長期旅行や、 簿記など法律以外の勉強、 友人と会う時間を大切にしています。
私は入塾してからも進路に迷って、 他の試験や就職活動にも手を出していましたが、 ある時に決意して法律の勉強に絞りました。 その悩んだ時期があったからこそ、 納得して法律の勉強を真剣にやることができ、 法律家としてもビジョンを持つことができたと思います。 進路についてはしっかり悩む時期は悩み、 法律の勉強をすると決めたからには本気でやることが大切だと思います。
また受験勉強はどうしても辛いものになりがちですから、 勉強を楽しもうとする姿勢を持つことと勉強仲間を作ることをおすすめします。
自分もまだこれから勉強をしていかねばなりませんが、 いつか皆様と法曹として活躍したいと思いますので、 ともに頑張りましょう。
最後に、 私の受験を支えてくれた両親、 友人、 彼氏に感謝いたします。 ありがとう。
(2010年1月・記)
