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早い段階から正しい法律答案の書き方を意識するということが重要です

一色 実さん (22歳)
北海道大学法学部 4年在学中

■合格校
北海道大学法科大学院 (既修)
同志社大学法科大学院 (既修)

■適性試験
大学入試センター:48点
日弁連:152点

■学部成績
GPA:2.5

■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生

はじめに

私は、 入学当初から漠然と司法試験は無理ではないかと考えていました。 しかし、 実際法律の勉強を始めてみると、 主に時間と記憶力の勝負という印象を抱きました。 そこで、 まずは旧司法試験を目指し、 大学4年までにダメなら公務員なり就職なり考えよう、 というかなり軽い動機で知人の紹介と助言により伊藤塾でインターネット受講を始めることにしました。 つまり、 何をやりたいなどはあまりはっきりもしていなかったのです。
もっとも、 今は冤罪や格差社会などの様々な社会問題に関心を持ち、 真面目に将来について考えながら日々勉強をしているつもりで、 自分の性格的にもこの道を選んで良かったと感じています。

私がとった勉強方法

(1) 適性試験対策について
ご覧の通り、 適性試験は神がかった点数でした (笑)。 実際、 私にとってこの試験はなす術がなく、 捨てていたというのが事実です。 大学3年の秋頃から1日数問過去問や問題集などを解いていましたが、 本番直前まで模試はほとんど平均を切っていた上、 08年の本試験を直前期に解いて40点を切る状態でした。 ただそれでも、 直前期の模試は時間配分や本番慣れという試験に不可欠な練習をするという点で、 日常的に数問解いたことは数をこなすという点で一応意義があったと思います。
ここからは私なりのみなさんへのアドバイスです。 まず、 過去問を解いてみて自分がこの手の試験にどの程度強いか量ってください。 平均点を超える人や、 点数が低くても伸ばす余地があると感じる人 (おそらく普通の人) はひたすら模試や問題集で時間配分やケアレスミス対策などをしてください。
そして、 かなり少ないとは思いますが、 私のように本当にどうしようもない人が基準点に足らず不合格になるのを逃れるための方法(もはや非常措置)です。 1.マトリックスのような、 解法が確実な一部のものを絶対落とさないようにする。 2.模試や問題集で演習する。 3.間に合いそうなら大学3年生での行政書士と法学検定 (両方11月が試験なので、 大学4年生では出願に間に合いません)、 間に合わなくても日弁連が7月に主催する法学既修者試験を大学4年生で受けることを意識して頑張ってください (この3.が一番大事ですが、 普通の人ももちろん狙って損はないでしょう)。 行政書士試験は一部を除いてマーク方式なので、 最終的に新司法試験や予備試験の択一試験にも役立つはずです。
最後に、 全員に言える大事なこととして、 復習やそれ以外の普通の問題集を解く段階でやる問題を選ぶ。 つまり、 自分にとって理解や消化不可能な問題 (受験指導校の模試や問題集には異常な問題が多数混じっています)、 かろうじて理解できるにしても正答率が著しく低い問題は捨てることです。 仮に頑張って覚えたところで全く無意味です。 絶対に模試や問題集を完璧にやろうなどとしないことです。
既修の人は特に、 どんなに法律ができてもこの試験の点数が余りに低いと基準点に足りず不合格とされ、 正々堂々と法律で勝負さえさせてもらえなくなるので、 苦手な人は少しでも法律の力で身を守りましょう。 知人の話により、 私は実際に法学既修者試験の成績が考慮されてギリギリ基準点に収まった可能性が高いことが判明しました (笑)。

(2) パーソナル・ステートメント、 面接について
就職した友人等に見てもらいました。 これを書く上で重要なことは、 「自分のやりたい○○の実現のために、 貴校の△△が必要不可欠なので、 貴校を志望しました。」 と言った感じで 「具体的に」 書くことだと思います。 抽象的に社会正義~とか、 人の役に立ちたい、 などというのはダメだと思います。

(3) 法律科試験目対策について
基礎マスターの内容を体系的に、 そしてできるだけ理解した上で(丸暗記は極力避ける)覚えて書けるようにする。 それを読みやすい答案の形にする。 ついでに条文も引くたびに択一系の試験のために覚えることを少しでも意識すること。 これらが大事だと思います。
ここで、 良い答案を書けるようにするには、 良い答案を真似し、 できるだけ早く答練も受けることだと思います。 私は、 答練を初めて受けたのが大学4年生の6月という異例の遅さでした。 にもかかわらず、 今回奇跡的に合格できたのは、 本格的な法律の勉強をある問題集で先生が書いた答案を丸写し・丸暗記しようとしたことから始めたため、 当初から法律答案の書き方をある程度正しく認識していたお陰ではないかと思っています。 なので、 まず、 できるだけ早い段階から正しい法律答案の書き方を意識するということは非常に重要だと思います。 この点、 論証パターンを含め、 伊藤塾の答案は非常に良い答案だと思います。 ただ、 これらの答案は分量といい物理的な実現可能性に疑問があります (40分の問題が88行ギリギリまで書かれているなど)。 すなわち、 法科大学院入試は非常に時間が厳しいことが多いので、 こうした答案や論証を極限まで短く削り、 どうすれば時間内で書けるか、 自分は時間内に物理的にどれだけの量を書くことができるか、 を常に意識することが不可欠でしょう。 問題の中に数多く含まれる論点につき詳しい論証は事実上不可能であり、 これはまさに新司法試験でも当てはまるらしいです。

学部成績について

少なくとも私のいた大学の試験は、 ほとんどが伊藤塾の内容で対応できるものだったと思います。 また、 伊藤塾の基礎講座を先に受けることは、 大学の授業の理解をスムーズにするという点でも非常に有用だったと思います。

志望校選択について

私は、 就職も道内がよかったこと、 ずっと同じ環境で勉強したかったことから、 母校を第一志望としました。 私大については、 通学や居住が大変な都心でなく、 かつ、 ある程度合格実績のあるところとして同志社大学法科大学院を選びました。

直前期と試験当日

直前期は、 とにかく新しいことはやらず、 「問題研究」 などを基礎マスターのテキスト片手にできるだけ広く押さえながら穴をなくしていく。 前日はやり過ぎずによく休み、 当日は落ち着いてつまらないミスや論点落としなどをしないように力を出し切ることを最優先に考える。 そして、 最後の1分でも、 1行ないし2行の問題の提起や所在、 あるいは主要部分でないと思われる部分だけになっても良いので貪欲に書く。 こういったことが大事でしょう。

入学前準備として

試験までに伊藤塾の内容や百選など、 多くのことをやり残していたので、 入学までにそれらのものをできるだけ終わらせたいと思っています。 法科大学院での授業の内容や状態を聞く限り、 入学時の力で新司法試験の合格まで決まるという伊藤塾長の話は本当だと思います。 

最後に

私は、 答練をあの時期(大学4年生の6月)から受けた上に大量のやり残しもした状態で試験に突入したにもかかわらず、 奇跡的に合格できた要因としては、 最初から答案の型を意識していたこと (前述)、 日ごろの学習でどんな分野でも少しは手をつけ、 完全な白紙を絶対に防いだこと (今年の刑訴の択一的認定等)、 そして最後の貪欲さ (前述)、 といったところだと思います。
 以上、 少しでも参考にできるところがあればと思います。 そして、 何故かあんな状態の私を拾ってくれた教授の先生方、 支えてくれた友人や家族のみなさんにもお礼申し上げたいと思います。

(2010年1月・記)

 
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