勝因は 「継続力」。 講義内容を説明できるようになるまで繰り返し聴きました
安藤 恭平さん (21歳)
京都大学法学部 4年在学中
■合格校
京都大学法科大学院 (既修)
慶應義塾大学法科大学院 (既修)
同志社大学法科大学院 (既修・半額免除学生)
■適性試験
大学入試センター:68点
日弁連:208点
■学部成績
GPA:3.4
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング、 ベーシック論文答練、 コンプリート論文答練など
私が法曹を目指そうとしたきっかけは、 中学時代の課外授業でした。 そこで実際の裁判を傍聴した後に弁護士さんにその解説をしてもらい、 法曹に対する興味を持ちました。 それから自分でも法曹について調べ、 高校時代に法曹の中でも弁護士になって社会に貢献したいと考えました。 そこで大学入試時から将来弁護士になるために何をすべきかを考えて進路を選択しました。
しかし、 法律の学習方法があまりよくわからなかった私は大学の授業と自習だけでは学習効率があまり上がらなかったため、 大学2回生のときに学習のノウハウを学ぶために、かねてから法律教育に定評のあった伊藤塾に入塾しました。
(1) 適性試験対策について
私は適性試験について3回生の夏ごろまでほとんど対策をしておらず、 秋から始まった伊藤塾の対策講座を利用して適性試験で問われる思考力・分析力を身につけることから始めました。 しかし、 冬になって大学の試験勉強が忙しくなり2ヵ月ほどまったく問題を解かなかったため、 学部試験後にはほとんど講義の内容を忘れてしまいました。 そこで、 3月にまた講義を聴き直してから、 適性試験模試を受講し、 それと並行して自分で問題集を使ってとにかく1問でも多く問題を解くことに集中しました。 この中でも適性試験模試は決められた時間の中でかなりの問題数をこなす難しさを知ることができた貴重な経験になりました。 そして、 仕上げとして直前期に過去問を解いて本試験に臨みました。
しかし、 私には適性試験は毎年傾向が変わるテストだという認識が甘く、 一年前の試験傾向に合わせた勉強ばかりしていたため、 本番では新傾向の問題に対応できませんでした。 もっと幅広い問題に対応できるような基礎的な学習に重点を置くべきだったと思っています。
(2) 法律科目試験対策について
<1> 基礎的な法知識・法理論の修得について
まず、 法律学習において定義や趣旨、 そして基礎的な法理論の修得は欠かせません。 なぜなら、 択一を解いたり論文を書いたりする際に求められるのは正確な基礎知識であり、 これらを正確に覚えていなければ高得点を取ることはできないからです。 私は初めて論文を書いたときにこの基礎知識の修得の重要性を意識し始めました。
もっとも、 テキストに書いてあるすべての定義や趣旨を限られた時間で暗記するのは難しいことです。 そこで私は、 基礎マスターで高野講師が重要だと指摘した定義や趣旨を優先して何度も紙に書いたり口ずさんだりして暗記していました。
また、 法理論については基礎マスターで高野講師が話す内容を理解し、 それを自分の言葉で説明できるようになるまで聴き返して覚えました。 加えて、 論証パターンもしっかりとその内容を理解した上で暗記しました。 そして、 講義やテキストだけではわからないことや触れていない箇所は、 基本書や百選などで補充しました。
<2> 実践段階の学習について
私は論文対策として、 手始めに 「問題研究」 でAランク指定された答案を書き写して答案の骨格を知ることから始めました。 その中で何通かの基本的な答案は暗記するようにしていました。
そして、 実際に時間内に論文を書くことに慣れるために、 ベーシック論文答練、 コンプリート論文答練を受講しました。 特にコンプリート論文答練の受講の際には、 同じ答練を受講していた友人と答案を見せ合ってお互いの答案の出来不出来を言い合ったりして自分の弱点を自覚し、 その克服のために努力しました。
本番の論文試験対策としては、 基本ができているとしても入試問題の科目と傾向を知っておくことが重要だと思います。 特に行政法の有無や択一試験の有無などは最低限調べておいてください。 加えて出題傾向まで押さえておけば、 法科大学院の対策としては十分だと思います。
(3) パーソナル・ステートメント、 面接について
私は将来の法曹像についてのある程度具体的なイメージは自分で持っていましたがパーソナル・ステートメントをどのように書いていいかまったくわからず、 始めはポイントを全く押さえていない長いだけの文章しか書けませんでした。 そこで、 伊藤塾の対策講座を受講したところ、 ステートメントで問われていることをはっきりと理解することができました。 そして、 アピールポイントがわかったため、 アクセントのついた流れのあるステートメントを書くことができるようになりました。
また、 きめ細かなパーソナル・ステートメントの添削指導により自分では気付かなかった改善点も指摘していただき、 さらに内容の充実したパーソナル・ステートメントを作成することができました。
京都大学の学部授業では、 教授にもよりますが基本的な知識は学生が自分で学習してきているものと考えられており、 発展的な内容や先端的な内容を扱うことが多かったです。 しかし、 それらの発展的な内容も基本がわかっていれば理解可能なので、 私は基礎マスターなどを利用して予習の段階でしっかりと基本を理解し、 授業中は基本の確認と発展的な内容の理解に努めていました。 そして、 学部成績を上げるためにはテストの点数を上げるしかないわけですが、 そのためにはテスト勉強以外の普段の予習復習の繰り返しによる基本の理解こそが最も重要だと思います。
志望校選択で、 私は新司法試験の合格率や学習環境、 卒業後の進路先に着目しました。
まず、 新司法試験の合格率についてはそれほど重視していませんでした。 なぜなら、 合格率自体は毎年変動するものだし、 試験は個人の問題なので全体の合格率にはあまり興味がなかったからです。
次に、 学習環境については志望校を決めるにあたって重視しました。 志望校の名前や人気だけではなく、 自分が少なくとも2年間どのような環境で法律を学ぶかということを一度は考えるべきであり、 私はその参考にするために説明会に行ったり、 先輩や教授から話を聞いて情報収集をしました。 そして、 自分に最適だと考えられる学習環境を選ぶことができたと思っています。
さらに、 卒業後の進路先についても重視しました。 先輩方から法曹界は想像以上に学歴社会であると聞かされていたので、 就職時に自分の行きたい進路に進めなくならないように注意していました。 このように自分の将来を見据えた進路選択は重要だと思います。
私は普段はインプットとアウトプットを同じぐらいやっていましたが、 論文試験の1ヶ月前から1週間前にかけては毎日徹底的にアウトプットを行いました。 そして1週間前からはアウトプットの量を減らしていき、 インプットの教材も絞り込んで主に「情報シート」の見直しに重点を置きました。 さらに1週間前からは睡眠時間も増やして、 健康管理に気を遣っていました。 そして当日は「情報シート」だけ持って行ってどうしても見直しておきたいことだけを見直すことにし、 休み時間中も友達としゃべったりしてとにかくリラックスすることを心がけました。
私は伊藤塾のインターネット講義を使って基礎マスターや論文マスター、 条文・判例マスターを繰り返し聴くことで知識の定着を図りました。 インターネット講義なら何回も繰り返し聴くことができ、 慣れてきたら倍速にして時間の短縮を図ることもできるため、 大変役に立ちました。
私はあまりスケジュールを立てることが上手くありませんが、 スケジュールを立てるときに心がけたことが一つあります。 それは絶対に自分がこなせるスケジュールをたてることです。 そうすることで達成感を得られやすくなるため、 学習にもポジティブな影響が出ると思います。
法科大学院に入ると学習時間が取れなくなるため、 最低でも新司法試験の択一対策として過去問を解き、 その過程で「情報シート」を見直そうと思っています。 また、 基礎知識の確認のために一通りの基本書の通読と百選の読み返しをしていこうと思っています。
強いて一つ勝因を挙げるとするならば、 「継続力」 だと思います。 人間何でも一回見ただけでは覚えられません。 諦めずに何回でも同じことを地道に繰り返し、 知識を一つずつ自分のものにしていくことが大事だと思います。
この継続力を活かし、 新司法試験にも合格し、 社会の為に貢献できる弁護士になりたいです。
(2010年1月・記)
