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一番頼りになった学習ツールが 「論証パターン集」 でした

K.Tさん (22歳)
北海道大学法学部 4年在学中

■合格校
北海道大学法科大学院 (既修)

■適性試験
日弁連:208点

■学部成績
優比率:A以上64% B21% C14%

■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生

はじめに

伊藤塾に入塾したのは大学1年の終わり頃です。 大学では、 法律の勉強だけではなく様々な経験を通して自分の視野を広げたいと思っていたので、 法律の勉強以外の時間を確保すべく効率的に勉強できる受験指導校に通うことにしました。 高校時代に通っていた予備校に伊藤塾のポスターが貼ってあったことから伊藤塾に親近感があり、 入塾を決めました。 そして自分の生活の中で法律のみならず色々な経験も大切にする、 という考えから、 法科大学院の受験勉強を始める時期には最低限基礎的な知識の下地は整っている状態にしておくことを念頭に大学生活を送っていました。

私がとった勉強方法

(1) 適性試験対策について
市販の問題集で問題演習を繰り返しました。 北海道大学法科大学院に関しては高いスコアをとる必要は少ないように思います。 自分の弱点を克服できればよいと思います。

(2) 法律科目試験対策について
<1> 基礎的な法知識・法理論の修得について
伊藤塾での勉強を始めた時期が比較的早かったので、 いわゆる受験勉強を始める前まで (私の場合は学部3年の終わり頃、 2月の初めです) に体系マスター・基礎マスターの講義を聴いた上で記憶は一度終えている、 商訴完全マスターの講義・論文マスターの講義は一度聴き終えている、 という状態にしておきました。
基礎マスターでは、 Aランク、 B+ランクレベルの定義や同じくAランク、 B+ランクレベルの論点を記憶していました。 学部の期末試験に合わせて、 シラバスや 「復習問答集」 を使い勉強していました。
ただ、 私の受験勉強の一番の反省点がここにあるのですが、 記憶といっても学部の期末試験に合わせて記憶していただけなので、 本格的に受験勉強を始める前までは繰り返すという作業を怠ってしまいました。 さらに私は、 民訴・刑訴については大学で授業を受講していなかったので、 それらについては本当に講義を一度聴いただけで復習はゼロの状態でした。 言い換えれば基礎的な勉強をサボってしまったということです…。
基礎的な知識が不完全だった私にとって、 一番頼りになった学習ツールが 「論証パターン集」 でした。 なぜなら見た目にも基礎マスターのテキストより薄いので繰り返しやすく、 短期間での記憶の定着に最適だと感じたからです。 「論証パターン集」 のAランクとB+ランクの部分を記憶して受験勉強期からとにかく繰り返しました。 民訴と刑訴に関しては本当に講義を一度聴いただけだったので、 「論証パターン集」 から入って理解できないところは 「試験対策講座」 (弘文堂)で確認して記憶するという勉強方法をとりました。 「論証パターン集」 を記憶することは少ししんどいですが、 記憶してしまえばそのまま論文に使えるので即効性という点でとても役にたちました。
私は基礎マスターを繰り返す作業を怠ってしまいましたが、 受験生のみなさんは絶対に繰り返しを怠らないでください。 基礎マスターの習熟度ががれば上がるほど、 受験勉強は楽になるはずです。

<2> 実践段階の学習について
論文対策については論文マスターを聴いた後でとにかく 「問題研究」 を繰り返しました。 「問題研究」 のほかに、 同じサイクルで 「論証パターン集」 も繰り返していたので、  「問題研究」 は記憶のツールではなく (「論証パターン集」 で記憶の時間はとっているので)、 どういったプロセスで典型論点が出てくるのか、 記憶したものの組み合わせ方や問題提起の仕方、 答案の流れを考えるための訓練材料として使いました。 そうすることで、 記憶の時間を省ける分、 1問にかける時間が少なくて済み、 結果として短期間で押さえることができ、 より多く繰り返すことができました。
ただ、 やみくもに繰り返しても意味がないし、 繰り返すこと・早く全て解き終えることが目標になっては本末転倒です。 一度全て解き終えるごとに今回は何を克服するために繰り返すのかということを明確にすることがとても大事だと思います。
北海道大学法科大学院の入試問題は旧司法試験に類似した典型的な問題は少ないように思えました。 それよりも典型論点の応用が多いと感じました。 そこで、 典型的な問題を丸暗記するというよりは、 基礎力がついたらその基礎の素材をいかに組み合わせて問題を検討していくか、 といった勉強方法を採ることがおすすめのような気がします。 また直前の4ヶ月間は、 週に一度くらいのペースで北海道大学法科大学院生の方に答案を添削していただいていました。 各科目ごとの傾向と対策や勉強の仕方など様々な情報を知ることができました。 そして何よりも自分でやっていては気づかなかった弱点も数多く指摘していただいたので、 独りよがりな勉強にならずにすんだような気がします。 

学部成績について

私の通っていた北海道大学の法学部は法律科目の単位の取得が厳しいかもしれないので、 北海道大学法学部に通っている方は、 学部成績を気にする必要は少ないと思います。 ただ、 面白い講義はたくさんありますので、 全部の科目でよい成績をとる必要はありませんが、 自分の好きな講義やゼミに出会えた場合は、 たとえそれが入試に関係なくても真剣に取り組むべきだと思います。 そういった場で思考力などが養われると思います。

志望校選択について

北海道は法科大学院の数が限られているので、 私が志望校を選択した基準は、 一人暮らしをするか自宅から通うかという点につきました。 私は勉強以外にも自分の時間が欲しいタイプなので、 家事に時間をとられすぎないという点を重視して自宅から通える北海道大学の法科大学院に決めました。 自分の生活リズムにあった学校を選べばよいと思います。

直前期と試験当日

直前期も 「問題研究」 と 「論証パターン集」 を繰り返しました。 最後は「問題研究」のそれぞれの問題に、 その問題で何ができていなかったかを付箋に書いて貼っておきました。 こうすることで、 効率的に自分の弱点部分を復習できるからです。 3日前からはその付箋を見直す作業を行いました。 前日はとても緊張していたので、 好きな音楽を聴いたりして気分を落ち着かせました。

自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー

勉強時間がなかなか取れなかったので、 体系マスター・基礎マスター以外は講義を2倍速で聴いていました。 結果的に速く聴く、 速く理解する、 速く書く練習にもなりました。

スケジュール管理について

メリハリのあるスケジュールを立てることが大切だと思います。 いつまでに何をどれだけやるのかを必ず数字にして毎日それを確実に実行していくことで、 やる気も出ると思います。

最後に

今回の受験を通して、 自分自身の性格を少しだけ認識できるようになったように感じています。 自分は短期集中型なのか、 長期にコツコツやる方が向いているのか。 どんなことで集中力が切れるのか、 増すのか、 など自分の性格を認識することで、 伊藤塾の素晴らしいメソッドをさらに自己流にアレンジできるように思います。
今回はなんとか合格へ滑り込めましたが、 反省点も多々あるので (特に基礎知識の修得に関して) 新司法試験では今回のような危ない橋は渡らないように、 もう少し余裕をもった計画をたてたいなぁと思っています。
何事にもポジティブな気持ちで取り組むことが大切だと思います。 受験生のみなさん、 頑張ってください!!

(2010年1月・記)

 
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