伊藤塾の択一答練の問題は過去問に近い良い問題です
M.Sさん (23歳)
北海道大学法学部 4年在学中
■合格校
北海道大学法科大学院 (既修)
■適性試験
大学入試センター:55点
日弁連:137点
■学部成績
GPA:2.23
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング
私は、 大学入学前から旧司法試験の合格を目指しておりました。 そこで、 旧司法試験の短期合格に定評のある伊藤塾に、 大学合格後すぐに入塾しました。 伊藤塾を選んだ主たる理由は、 短期合格者が多い点と、 講義をインターネットで好きな時間に何度も聴ける点にあります。 インターネット講義は大変便利で、 例えば大学の行事で忙しい時や風邪で寝込んだ時でも、 時間があるときにすぐにフォローできて、 すごく助かりました。 自分の時間を自由に使いたい人、 自分の意思で勉強したいと思う人にとっては、 インターネット講義は非常におすすめです。
(1) 適性試験対策について
適性試験対策はほぼ何もしていません。
唯一つしたことは、 法科大学院入試を受験する前年に、 一度適性試験を受けておいたことぐらいです (大学入試センターのみです)。 この時は当然対策などもとらず、 過去問も一度も見ないで受験しました。 それでも平均点ぐらい取れましたので、 翌年は何もせずに受けることを決めました。 北海道大学 (既修を前提にします。) は平均点さえとっていれば、 旧司法試験択一合格者が一次選抜で落とされることはほとんどありません。 ですから、 択一に合格していた私としては、 何も対策をせずに受験することができました。
このように、 自分が適性試験対策をする必要があるか否か、 又はどの程度すべきかを決めておく必要があります。 そこで、 法科大学院受験する前年に、 一度適性試験を受けておくことをおすすめします。
(2) 法律科目試験対策について
はじめに、 私は旧司法試験の合格を目指しておりましたので、 特に法科大学院入試のための勉強は、 行政法を除きほとんどしていませんでした。 そこで以下は、 旧司法試験に向けて行った勉強を紹介します。 結論から言いますと、 旧司法試験の勉強をしていれば法科大学院に不合格になるということはほとんどないと思います。
<1> 基礎的な法知識・法理論の修得について
まず基礎マスター段階ですが、 この時は講義を聴くこととその復習を中心にしていました。 22期は1年目に憲法、 民法、 刑法の基礎マスターと条文・判例マスターの講義がありました。 この時は、 あまり内容を理解せずにとにかく憶えたという感じです。 しかし、 理解せずに憶えても、 本当の意味で知識が定着したとは言えません。 これに気がついたきっかけは、 基礎マスター答練と基礎マスター対応ゼミを受講したことにあります。 初めて答案を書いたとき何を書けばよいのか全くわからず、 ただ憶えるだけでは駄目だということに気づきました。 ですから、 基礎マスター段階からアウトプットを意識した勉強が必要だと考えます。 そして、 このような勉強ができているかを確認するために、 基礎マスター答練などを利用するとよいと思います。
また、 私は、 刑法総論の基礎マスターの講義が終わったくらいの段階から択一の過去問を解きだしました。 論文マスターが始まるまでに、 憲法、 民法は昭和56年から平成17年までを、 刑法は平成7年から同17年までを2回解きました。 この時は、 基礎マスターレベルの知識で択一の問題を解くことを意識しました。 このように、 択一の問題演習を通じて基礎マスターで修得する知識の定着を図りました。 また、 伊藤塾の択一演習も受講することによって、 択一の問題に慣れるようにしました。
これは論文を書く段階で思ったことなのですが、 特に民法は択一知識がないとまともな答案を書くことができないと考えます。 ですから、 論文を書くことも当然ですが、 基礎マスターの段階で択一の問題を解いておくことをおすすめします。
<2> 実践段階の学習について
次に実践段階では、 論文マスターと商訴完全マスターの受講と並行してベーシック論文答練を受講しました。 定期的に答案を書くことで、 復習の契機にしていました。 この時は、 旧司法試験に合格したい一心で、 「問題研究」を全部覚えるくらい勉強しました。 もっとも、 理解を伴わずにただ憶えていたという点も少なからずあったので、 そこが反省点です。
択一は、 まず、 条文・判例マスターの憲法と民法を2倍速で聴き直しました。 これにより効率よく知識を整理することができました。 効率よく何度も繰り返すことが合格に必要な基礎知識の定着に極めて重要だと思います。 また、 過去8年分くらいの過去問を年度別に3回ほど解きました。 この時は、 とにかく肢、 思考方法、 解法を覚えることに重点を置きました。 そして、 伊藤塾の択一答練で実践練習をしました。 伊藤塾の択一の問題は過去問に近い良い問題で、 大変いい練習ができ、 2008年の旧司法試験の択一に合格することができました (48点)。
しかし、 論文はその年不合格となり (総合470位)、 来年の合格に向けて勉強を開始しました。 そこで、 伊藤塾のハイレベル論文答練を受講しました。 私にとっては、 少々難しく感じた問題もありましたが、 考えさせられる問題が多く、 よい練習になりました。 しかし、 2009年も択一には合格したものの (56点)、 論文は不合格となり (299位)、 大学4年の私は法科大学院を受験することになりました。
北海道大学法科大学院の入試は11月下旬にありますが、 来年は最後の旧司法試験ということなので、 私は法科大学院入試に向けての勉強はせずに、 来年の旧司法試験合格に向けて勉強をすることにしました。 ですから、 論文合格発表 (10月上旬) から法科大学院入試まで商法 (手形・小切手を含みます) と民事訴訟法を中心に勉強し、 憲法と民法は「問題研究」を見直す程度、 刑法と刑事訴訟法は「論証パターン集」を1回見直すことしかできませんでした。 それでも、 旧司法試験に向けて勉強してきたので、北海道大学法科大学院には難なく合格することができました。
北海道大学法科大学院の入試問題は、 新旧試験委員の先生方がいる憲法・民事系では良問が多いです。 ただ、 解答時間が短くとても時間内に解き終わる問題ではありません。 ですから、 時間配分だけには気をつけた方がよいです。
大学の講義にはほとんど出ていませんでしたが、 法律の講義については伊藤塾で勉強していたので、 それなりの成績をとることができました。 北海道大学法科大学院では、 学部成績は最終合格にはかかわらないので、 特に意識していませんでした。 大学の試験や課題などに惑わされずに、 自分のペースで勉強することが一番重要だと思います。
私は、 旧司法試験の合格を目指していますので今までの勉強環境が変わらないことを重視しました。 そこで、 学部と同じ北海道大学を選びました。
また、北海道大学法科大学院は学部成績も関係なく、 パーソナル・ステートメントや面接がないため法律の勉強に専念できます。 さらに、 一次選抜で択一を考慮してもらえるので、 旧司法試験の受験生にとって大変有利だと思います。
基本的には、 法科大学院入学後も継続して受験勉強をしなければならないことを考えると、 自宅から通える法科大学院を選ぶのがよいのではないかと思います。 もっとも、 新司法試験の合格率があまりにも低いと考えものですが。
法科大学院入試の直前期も旧司法試験に向けて淡々と勉強していました。 法科大学院入試対策で唯一やったことは、 前年の北海道大学法科大学院の過去問を時間を計って解いたことです。 北海道大学法科大学院は1問40分で解かなければなりませんので、 「60分で1問」 の感覚に慣れていると、 時間配分で失敗するおそれがあったからです。
試験当日もとにかく時間配分に気をつけました。 科目によっては、 毎年問題作成者が異なる科目もありますので、 その点では過去問が当てになりません。 そこで、 試験開始直後は、 どの問題にどれくらいの時間をかけるかというのを考えました。
以上のように、 旧司法試験に向けて勉強を続けてきた方にとって法科大学院入試で気をつけることは、 とにかく時間配分だと思います。 大学によっては1問70分のところもあると思うので、 自分の受験する大学の試験時間くらいはあらかじめ確認しておくのがよいと思います。
私は大学の自習室で毎日勉強していました。 伊藤塾の講義は家のパソコンで聴いていました。 そして、 答練やゼミなどは代々木ゼミナール(現在のネットステーション代ゼミ教室)で受講していました。
インターネット講義では何度も講義を聴くことができ、 また2倍速にできるなど、 反復かつ効率的な学習が可能でした。 また、 大学の行事などで時間がない時でも、 その後時間に余裕ができたときに講義を聴くことができたので大変便利でした。
スケジュールは1週間ごとに立てるようにしていました。 長期的な計画も必要ですが、 長期かつ詳細な計画を立てても、 だいたいは計画通りにはいかなくなり、 初めから計画の立て直しということもあり得ます。 ですから、 1週間ごとに計画を立てるのがよいのではないかと思います。
基本的には、 伊藤塾の講座受講中の場合には、 そのスケジュールに従って勉強計画を立てればよいと思います。
法科大学院が始まると授業などで時間が取れなくなると思うので、 3月中に6科目の論文を一通り終わらせたいと思っています。 また、 択一の勉強も3月から始まる伊藤塾の択一答練をペースメーカーとしてやっていきたいと思っています。 とにかく基礎の定着を図るのが重要だと思います。
法科大学院の合格は通過点に過ぎないと思います。 ですから、 法科大学院の合格を目指す方も、 司法試験合格につながる勉強をしていただきたいと思います。 旧司法試験の合格を目指して勉強してきたことが、 法科大学院に合格できた所以だと考えます。
(2010年1月・記)

