早くから伊藤塾で勉強を始めたため、 大学の授業に抵抗なくついていけました
T.Mさん (21歳)
名古屋大学法学部 4年在学中
■合格校
名古屋大学法科大学院 (既修)
愛知大学法科大学院 (未修)
■適性試験
大学入試センター:69点
日弁連:186点
■学部成績
GPA:3.73
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練など
私が弁護士を目指したきっかけは、 両親から聞いた仕事の話です。 労働者、 特に非正規労働者の立場の弱さを知り、 かかる労働者を救いたいと思いました。 そして、 大学1年の夏に伊藤塾に入塾しました。 伊藤塾を選んだのは、 短期合格者を多く輩出しているとの評判を聞いたからです。
近年、 受験指導校についての批判は高まっています。 しかし、 私は、 伊藤塾のような受験指導校を利用することは必ずしも批判されることではないと思います。 なぜなら、 受験指導校において実務家登用試験たる新旧司法試験の対策をすることは、 実務家に必要な知識・能力を鍛えることに他ならないからです。 批判されても仕方ないのは、 以前の私のような、 受験指導校の教育を活かせずに丸暗記に走るなどをする受験生です。 うまく活用しさえすれば、 受験指導校での勉強には大きなメリットがあると思います。
(1) 適性試験対策について
私は、 旧司法試験の択一試験後という遅い時期に適性試験の本格的な対策を開始しました。 それでも、 沈むことなく上記の点数を確保できたのは、 択一対策と並行して、 伊藤塾の適性試験対策講座を受講したからだと思います。 この講座で講師がおっしゃったことをノートにまとめていたので、 問題演習後の復習が効率よく進みました。
(2) 法律科目試験対策について
前述のように、 私が初学者の頃の勉強方法は丸暗記でしたので、 私は批判されても仕方ない受験生でした。 そのため、 今までの勉強方法には、 よかったこともありますが、 後悔していることが多々あります。 そこで以下では、 私の勉強方法のよかったこと、 後悔していることを分けて述べます。 皆様には特に、 後悔していることについて、 私を反面教師とすることで受験指導校をうまく活用していただきたいです。
<1> 基礎的な法知識・法理論の修得について
ア よかったこと 講師がおっしゃることを徹底的にテキストに書き込むこと
基礎的な法知識・法理論は、 主に基礎マスターで学びます。 ここで重要なことは、 講師がおっしゃることを徹底的にテキストに書き込むことです。 私を含めた多くの合格者が実行しています。 これにより、 復習が格段にしやすくなり、 理解も深まります。
イ 後悔していること
(ア) 講義直後の復習を怠ったこと
私は基礎マスターの講義直後の復習を怠ってしまいました。 これは致命的でした。 時間が経ってからの復習では、 初めて講義を受けるのと実質的に同じでした。 本当に知識が身についていませんでした。 講義直後の復習は必須です。
(イ) 問題を解かなかったこと
問題を解くのは実践段階に入ってからでもよいとも思えます。 しかし、 私は、 初学者の段階から積極的に問題を解くべきだと思います。 解く問題としては、 旧司法試験の過去問 (択一・論文) がよいと思います。
私がこのように主張する理由は、 問題を解くことが知識の正確な理解に繋がることにあります。 問題を解くことで、 疑問点や勘違いしている部分を発見できます。 これらに頭を悩ませることで、 知識の理解が速まり、 高まります。 私自身も、 実践段階に入り問題を解くようになって、 格段に基礎知識の理解・定着が進みました。 それ以前は、 テキストの内容を覚えようとしていただけだったので、 理解が深まりませんでした。 その結果、 丸暗記になっていました。
<2> 実践段階の学習について
ア よかったこと 答案を書く訓練をし、 第三者に添削してもらったこと
答案構成だけするのと実際に書くのとは、 違います。 書いてみると、 論証以外の微妙な言い回しで悩むことがあります。 また、 第三者に添削してもらうことで、 自分では気づかない間違いや論理の飛躍、 読みにくさなどを発見できます。 ですから、 答案を書き、 第三者に添削してもらうことが必要です。
そして、 解く問題は良問である方がよいのは当然です。 私は、 コンプリート論文答練を受講し、 友人との自主ゼミでは「問題研究」の問題の答案を書いていました。 コンプリート論文答練は、 重要基本論点を取り上げた問題が出題されるので、 基礎知識の理解度を確認するのに有効です。 「問題研究」には、 司法試験の過去問などの良問が収録されており、 論文マスターでは解説もなされます。 ですから、 解説を書き込んだ答案例と自分の書いた答案を見比べることで、 理解できていない部分などがより明確になり、 以後の学習に役立ちました。
イ 後悔していること 問題に取り組む時期が遅かったこと
問題 (択一・特に論文) を解く際に必要なものは、 基礎知識とその正確な理解です。 基礎知識は、 基礎マスターテキストのA・B+レベルの知識です。 そして、 その正確な理解は、 問題を解くことではじめて可能になると思います。 前述のように、 ただテキストを覚えようとするだけでは正確な理解はできません。 重要なのは、 勉強を開始したらすぐに問題を解くことです。 基礎マスターの復習が不完全でも、 論文マスターに突入することが重要です。
(3) パーソナル・ステートメント、 面接について
ア よかったこと
(ア) パーソナル・ステートメント対策講座を受講したこと
パーソナル・ステートメントでは、 自分のなりたい法曹像などを具体的に、 論理的に、 書かなければなりません。 これには、 上記講座が役立ちました。 なぜなら、 何を、 どう、 書けばよいかということや講師が考えた採点基準などを学べたからです。
(イ) 第三者に添削してもらったこと
これは、 独りよがりな文章になるのを防ぐために必須です。
私は、 上記講座の添削を利用しました。 この添削では項目ごとに点数化されるので、 自分のステートメント全体の質や改善点が一目瞭然となりました。 また、 法科大学院を目指す友人・法科大学院の先輩・就活経験のある友人にも添削してもらいました。 最初はボコボコにされましたが、 そのおかげで満足のいくものに仕上がったと思います。
(ウ) 読みやすさにこだわったこと
新司法試験の合格者のお話を伺える伊藤塾の企画に参加したところ、 受験予定の法科大学院の教授は文章の見た目・読みやすさを非常に重視していることを知りました。 また、 原田講師は、 コンプリート論文答練の解説の中で、 読みやすさが一番重要ということを強調されます。 そこで、 読みやすさにこだわってステートメントを書きました。
具体的には、 ナンバリング、 ワンセンテンス・ワンテーマ、 誤字脱字をなくすこと、 論理的に書くこと、 結論を先に明示することなどを徹底しました。 これらは、 主に論文マスターで教わったことです。 字数・枚数の制限のため、 ナンバリングやワンセンテンス・ワンテーマの徹底は特に苦労しました。 しかし、 これ行ったことで、 他の受験生との差別化ができたと思います。
イ 後悔していること 早くから夢を文章で表現しなかったこと
私が最も後悔しているのがこれです。 私には大きな夢があります。 最初は、 これをステートメントで書くつもりでしたので、 7月のほとんどをこれに費やしました。 しかし、 字数・枚数制限がある中で大きなことを書いたため、 抽象論で終わってしまいました。 結局、 100%書き直しをし、 夢の一部を書くことにしました。 頭で考えるだけでなく、 もっと早くから文章にしてみることで、 ステートメントの内容として使えるかを確認すべきでした。
学部成績が良くないと、 書面審査で出遅れます。 実際に、 学部成績によって面接官の態度が全く違うということがありました。 したがって、 良い学部成績をとることは重要です。
私は、 早くから伊藤塾で法律の勉強を始めたため、 大学の講義には比較的、抵抗なくついていけました。 また、 法科大学院入試だけでなく、 学部試験でも「論証パターン集」は役立ちました。
ア 直前期
直前期は、 今までやってきた 「問題研究」の問題や「論証パターン集」、 基礎マスターのテキストの復習を中心に勉強しました。 重要なのは、 苦手をなくし、 知識の精度を高めることです。
また、 読みやすさと理由を示すことを意識して答案を書きました。 ナンバリングを、 規範定立・あてはめ・結論で変える、 厳しい字数制限があっても行うようにしました。 論理に飛躍がないかも意識しました。 理由は、 「なぜなら…」 という形で一言でも書くようにしました。 理由を書くことを意識したのは、 法科大学院の説明会で教授に質問した結果、 教授が理由を明示することを求めていると知ったからです。
イ 試験当日
私は、 万全の状態で試験に臨めませんでした。 実際に、 名古屋大学法科大学院の試験初日終了時点で、 不合格を確信したほどです。 しかし、 合否を決めるのは自分ではないと思い直し、 諦めず翌日の試験を頑張りました。 これができたのは、 伊藤塾長の日ごろの教えがあったからだと思います。
試験初日に不合格を確信したような私でも、 合格できました。 その勝因は、 読みやすさを意識して答案を書いたことにあると思います。
この体験記も読みやすさを意識して書いたつもりです (読みやすくないと思われましたら、 皆様はこのような文章を書かないようにしてください)。
最後になりましたが、 伊藤塾はもちろん、 私の心の支えであり続けてくれた恋人、 家族、 親戚、 友人、 先輩、 後輩には本当に感謝しています。 これからも自分の夢を実現すべく、 精進して参りますので、 よろしくお願いいたします。
(2010年1月・記)
