基礎マスターで体系を押さえれば、 大学の授業が消化しやすくなり、 成績が向上します
O.Aさん (21歳)
私立大学法学部 4年在学中
■合格校
名古屋大学法科大学院 (既修)
■適性試験
大学入試センター:57点
日弁連:174点
■学部成績
GPA:3.6
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング、ベーシック論文答練、 うかる!行政書士必修項目100・出題予想&総整理など
私は父が弁護士ということもあって、 小さい頃から漠然と法曹に興味があり、 法学部法律学科に進学しました。 大学では、 演習科目を複数履修し、 実務家教員の方と触れ合う中で、 ハイレベルな仕事や同業者と切磋琢磨できる法曹界に進みたいと真剣に考えるようになりました。
そこで、 将来の目標に向け、 伊藤塾に大学2年春に入塾しました。 伊藤塾を選んだ理由は、 インターネット講義や少人数クラス制度 (ゼミ) が充実していること、 既に多数の友人が通っていたことにあります。
(1) 適性試験対策について
私は元々適性試験が苦手なうえ、 旧司法試験の択一試験対策や学校の課題に追われていたので、 適性試験対策は十分にできませんでした。 そのような私が何とか平均点を守れたのは、 伊藤塾の適性試験模試を受講して、 リラックスした状態で受験できたおかげだと思います。
私のように、 適性試験が苦手な方は、 伊藤塾のオープンスクールなどで今の実力を把握したうえで、 適性試験対策講座を早めに受講すべきでしょう。
(2) 小論文試験対策について(名古屋大学は未修者、 既修者コースの併願可能)
小論文の勉強で最も役に立ったのは法律科目の論文試験対策だったと思います。 問題文に整合し、 理路整然とした文章が求められるという点では、 小論文試験も法律科目試験も変わりません。 有名校の過去問にあたり小論文に必要な知識をある程度仕込んでおけば、 法律科目の論文試験対策をする中で、 自然と小論文も書けるようになります。
知識も真新しいものではなく、 憲法や民法の原理原則の延長線上にあるので、 法律科目試験対策をすれば、 すぐに吸収できると思います。
(3) 法律科目試験対策について
<1> 反省点について
私は、 目標にしていた名古屋大学法科大学院に合格できたものの、 私大第一志望だった慶應義塾大学法科大学院は不合格でした。
不合格になった原因は、 1.基礎マスターレベルの基礎知識を理解していなかったこと (特に民法)、 2.簡単な答案構成の作成で満足し、 論文を書けるような気になっていたこと、 3.受験前年に下三法の基礎的な知識修得が終わらず、 配点の高い上三法の学習が疎かになってしまったことにあります。
<2> 基礎的な法知識・法理論の修得について
有名校の過去問をご覧になればわかりますが、 法科大学院入試は基礎的な法知識・法理論の理解を問う問題が中心です。すなわち、 基礎マスターのA・B+レベルの項目を重点的に覚えるべきで、 惰性から基礎マスターの学習を怠ってしまった私の二の舞にならないでもらいたいです。
特に、 名古屋大学では、 重要な項目そのものが一行問題として問われ、 Aランク論点をストレートに問う事例問題が出題されますので、 基礎マスターのA・B+レベルの項目を早い段階でインプットすれば合格に大きく近づくと思います。
私の場合、 慶應義塾大学法科大学院の不合格後から受験までの2ヶ月で基礎マスターのA・B+レベルの項目をインプットし直して名古屋大学法科大学院に合格しましたが、 大学2年生や3年生など、 もっと早い段階でインプットしていればよかったと後悔しています。
インプットは、 テキストや答案の読み込みが中心でしたが、 覚えにくい定義や理由付け、 規範は何度も書き出しました。
<3> 行政書士試験について
私は、 何度も自分の実力に不安になることがありました。 そこで、 自分の実力の確認、 行政法の基礎的な学習のため、 行政書士試験を受験しました。 受験に向けて、 山田講師の 「うかる!行政書士必修項目100・出題予想&総整理」 を受講しましたが、 憲法・民法・商法・行政法のスピーディーな復習になっただけでなく、 基礎マスターではあまりカバーしていない会社法や行政法の条文知識を高められてよかったです。 また、 結果として行政書士試験に合格したので、 漠然とした不安をある程度解消できました。
<4> 実践段階の学習について
[1] 択一試験について
法科大学院の択一試験対策としては、 基礎マスターと判例百選 (憲法) の知識で十分です。 この点については、 年に何回か開講される判例百選ゼミの受講をおススメします。 憲法の論文も得意になるので、 一石二鳥です。
[2] 論文試験について
私は論文の対策として論文マスターを受講しました。 しかし、 前述のとおり基礎マスター時の学習を疎かにしてしまったので論文マスターでも十分書く力を伸ばすことができませんでした。 また、 論文問題集を復習する際は、 簡単な答案構成を作成するだけで満足していました。 これは大きな間違いで、 実際に書いてみなければ、 細かい言い回し、 原理原則論の大切さを体感することができなかったのです。
結果的に慶應義塾大学法科大学院の入試では、択一はできたものの論文ができず合格することができませんでした。 そして、 ロースクールコンサルタントの方や先輩と相談した結果、 それまでの簡単な答案構成を大量に作成する勉強法を転換し、 苦手な民法は毎日2通答案を書き、 その他の科目はルーズリーフ半分~一枚分の比較的長めな答案構成を毎日5~10個作成することにしました (問題は主に京都大学・神戸大学・名古屋大学・慶應義塾大学・中央大学の過去問を利用)。 よくわからなかった論点については関連知識とともに、 基礎マスターテキストや基本書を確認していました。 クラスマネージャーの方に作成した論文を見ていただき、 形式面や書いている順序が適切かどうかアドバイスをいただくこともありました。
この方法だと、 2ヶ月間に1科目あたり30~40問程度書くのが精一杯でした。 しかしながら、 「実際に書いてみなければ書く力は鍛えられない」 ということを痛感しました。 たった2ヶ月間でしたが、 実際に書いてみることで、 問題文が何を問うているのか、 限られた時間と紙面でどこを重点的に書けばいいのかを深く考えるようになり、 論点にすぐに飛びつくことが少なくなります。 また、 上述のように、 細かな言い回し、 原理原則論の大切さにも気づくことができました。
(4) パーソナル・ステートメント、 面接について
名古屋大学法科大学院は学部成績&ステートメントに対して、 適性試験の3倍、 公法と同じ点を割り振っているため、 ステートメントはかなり重要です。 私は、 伊藤塾の添削制度を利用しませんでしたが、 一人では文言や志望校が求める学生像を見落とす可能性があるので、 伊藤塾や先輩に積極的に添削してもらうべきだと思います。
また、 せっかくの大学生時代なのですから、 せめて大学1・2年生の間だけでも大いに部活動やボランティア、 バイトをやってもらいたいなと思います。 このような課外活動で得られた経験が、 ステートメントで活きることになるでしょう。 私の場合サークルの運営をしていたこともあり、 本格的に法律の学習を始めたのは3年秋学期あたりからでした (遅すぎかもしれません)。
上述のように、 名古屋大学法科大学院は学部成績&ステートメントの配点が高いため、 良い成績を取るに越したことはありません。 伊藤塾の基礎マスターで体系を押さえれば、 教授の高度かつ素晴らしい講義を授業内で消化しやすくなり、 結果として成績が向上します。
優れた教授陣と良い伝統があること、 基礎科目のみならずビジネスプランニング・エクスターンシップなど実務科目が充実していること、 既修者コースの新司法試験合格率が高いことなどを理由に名古屋大学法科大学院を第一志望校にしました。
2日前からはこれまで作った答案や答案構成を何度も見返していました。 答案や答案構成に載っていない項目については論証パターンを確認していました。
試験当日は、 広大で美しいキャンパス、 試験委員の教授の方々の懇切丁寧な対応を見て、 「必ず受かりたい」 という気持ちがさらに高まりました。 志望校の長所を見つめて、 モチベーションを高めることも大切なのではないかと思います。
名古屋大学法科大学院受験までの2ヶ月間は、 1週間ごとに 「優先的かつ最低限やるべきこと」 と 「時間があればやること」 をリストアップしていました。
下四法の条文知識が特に足りないので、 吉野講師の全条文マーキング講座を受講しました。 基礎の復習や新司法試験の過去問分析も行っていますが、 時間がある今しか読めない碧海純一 『法哲学概論 (全訂第二版)』 (弘文堂、 2000) を入学前に読破しようと努力しています。
2009年全てを投じた長丁場の受験でしたが、 無事に名古屋大学法科大学院に合格できたのは自分を支え続けてくれた家族や先輩、 友人、 後輩、 伊藤塾の方々のおかげです。 一人で合格したというよりチームプレーで合格した気がします。
多くの方々のご厚意を無にすることなく、 今後も精進し続けたいと思います。
最後になりますが、 皆様の法科大学院合格を心より祈っております。 最後までお読みくださり有り難うございました。
(2009年12月・記)
