条文・判例マスターでは磐石な知識を固めるには最適だと思います
田村 祥一さん (22歳)
大阪市立大学法学部法学科 4年在学中
■合格校
大阪大学法科大学院 (既修)
神戸大学法科大学院 (既修)
■適性試験
大学入試センター:75点
■学部成績
GPA:2.8
■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング、 ベーシック論文答練、 ハイレベル論文答練など
私は法律家という職業に魅力を感じていたため、 大学2回生の春に伊藤塾に入塾しました。 他の司法試験受験指導校でなく伊藤塾を選んだのは、 伊藤塾の講義はわかりやすく短期合格者が多いなど、 いい評判を聞いていたからです。 伊藤塾長の熱意の込もった講義を聴いて、 私はこの塾に入ってよかったと実感しました。
(1) 適性試験対策について
私は比較的適性試験が得意だったので、 ほぼぶっつけ本番で受けました。 電話帳ほどの厚みのある問題集を一冊購入しましたが数問解いただけで、 あとは前日に出題形式をチェックした程度でそれ以外には特に対策をとりませんでした。
旧司法試験に合格して法科大学院には進学しないつもりだったからというのもありますが、 ただ、 今振り返ってみると非常に怖いことをしたなあと思います。 来年からは予備試験が始まりますが、 予備試験を目指すにしても、法科大学院に進学する可能性のある人は最低限の対策はとっておくべきだと思います。
(2) 小論文試験対策について
大阪大学法科大学院の小論文は事前のインプットは不要な問題で、 見解の要約問題など論理的思考力を問うものです。 基本的には法律科目の答案と同様に、 論理的な文章を心がけることが大事だと思います。
(3) 法律科目試験対策について
<1> 基礎的な法知識・法理論の修得について
初学者の段階では何よりも根気が必要です。 基礎マスターについては、 復習が最も大事だということを聞いていたため、 AランクB+ランクの基本的な知識を中心に、 できるだけ問題演習と並行して復習することを心がけていました。 ただ、 私の場合は途中から復習がままならないまま講義だけが進んでいく状態が続いてしまい、 受講し始めてから半年した辺りで一度自分の中でリセットするために、 無駄に3週間ほど完全に法律から離れて遊んでしまったりしていました。 それでも挽回は可能ですので、 必ずしも淡々とはいかなくても、 とにかく諦めずに継続することが大切です。
<2> 実践段階の学習について
択一試験対策については、 条文判例マスターを受講しました。 条文・判例マスターでは基礎マスターでは触れられなかった細かい知識の解説がなされるので、 択一試験対策のための磐石な知識を固めるには最適だと思います。 それと並行して旧司法試験の過去問を解くようにしていました。 私は、 勉強時間の大半を択一の問題を解くことに費やしたといっていいくらい、 問題数をこなしました。 初めの頃はなかなか問題が解けないので苦痛を感じますが、 ある段階から一気に問題を解くのが楽になってきますので、 それまでは根気強く継続することが大切です。
論文試験対策については、 論文マスターを受け、 その復習として 「問題研究」 を何度も解くことをしました。 「問題研究」 を解くときには1.知らない知識がないか2.どのような処理手順になるか3.なぜこの論点を書くのか4.異なる類似の事例ではどのように処理することになるかなどを意識していました。 論文マスターでは、 このような視点から丁寧に解説してくれるので、 より深い理解につなげることができたと思います。 これと並行してベーシック論文答練、 ハイレベル論文答練を受けました。 私の場合は、 実際に書く練習を何回もこなして初めて論文の書き方のコツをつかむことができましたので、 答練を多く受けてよかったと思います。 また、 毎週答練の前日には必死になって出題範囲の勉強をすることになるので、 メリハリのついた学習にもつながると思います。
(4) パーソナル・ステートメント、 面接について
ダメな例として読んでいただきたいのですが、 私は、 ある法科大学院のパーソナル・ステートメントは1日で書き上げました。 というのも、 私は出願の締め切り前日に、 友人から聞かされて初めて出願締め切り日を知ったので、 そのときパーソナル・ステートメントには全く手をつけていない状態だったのです。 友人はドン引きしていましたが、 それから一気にパーソナル・ステートメントを書き上げました。 ほとんど誰にもチェックをしてもらってないのでおそらく不出来なものだったと思います。 この失敗から学び、 他の法科大学院については締め切りに余裕をもってパーソナル・ステートメントを仕上げることができましたが、 納得のいくように仕上げるためには締め切りだけはしっかりと把握しておくべきです。
私の学部成績では特にアドバイスすることはできませんが、 ただ、 大学の授業には出席してその先生の授業を聴くことは必要だと思います。
私は、 テストだけ受けて民法の単位を取ろうとしたのですが、 その年には旧司法試験の択一試験に合格できたのにも関わらず、 大学の民法の単位は落としてしまいました。 確かに伊藤塾の講座で法律科目の成績は上げることはできますが、 だからといって大学の授業を疎かにしてもいい理由はないので、 傲慢にならず、 きちんと大学の授業に出席してその先生の授業を聴くことは大事なことなのだとそのとき気付かされました。
私は、 実家からの距離、 学費や新司法試験の合格率などを重視して、 私立や関東の国公立は受験せずに、 関西圏の国公立大学法科大学院に絞って受験しました。
直前期は範囲全体を見渡すことを意識しました。 具体的には、 主にテキストや論証パターンに目を通して記憶の喚起をしていました。 それから、 本番でしっかり手が動かせるように、 1日1通は答案を書くようにしました。
インターネット講義では、 2倍速機能や巻き戻し機能がありストレスなく受講することができるので、 私は基礎マスターの途中からは基本的にインターネットで受講するようにしていました。
この試験は出題範囲が広いので、 全ての科目の学習を万遍なく進めることが理想的だと思います。 スケジュール帳に具体的な学習計画をつけてこまめにチェックするように習慣付けると比較的うまくいくと思います。
法科大学院入試や旧司法試験対策と同じようにテキストの読み込みや、 択一や論文の問題演習を反復しています。 また、 法科大学院の授業についていくために要件事実論の勉強もしようと思います。
私一人では長い受験生活には耐えることができず、 おそらく途中で挫けてしまっていたと思います。 まだ司法試験に合格したわけではありませんが、 ここまでこれたのは、 本当にいつも支えてくれる人たちがいたおかげです。 いつもお世話になっている伊藤塾スタッフのみなさん、 一緒に頑張ってきた受験仲間の人たち、 それから学業の神様へ、 大変ありがとうございました。
最後に、 無理をいって受講料を出してもらい、 何の心配もなく勉強ができる環境にあって、 ここまで頑張らせてもらえたのも全て両親のおかげです。 ありがとうございました。
(2010年1月・記)
