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「わかったつもり」 で終わらせないため定義・論証パターンの復習はほぼ毎日行いました

K.Tさん (23歳)
東北大学法学部 4年在学中

■合格校
東北大学法科大学院 (既修)

■適性試験
大学入試センター:73点
日弁連:245点

■学部成績
GPA:3.16

■伊藤塾受講講座 (リンク先は2010年開講のものです。)
入門講座本科生+リーガルトレーニング

はじめに

私がはっきりと法曹になりたい、 と考えたのは大学の3年生になってからです。 それまで漠然と選択肢にはあったのですが、 自分が本当は何がしたいのかわからなかったこともあり、 ほとんど何も手をつけずに、 サークルやバイトに精を出していました。 法曹になりたいと明確に思ったのは冤罪を描いた映画を見たことがきっかけだったと思います。
目標が決まったものの、 私は大学では法制史や政治学、 他学部の講義など司法試験とはあまり関係のない講義を興味の向くまま受講していたため、 法律知識について素人に毛が生えた程度という状態でした。 そこで私は起死回生を図るべく受験指導校を利用することに決め、 複数の受験指導校の体験講義の受講を経た後もっとも自分に合っていると感じた伊藤塾に入塾しました。 法科大学院受験、 さらに新司法試験を突破するために効率よく知識を吸収し、 得た知識の使い方を身につけるには素人同然の私にとってプロの指導を受けることがもっとも近道であると思ったからです。 結果として短期間である程度の基礎を固めることができたと思います。 また、 ただ法律の勉強といっても何をどのくらい行えばいいのか、 今の自分にとって入試までに残されている時間は余裕のあるものなのかないものなのか、 といったこともわからなかった私にとって、 体系マスター、 基礎マスターというかたちで一応の 「枠」 を提示してもらい、 論点について重要性をランクによって示してもらえたことは学習を進めるに当たって大変助かりました。 これによってメリハリの利いた学習ができたと思います。

私がとった勉強方法

(1) 適性試験対策について
私は適性試験について、 過去問題集と伊藤塾の適性試験対策講座を受けた他には何もしていません。 適性試験は思考方法を身につけることが最大にして唯一の適性試験対策であると思うので、 数をこなして問題の癖を知ることが重要であると思います。
適性試験だけに時間もかけられませんので、 効率的な学習を工夫し、 あくまでも本丸は法律科目であることを常に意識して深みにはまらぬよう注意しました。 自分は解けなかった問題の解説のみを聴いて思考パターンを身につけるようにしていました。 適性試験は満点を取ることは難しいですが、 そこそこの高得点であれば取ることは難しいものではないと思います。

(2) 法律科目試験対策について
<1> 基礎的な法知識・法理論の修得について
基礎マスターをひたすら繰り返しました。 私は在宅受講生であったので、 自宅にいるときはひたすら講義を聴き、 テキストを繰っていたように思います。 また、 定義カードを作り家の中を歩き回りながら暗唱していました。
講義はとてもわかりやすく議論の流れを追ってくれるので、 まるで全て理解できたかのような錯覚に陥ります。 しかし、 重要な定義や判例の文言は実際にしっかりと記憶の時間を取らない限り正確には自身に定着してくれません。 「わかったつもり」 で終わらないため、 定義・論証パターンに対する復習はほぼ毎日行いました。
何時間も学習を続けていると 「学習すること」 「講義を聴くこと」 「テキストを進めること」 自体が目的化してしまうことがあります。 このような状態に陥ってしまうと、 何も身についていないにもかかわらず、 自分が 「勉強をしていること」 に満足してしまい、 何時間机に向かおうと知識が定着しにくくなっていきます。 私は度々上記の状態に陥り、 目的意識を取り戻してモチベーションを上げるために 「明日の法律家講座」 を聴講していました。 自分が法律を勉強しているのは何のためなのか、 今やるべきことの洪水の中でそれを置いてきぼりにしそうなとき、 机に向かうことが単なるルーティンワークに陥ってしまいそうなときは、 そのように自分の根本と向き合う時間を取ることが必要であると思います。

<2> 実践段階の学習について
私は法科大学院コースでしたので、 リーガルライティングが実践段階の学習に当たるといえると思います。
定義や判例の文言などの知識を正確にしても、 それは断片化された情報にすぎません。 それらを総合して、 問いに対する答えを構築するには構成力を培う練習が不可欠ですし、 そのためには優秀な答案に触れるのが近道です。 この講義で実際に答案構成の練習を行い、 多くの優秀答案に触れられたことは、 アウトプットの仕方が今ひとつわからなかった私にとって大変参考になりました。 答案構成の練習は早いうちからやっておくに越したことはないと思います。

(3) パーソナル・ステートメント、 面接について
私はかなり単純な理由で法曹を志望し、 また個人の内面を提出しなければならないというパーソナル・ステートメントのあり方に反感を抱いていましたので、 自分ひとりでは十分な内容のものを書けなかったと思います。 そのためステートメントに何を書けばいいか、 方向性を示してくれたパーソナル・ステートメント対策講座は参考になりました。 内容は具体的論理的に、 文章内で矛盾を犯さないようにだけ気をつけて書くようにしました。 添削は自分の文章に足りないもの、 余計なものを客観的に知る良い機会になるので是非受けるべきと思います。

志望校選択について

私は将来地元で開業し、地元の人々のために尽くしたいと考えているため、出身地の法科大学院を志望しました。新司法試験の合格率は志望校を選択する上で外せない要素であると思いますが、将来自分が法曹として何をしたいのか、その上でどの法科大学院を選ぶのがよりよいのかを考えるのも重要であると思います。

直前期と試験当日

直前期は時間が思ったよりも早く過ぎていき、 大変焦りました。 復習したいことは山積みでしたが、 できることには限りがあります。 そこで総復習はそこそこで切り上げ、 凡ミスだけは避けようと重要判例の確認と定義の暗記に費やしました。
結果的に私はこれが奏功して合格できました。 誰もが知っているであろうことを正確に知っておくことが最も重要であると思います。

自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー

在宅受講はいつでも何度でも講義を聴けるのが最大のメリットだと思います。 一科目を一気に通して講義を聴くことで、 大分理解が捗りました。 また一時停止や巻き戻しも可能で、 大学の授業などで話を聞き逃すことが多い私にはとても助かりました。

入学前準備として

判例百選と基本書を読み込んでいこうと思っています。 また、 先輩方からはよく 「講義の予習復習に追われて時間が取れない」 という類の話を聞くので、 基本書以外の新書などにも多く触れて視野を広げていきたいと思います。

最後に

はじめにも書きましたが、 私が本格的に法曹を目指し始めたのは大学の3年生に入ってからです。 まわりでは法曹を目指す人たちは既に大分学習を進めており、 就職組も動き始め、 その中で私は宙ぶらりんの状態にいました。 そんな私が志望校に合格できたのは、 やらずに後悔はしたくないという思いを強く持ち続けたからだと思います。 「何かを始めるのに遅すぎるということはない」 という言葉を実感しました。
やりたいことがあり、 そしてそれを目指すことができる環境にいるということはとても恵まれていることです。 新司法試験に向けてまだスタートラインに立ったにすぎませんが、 もうしばらく学生でいることを許してくれた両親、 応援してくれた友人たちに感謝しつつこれからも努力していきたいと思います。
この文章が、 これから法科大学院進学を目指される方々にとって何らかの形で参考になれれば幸いです。

(2010年1月・記)

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