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1996年3月

1996年3月 1日 (金)

第7回 明日の法律家講座開講!~自らの価値育成のために~

 いよいよ、明日の法律家講座が開講しました。

 私がこの塾を創った動機の一つは、合格した後のことを一緒に考える塾を創りたい、ということでした。この講座はまさに、そのワンステップになると考えています。私は塾生の皆さんに「自分の頭で考えて、自分の意志で判断して行動し、その結果に対して自分で責任をとれる法律家」になってほしいと思っています。21世紀のこれからの世界を自分の力で生きぬいていく地球人になってほしいと思っています。そのためには、二つのことが重要だと考えています。ひとつは事実の重要性を知ること。そのためには常に謙虚でなければなりません。もうひとつは自分の価値観を持つこと。この価値観の育成のためには様々な人々と思いを共有することが大切です。

 「すべての人はかけがえのない価値をもっている。だから、その一人一人を個人として尊重しなければならない」という憲法の理念を理解するにはイマジネーションが必要となります。あらゆる人権侵害を自分で直接経験するわけにはいかないからです。しかし、そこは侵害された人の立場に立ってものを考える心の大きさによって、ある程度補うことができます。人間はもともと不条理な生き物です。そのことを知って、人間は時にこんなこともするのかと知ることも重要な勉強です。合理的な行動ばかりではない人間の本質について謙虚に学ぼうとする気持ちが大切だと思います。そして、どんな問題もそのときの両当事者の立場に立って考えてみてください。常に謙虚に、相手の立場に立ってものを考えられるようになる、それがこの講座のひとつの目的です。

 それにしても、第一回の薬害エイズ訴訟の原告の方の、自分の運命を知ってもそれでも前向きに生きようとしている、その姿に感動しない人はいなかったでしょう。そのような原告をサポートする法律家の仕事は本当に人の人生の意味を変えるカを持っていると確信しました。

 皆さんの助けを待っている人はまだまだたくさんいます。本当の救済を求めている人たちのために、そして、法律家になってよかったと心から思えるその一瞬のために今日も頑張ってください。この試験はそれだけの価値のある試験です。

 (明日の法律家講座は、誰でも参加できる無料オープンスクールです。)