« 1996年9月 | メイン | 1996年11月 »

1996年10月

1996年10月 1日 (火)

第14回 ヒーローたち

 先日、Bartという雑誌を読んでいて気になった3人。

野茂英雄 27歳
 本人のインタビュー記事から
 「成功は判断と決断の連続の向こう側にあると思うんです。夢を実現するためには、目の前の階段を一段ずつ昇っていくしかない。努力ではなく、理想に近づくには地道にやるしかないんです。・・・最終的にはすべて自分で決断します。・・やって失敗したんだったら、次にチャレンジするとき、どこに注意すればいいのかすぐにわかります。だけど人の意見に頼りすぎたり、自らトライせずに失敗した場合には、その原因にすら気付かない。これでは将来に何のプラスももたらさない。 だから他人任せはやめたほうがいいと思うんです。そういった意味で、僕がある程度メジャーで活躍できているのは、自分の選択が正しかったからだと自負しています。「運」だけでここまできたなんて、これっぽっちも思っていない。陸上で一番「運」の強いランナーはマイケル・ジョンソンに勝てますか? たとえ皆がコケまくってメダルが取れたとしても、それは予選を勝ち抜いて彼と同じスタートラインに立つだけの実力を持っていることが、最低条件でしょう。つまり、最低限の実力を持ち、階段を一つずつ選んで登っていく地道な作業をした人でなければ、何も得られないんです。」
 自分の力で自分の夢を実現し今を生きている人の言葉である。


マイケル・ジェフリー・ジョーダン 33歳
 NBAのスーパースターであり、神と呼ばれる男である。彼はハイスクールのときレギュラーからはずされた。メンバーのウェア運びまでしていたとのこと。悔し泣きしている彼に母親が「いつまで泣いていても何も始まらない、努力していれば必ず報われる日がくる」と元気づけたという。
 そして、練習の日々、NBA入りしてからも、必ず、試合前にはスタジアム入りしてシュートの練習を欠かさなかった。NBAを一時引退して大リーグチームホワイトソックスに入団しマイナーに格下げされても彼はひたむきに練習を続けた。チームメイトたちも「朝は誰よりも早くからやってきて、夕方は遅くまで練習しているジョーダンのことをみんな好きだった」とのこと。NBAに戻ったあとも再び練習の虫になった。映画の撮影の合間も特設コートでひたすら練習に打ち込んでいたという
「このように彼の輝かしい成功は決して羨むほどの運でも、並はずれた才能によるものでもない。努力と練習が彼のすべてだった。バスケッドリングに夢中だった少年の頃と何ひとつ変わっていない。そしてそこにはアメリカン・ドリームの象徴とはまったくかけ離れた、無垢でハングリーな彼がいた。」 


川口能活 21歳
 アトランタ五輪サッカー日本代表のゴールキーパーとしての彼の活躍は記憶に新しい。
 高校を卒業するとすべてのJリーグチームから誘われたが、彼は横浜マリノスを選んだ。そこには日本代表のゴールキーパー松永成立がいた。「シゲさん(松永)がいて、ゴールキーパーのレベルが高かった。そういう環境で自分をレベルアップさせるのが目標でした。正直4~5年はトップは無理だと思っていました。」「僕はサッカーが好きだから、うまくなりたいから練習しないと気がすまないんです。」「失点の場面を、もう一度頭に入れて練習するんです。そうしないと同じ失敗を何度も繰り返すから」
 彼が練習の虫であることは今では有名である。