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2003年3月

2003年3月 1日 (土)

第91回 合格の秘訣

 最近合格者の話を聞くことがよくあります。どのような試験でもまたどの合格者でも共通のことがありました。それは勉強するということと、最後まで絶対に諦めないということです。いまさらあまりにも当然のことをと思われるかもしれません。ですが、結局はこの2点なんだなと実感したのです。

 ある司法試験の合格者は5回目で合格しているのですが、不合格になった4回までは本当の意味で必死に勉強していなかったと振り返ります。合格した今だから言えることかもしれませんが、自分の勉強態度として必ずしも十分ではなかったというのです。そしてもともと勉強が苦手で仕事をしながらの勉強だったので自分では5年で最短合格だと思うとのことです。

 またある方は受からないということは本気で受かりたくないのではないかと思うといいます。これを聞くと合格者だからそんなことが言えるんだという反発が聞こえてきそうです。ですが、夜の講義の後の帰宅途中、あえて手前の駅で降り、自動販売機の明かりでテキストを確認しながら暗い夜道を自己講義をしながら歩くそんな毎日を続けて得た合格の後だからこそ言えることなのです。彼女は「やればできる」は当然であって、問題は何をどうするのかを必死に自分で考えることが必要だといいます。

 また、最後まで絶対に諦めないということも実行できるかどうかで差がつくようです。択一試験当日、街宣車の騒音で集中力が途切れそうになってもあれだけ勉強した自分が落ちるはずはない。自分が苦しいときはみんなも苦しいはずと考えて絶対にあきらめなかったそうです。やれると思ったことは絶対に妥協しないで全部やる。そんな彼女だからこそ論文試験が終わった後自分の高い目標に届かず悔し涙を流しています。

 短期合格を目指し続けることの重要性を指摘してくれた方は一年で合格しています。試験前に点数が伸び悩むと来年でいいやと諦めてしまいがちだけれど、絶対に今年合格すると思い続けることが大切だといいます。択一試験後に商訴は基礎マスターしかやっていなかったけれどもそれでも驚異的な集中力で乗り越えています。

 こうした合格者には特別な能力があるから受かったんだ、自分とは違うと思ったらそこで負けです。もし必要な能力があるとしてもそれは絶対に諦めないで努力し続けるという能力でしかありません。

 どんな試験でも大変です。そしてリスクもあります。ですが、リスクを取らなければ成し遂げられないこともあります。人生の中で勝負をかける時期はあるのです。それができないなら普通の幸せを求めるしかありません。もちろんそれでもかまいません。平凡の中の幸せもいいものです。ですが、何かもっと別のことをしたいと思って試験に臨んだのなら、最後まで絶対に諦めないことです。勉強していて苦しくなって一人前です。必死にやっていない人は勉強で泣きたくなることなどありません。散歩で富士山の頂上にたどりついた人はいないということをしっかりと認識すべきです。苦しくてもうだめだと思ったそのときにこそ絶対に諦めないこと。自分の限界までは誰でも勉強できます。そこからが本当の勝負です。