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2003年4月

2003年4月 1日 (火)

第92回 信念

 試験が近づいてくると、次第に実力以外の要素がものをいうようになってきます。つまり、いかに自分が合格できると心から信じているか、自信の有無が決め手になってくるのです。不安を除去し、自分が合格できると自分に言い聞かせることができる人が勝利者となります。常々講義でも言っているように、自分で自分の能力の限界という壁を作ってはいけません。成功する第一の条件は、自分は絶対に合格できると信じることです。自分が落ちるはずはないと心から信じることができれば、もう受かったも同然です。そう思える人が実際には少ないからこそ、合格できる人が少ないだけなのです。自分で自分の合格を心から願わなければ誰も本気で願ってくれません。

 特に試験の直前になると、もうダメだと諦めてしまう人が続出します。あと一歩の頑張りがあれば合格できたのに、その一歩手前で投げてしまうのです。本当にもったいないことですが、本人にはあと一歩ということがわからないので仕方がないのかもしれません。本試験当日でも、たいていは予想外の苦しいことが起こるものです。ですが、それでも最後まで諦めなかった人が合格していきます。この最後の一押しが本当に大切なのです。一点の壁に何人もが泣かされます。1点の差は99度の熱湯と水蒸気ほどに大きな意味を持った差なのです。もう一がんばりで一気に突き抜けることができるかもしれません。

 さて、それでも不安で勉強が手に付かないという人は、たいていは自分が勝手に考えた幻想に振り回されています。一度その不安の根本をしっかりと見つめ直して本当に不安の原因が存在するのかを検証してみるといいでしょう。「客観的にみて自分のどこが劣っているのか。ではそのように劣っていない完全な人はいるのか。そんな人が何千人もいるのか。自分はなぜ不安なのか。本試験で失敗するかもしれないと思っているがその根拠はどこにあるのか。失敗を畏れているがなぜ怖いのか。」こうして本当に根拠のある不安で悩んでいるのかを確認してみると、悩んでも仕方のないことで自分を追い込んでいることがわかります。そして次に、こうしてぐずぐず悩んでいる自分を否定的に評価していないかを確認します。「試験を怖がっている自分を責めていないか。理想を高く持ちすぎていないか。他の人の目を気にしていないか。試験の合否は誰にとってマイナスなのか。失敗したら本当に自分の人生にとってマイナスか。たかが試験の合否を絶対視していないか。」こうして少し冷静に自分を客観視してみます。その結果、実は今回の試験の合否の結果は自分の人生にとってどちらもプラスになることがわかってきます。つまり一生懸命に努力した結果であれば、どのような結果であっても必ずつぎに繋がるのですから、心配はいらないのです。あれもやっていない、これもやっていないと不安になってみても意味のないことです。結局は誰もが今この瞬間、与えられた環境の中でベストを尽くす以外に方法はないからです。無いものねだりをしても仕方がありません。手持ちのカードをいかに使いこなすかの工夫を必死に考えて残された期間で実行すればいいのです。その結果は必ずあなたの人生のプラスになります。