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2004年10月

2004年10月 1日 (金)

第110回 ねばり強さ

 今年、伊藤塾出身の国家 I 種試験の合格者は驚異的な成績を残してくれました。財務省、経済産業省、外務省、総務省などあらゆる省庁に内定が決まり、これからの日本を支える重要な仕事につくことになります。国 I クラスからの合格率(合格者占有率ではありません、合格率です。)も70%を越えます。公務員試験の受験指導業界では後発であるにもかかわらず、驚異的な成果です。これは個別指導を徹底した斬新なカリキュラムと心から親身に指導した講師やスタッフの努力の賜物ですが、何よりも塾生の皆さんが本気で自分の夢を追い求め、ねばり強く真剣に努力し続けた結果にほかなりません。

 法科大学院入試においても、塾生の合格者が続々と生まれています。昨年と大きく傾向が変化した適性試験の結果に翻弄されつつも、最後まで諦めずに、法律家になりたいという意欲をねばり強く持ち続けた結果です。伊藤塾では、法科大学院の入試対策と入学後の新司法試験対策の勉強を一貫したものとして指導しています。この法学教育の新機軸も徐々に浸透してきました。在学中に現行司法試験を受けて、その後法科大学院に挑戦し、入学後は実務的な勉強をしながら新司法試験に備えるという一貫教育による一本の道です。これにより現行司法試験と法科大学院入試の双方に挑戦できます。法律家になるためにねばり強く何度も挑戦するのです。

 今後、司法書士試験、司法試験と発表が続きます。司法書士も年々、市民のための法律家としてその重要性を増し人気が高まっています。現行司法試験もこれから1500人合格という史上最大の山場を迎えます。塾生の皆さんがこうした追い風をうまく捉えて自らの人生を自分の意志でコントロールしていけることを強く願っています。もちろん試験ですからうまくいくときもあればそうでないときもあるでしょう。ですが短期的な結果にとらわれて一喜一憂すべきではないと思っています。

 私たちの前には自分の意志で乗り越えることができる出来事と、黙って受け入れるしかない出来事が起こります。猛暑、台風、地震などの異常気象の前になすすべもない人間の姿をみて、自然の一部にすぎない人間の無力さを感じさせられます。

 これとは対象的に戦争やテロ、凶悪犯罪などの人災は一見手に負えないようにも思えますが、これらは人間が作ったものであり自分たちの意志で乗り越えることができるはずのものです。同様に過酷な試験制度も私たちにとって克服できるものであるがゆえに目の前に現れます。それぞれに与えられた環境はみな違います。それをどのようにプラスに活かすかはその人しだいです。果敢に立ち向かって挑戦することで人は鍛えられます。動かなければ何も変わりません。そこでの結果は長い目で見れば恐れる必要のないことです。人が本当に成長するのは負け続けたときだといいます。負け続けたがくじけなかったときに人はしなやかにより強く生きる力を体得します。ねばり強く生きることです。

 古田選手があれだけ評価されたのは、既存の勢力に立ち向かい、粘り強く、しっかりと自分の役割を果たしたからです。与えられたポジションで自分の役割をきっちりとこなすことは大変なことです。諦めることなく粘り強く立ち向かうことがなくては、自分を取り巻く環境を変えることはできません。私も自分の人生の中における今の自分の役割をしっかりと自覚して私自身に対してその責任を果たしたいと思います。