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2009年3月 3日 (火)

第163回 求め、捨てる

毎週、一般市民向けの数多くの講演会で憲法の話をしています。まだまだこの国には、憲法と法律の違いすら理解していない人が多く、これまで主権者教育がなされてこなかったことを実感します。それと同時に講演を何のために聴くのかを意識していない人が多いことにも驚かされるのです。

憲法学習会と銘打った会合でありながら、メモも取らずにただ聴いているだけの人があまりにも多い。多くの人にとっては初めて聞く話のはずですが、メモも取らずに聞き流すだけでは、後に何も残りません。たとえレジュメがあったとしても、具体例などを思い出すためのメモなど書き込みを残しておかなければ、講演を聴いていた時間中に得たもののほとんどを忘れてしまいます。

こうした一般向けの講演会では、聴衆の皆さんは特に何かを獲得しようとして来ているわけではありませんから、話を聴いた後に何も残らなくてもいいのかもしれません。それに対して塾で行っている説明会でも同じような態度を取る方が多いと、思わず「メモぐらい取りなさい。」と言いたくなってしまいます。

塾の説明会ですから、一応法律家を目指しているはずなのですが、その場でメモを取ってできるだけのことを吸収してやろうという貪欲さやギラギラしたものが感じられないのです。お行儀よく聴いているだけです。合格者の体験談などでも同じです。本当にもったいないことです。人の話など必死になってそこから何かを得てやろうと思って聴かなければ、何も残りません。そこでの1時間がまったく無駄になってしまうのです。人は自分が意識して求めた情報しか耳に入りません。つまり得ようと思った情報しか獲得できないのです。

そこで重要なのは、強い願望(desire)です。絶対に合格してやる、必ず法律家になってやるという強い願望があって初めて意欲が生まれ、行動が変わり、必要な情報が自分の耳に入り残っていくのです。試験に合格して法律家になりたいとどこまで強い意識を持っているかによって、大きく結果は変わってきます。一言一句聴き漏らすまいとして必死になってメモを取ることによって、脳が刺激され記憶にも残りやすくなります。結局は意識の問題なのです。

そしてこのことは本格的に塾で勉強を始めてからも同じことが言えます。絶対合格してやるんだと強く意識して、必死になって勉強して初めて大きな夢を実現することが可能となります。ただそのためにはいくつかの代償を払わなければなりません。

短期間で司法試験や法科大学院難関校を突破できるだけの正確な知識を理解し記憶して、それを使いこなせるだけの論理的思考力と日本語力を身につける必要があるのですから、一心不乱に勉強しなければなりません。趣味の時間を削ったり、場合によっては家族と過ごす時間が減ったりするなど、それ相応の代償を払う必要がでてきます。

法律家になることを強く欲し、自分に勝とうという決意した以上は、ある程度のものを捨てて必死にならなければいけない時期があるのです。何もかもを今までどおりにしたままで、大きな夢が実現できることはまずありません。自分の力や意識を一点に集中させるために、ほかを捨てるのです。法律家になることはそれだけの代償を払う価値のあることだと確信しています。

強い願望を持って欲し、必要なもの以外は捨てる。
求めるものと捨てるものを明確にできた人だけが自分の夢を実現できるのです。

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