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2012年1月

2012年1月 3日 (火)

第197回 謹賀新年 2012

昨年は、東日本大震災、欧州経済危機など多くの社会不安や世界情勢変化の年でした。
まさに憲法価値が求められているときに憲法を活用して国造りができないこの国のもどかしさを感じた一年でした。
私も受験指導30年の節目としていろいろなことがありました。
司法試験勉強のノウ・ハウがビジネスにも役立つことを実証するために出演したNHK・Eテレ「仕事学のすすめ」では予想外の大好評を頂き、今年2月には再放送されることになりました。

また、昨年は塾生の頑張りで多くの圧倒的な合格実績を上げることができました。
昨年から始まった司法試験予備試験において全合格者の約6割である68人の塾生合格者を出すことができ、しかも大学3年、4年在学中合格の塾生が23名と圧倒的な結果でした。
働きながら合格された塾生は18人もいます。法曹養成制度改革の目的であった多様性の確保を塾で維持することができたのも塾の皆さんのおかげです。彼ら彼女らは司法試験においても必ずすばらしい合格実績を出してくれることと信じています。

難関ロースクール合格においても、学費全額免除、半額免除などの特待生合格者の中での塾生の多さには私も驚きました。
司法書士試験においても大学生から主婦、社会人の方まで様々な塾生が70人以上も合格体験記を執筆してくださいました。
新司法試験においても200名を超える塾生が合格体験記を寄せくれましたし、公務員試験国 I 内定43人という数字もすごいことです。
行政書士試験対策においても全国の受験生に向けて新たな取り組みを始めました。

いつも言っていることなのですが、私にとってはこの塾で学ぶ志の高い塾生が本当に誇りです。
法曹以外の道に進まれた方であっても政治、経済などさまざまな分野そして国際社会で活躍されています。
そうした多くの塾生の声を聞くたびに、真剣で志の高い塾生に恵まれたことに心から感謝しています。
30年間、真剣に受験指導を続けてきて本当によかった。
教育における「続ける力」の大きさを改めて感じています。

1人1票実現運動も今年は参議院選挙無効訴訟の最高裁大法廷弁論と判決があります。
国民審査における1人1票反対最高裁判事罷免に向けてさらに大きく盛り上げていかなければなりません。
選挙権における住所差別を許すわけにはいきません。きちんと主権者レベルでの多数決が機能する民主主義国家にしておかなければ多くの国家的課題を民主主義的手続きによって解決することができません。それでは議論に破れた者も納得できないでしょう。

今年も昨年以上に予測不可能な事態が起こるかもしれません。
しかし、そもそも今の時代、確実なことなど何もありません。
どのような職業につこうが困難が待ち受けています。
だからこそ、自分を鍛えて、自分の能力を高めておくことが必要となるのです。
結果が保障されているから頑張るのではなく、そこで学ぶ過程に意味があるからこそ学ぶという、勉強の王道を実践できる人が結果的には多くの成果をも勝ち取っていくと確信しています。

私は不確実な時代であればあるほど、確固たる自分の価値観、価値判断の基準を持っている人間の強みが発揮できると考えています。
法を学び、憲法を学ぶことでそうした自分の価値基準を作り上げることができます。
そして正義、公正という価値、民主主義、法の支配という価値に意味があることを知った人々が増えること自体が、社会の幸せの総量を増やすことにつながると信じています。

困っている人のために働きたい、社会や世界のために努力したい、助けを求めている人の役に立ちたいという、青臭くも、気高い志を持っている塾生を、今年も最後まで応援し続けます。
今年もよろしくお願いします。