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2019年11月

2019年11月27日 (水)

条文の読み方について

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法律の勉強をする際になにげなく読む条文、実は読み方に特有のルールがあります。 例えば、条文において「遅滞なく」「直ちに」「速やかに」の3つは、使い分けがなされています。

即応性が求められる順番に並べると、「直ちに」>「速やかに」>「遅滞なく」となります。 そして、「又は」と「若しくは」も使い分けがなされています。「又は」は大きな区分を表わし、「若しくは」はそれよりも小さな区分を表わします。具体的には、「A若しくはB、又はC」と表わされていた場合、AとBが一つの区分となり、Cと対になります。 括弧を付けて表すと、(A若しくはB)又はCとなります。

さらに、「推定する」と「みなす」も使い分けがなされています。

「推定する」は、当事者間に取決めがない場合や反証が無い場合に一応の法的効果を生じさせます。当事者の取決めや反証がある場合には、推定は覆されます。

「みなす」は、取決めや反証があったとしても、法律上の認定と異なる判断はできません。 このように、法令においては、同じようなニュアンスを持つ言葉であっても単語によって使い分けられているのです。

条文を読む際にこのような単語の違いにも注意して読むと、読み方もずいぶんと変わってくるでしょう。

勉強が進み知識が蓄積されていくにつれ、条文の雰囲気も変わってきますので、何度も繰り返し読むとよいでしょう。

参考文献 法制執務用語研究会 「条文の読み方」 有斐閣

2019年11月19日 (火)

何事も勉強

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最近、スタッフとして学生の方々とともに様々な行政機関の業務説明会に参加させていただいておりますが、公務の裾野の広さに驚かされる毎日です。

これらの業務説明会は、各機関の具体的な業務内容や求められる人物像を把握するためのものであり、将来のキャリア選択においてそれらを自身の目で確かめることは非常に重要だと思います。自身の関心のある所管業務を担っているのか、自身の性格に合った組織なのか。自分自身と向き合いながら、それらを見極め、皆様は納得のいく進路を歩まれることでしょう。

また、公務員にあまり関心がない方にとっては、自身の進路の選択肢を広げるきっかけにもなると思います。最近は、民間企業でも社会貢献的な要素を有する業務に着手したりする例が見受けられるようになってきました。もはや公務員と民間の境界線は曖昧になってきているのかもしれません。

これらの説明会で学んだ事柄をご自身の糧として、少しでも今後の自己研鑽に役立てていただければ幸いです。

2019年11月18日 S.T.

2019年11月14日 (木)

少子化ショック

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ご存知のとおり、我が国では少子高齢化が急速に進んでいます。そして、そのペースが予想以上のものとなりそうです。2019年10月時点での報道によれば、予測よりも2年も早く、2019年に出生数が90万人を割るだろうとのことです。2016年に初めて出生数が100万人を割り、3年連続で90万人台であったところ、2019年にはいよいよ80万人台へ突入するだろうということです。

これは、本当に大変な事態です。このままであれば、今後は高齢者がますます増え、若者がますます減っていきます。そうすると、本格的な移民受け入れを展開しない限り、労働力の減少や現役世代の過重な負担など、様々な問題が起きてきます。したがって、これらの問題を解決するには、移民受け入れをしないのであれば、今すぐにでも出生率を上げ、出生数を増やすことが絶対的に必要になります。

ひるがえって、政府の少子化対策は万全でしょうか。もちろん、否です。その証拠が、出生数80万人台へというニュースです。私は第2次ベビーブーマーの世代で、同級生は200万人を超えています。しかし、今の赤ちゃんは、同級生がわずか90万人なのです。

移民受け入れをしないのであれば、本当に、早急に、少子化対策をガンガン進めるべきです。より多く子どもを持つ家庭への減税や、子どもを育てる家庭への様々なケアなど、取りうる手段はすべて取るべきです。もはや、手をこまねいている暇はありません。今後の日本社会を論じる政治家や行政官は、この点にこそ責任を取るべきだと、私は強く思っています。

2019年11月14日 松田圭介講師(行政系担当)

2019年11月12日 (火)

2019年度・国家一般職試験における人文科学の分野の出題分析

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人文科学担当の坂本です。今回は、ことし実施された「国家一般職」における人文科学の分野の出題分析を行います。

ことしも、例年どおり、日本史、世界史、地理、思想の分野から1問ずつ出題されました。来年以降も、この形で出題されると考えられます。 以下で、それぞれの分野の出題の分析を行いますので、今後の学習の参考にしてください。

-日本史 -第一次大戦~第二次大戦間の経済等に関する記述として最も妥当なのはどれか。 経済史に特化しているために、かなり難しい出題である。金本位制、通貨管理制度、農業恐慌、新中間層、満蒙開発青少年義勇軍、新興財閥など、テキストでゴッシク表示されてなかったり、テキストに載っていない細かいところまでの知識が問われた。一般職としては、ここ数年で最難関といってよい。おそらくこの傾向は続かないので、ここまで細かいレベルで経済史を押さえる必要はないと考えられる。

  • 世界史

    • 19 世紀から20 世紀にかけてのインドに関する記述として最も妥当なのはどれか。 インド史について、フランスが行ったことをオランダとしている点に気がつければ簡単に解ける選択肢とイギリスのインド支配の方法についてかなり細かいところまで尋ねる選択肢があった。大学入試の際、世界史を選ばなかった者にとってはかなりの難問であった。
  • 地理

    • 世界の農工業に関する記述として最も妥当なのはどれか。 各選択肢に大きな間違いが含まれている常識的な問題だった。テキストのゴシック字の箇所を押さえておけば、楽に得点できた。
  • 思想

    • 中国の思想家に関する記述として最も妥当なのはどれか。

諸子百家と朱子に対する常識的な問題だった。テキストのゴシック字の箇所を押さえておけば、楽に得点できた。

2019年11月12日 坂本正彦講師 (人文科学担当)

2019年11月 5日 (火)

グループディスカッション・討議・討論の流儀(内定者より)

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★19/10/23メルマガ「公務員の道標」より

先日、東京校にて合格・内定ゼミにおいて、政策課題討議の練習会が開催されました。 テーマとしては、①「消費税をさらに上げるべきか」と、②「日本の通商政策を起案してみてください」の二つでしたが、参加してくださった方は練習してみていかがだったでしょうか。参加していない方は、自分だったらどう討議するかを想像しながらお読みください。

意外にうまくできたという人もいれば、しゃべれず落ち込んだ人もいるかと思います。端から見ていた私も、テーマについての知識がなくて発言に苦しんだ人や、テーマからずれたいわば「寄り道話」が長い人などがいた一方で、議論をまとめ引っ張っていった人がいるなど、現時点での各人の練習量の差が如実に出てしまったかなと思います。これからでも十分ブラッシュアップして合格点に到達することは可能ですから、あせらず頑張っていきましょう。

一回目の今回は、簡単にではありますが、練習会の内容面での講評・気になった点について、二回目では練習会の形式面での講評を、三回目では政策課題討議で発言数を増やすための方法について、書いてみたいと思います。

まず、①では「さらに」というフレーズがありますから、今回の増税の是非について答える必要はありませんので、注意してください。 ただ、今回の増税の背景知識をうまく使い自分の意見を主張することは、主張の説得力が増すよい手だったと感じます。個人的には、論じるかは別として、前提として増税か緊縮財政かといったことも検討してみるとより議論に厚みが増したかなと思います。

②では日本の通商政策を語るはずなのに、個別政策、特に情報通信政策に偏りすぎてしまったことが一番の失敗点でしたね。そして「日本の」通商政策を起案するのですから、いかに日本独自の方策を取れるのか、そこに注意を払って議論を進める必要があったので。「寄り道話」が多かったのは時間を割くべき議論に時間を割けなかった点で、大変にもったいなかったなと感じます。今回の失敗を次に活かしていきましょう。

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★19/10/30メルマガ「公務員の道標」より

政策課題討議の練習会の形式面での講評について、書いてみたいと思います。 練習会の講評でも指摘しましたが、議論中、机でメモばかり取って書記に徹しているというのは、自分の発言回数を減らし、相手の話をどこまで理解しているか採点官に示すことができなくなりますから、避けましょう。 もちろん全くメモを取らないとなると、最後の発表で少し困ると思います。この兼ね合いは難しいですよね。

自分にとってどの程度メモにとるかがよいのかを知るためにも、今後政策課題討議の練習会には積極的に参加してみてください。

また、話している人のほうに顔を向け、姿勢を良くしておくことも、意外と重要に感じます。横から見ていると、その差は歴然ですから、採点官に少しでも心象を良くするためにも顔を上げて人の話は聞きましょう。 その際、うなずくしぐさや相手の発言への共感・賛否を告げる発言をすることも、有効な手法だと思います。いずれにしても議論の流れに沿って自分の意見が言えるようになることをまずは目指してみましょう。

政策課題討議は練習すればするほど上達するものですし、その練習はどうしても一人だけではできません。多少面倒でも、塾に来てこの時間だけは練習するぞという気持ちが、合格への道を最短のものにしてくれるのではないかなと感じます。今後も練習会の開催はあると思いますので、皆様の参加をお持ちしております。 次回は、政策課題討議で発言数を増やすための方法についてです。ご一読ありがとうございました。

担当:総合職 内定者 Kさん