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2021年2月

2021年2月24日 (水)

公務員志望者のための経済知識講座(3)~論文試験や仕事に役立つ経済知識~

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これから定期的に公務員の試験や仕事に役立つ経済知識について説明していきたいと思います。今回のテーマは、前回の続きで、以下になります。

テーマ1 望ましい経済のしくみとはなにか〜新自由主義(市場原理主義)とはなにか〜
 前回は修正資本主義及び福祉国家について説明しました。そして社会を豊かにしていくためには、市場経済による国民の自由な経済活動と市場で生じる問題を解決する政府(公務員)の役割の重要性について説明しました。そしてこの福祉国家にも問題点があり、1980年代ごろに新自由主義(市場原理主義)という考え方が現れたことまで説明しました。
 まず福祉国家の問題点について説明します。戦後イギリスでは、べバリッジ報告で国民に「ゆりかごから墓場まで」政府が国民の豊かな生活を保障するという方針を打ち出しました。これが福祉国家の典型的な考え方です。しかしこの充実した福祉政策は、大きな政府をもたらし予算の増大と市場への過大な負担をもたらし、経済を疲弊させることになりました。イギリスは、戦後の豊かな財源を多くの福祉政策に充てましたが、石油ショック等で経済不況が生じると財源が不足し、また福祉政策を支える税負担を避けるために多くの企業や資本が海外に流出し、イギリス経済を衰退させることになりました。
 このような状況下、1980年代に新自由主義(市場原理主義)思想が台頭してきます。この新自由主義(市場原理主義)は、政府の市場への介入を最小限に抑え、市場経済の機能を最大限に発揮させるべきであるというものです。このような考えは、そもそもイギリスの産業革命当時にアダムスミスが提唱したものであり、市場経済への最大限の信頼に由来するものです。イギリスでは、サッチャー政権が福祉政策は維持しつつも、民営化や規制緩和、税制改革等により市場経済のメリットを最大限に生かそうとしました(サッチャリズム)。これらの政策は、イギリス経済の停滞の原因を取り除き、その後のイギリス経済の復活をもたらしました。しかし失業率や貧困の増大をもたらすことになりました。同時期にアメリカでは、レーガン大統領が規制緩和や減税等のレーガノミクスとよばれる同様な経済政策を実施しています。また日本でも中曽根政権が、規制緩和や国鉄の民営化等の同様な政策を実施しました。これらの新自由主義に基づく政策は、各国の経済を活性化させ、その後の経済成長に貢献しましたが、失業率や貧困の増大等の問題も生じさせました。

 以上のように過剰な福祉主義は、後に過剰な自由主義(市場原理主義)をもたらすことになりました。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉があるように、いずれにしろ行き過ぎた思想は望ましくない結果をもたらすことになると思います。
 望ましい経済のしくみとはなにかをテーマに、これまでの歴史と経済思想ついて説明しました。これを踏まえて、何が「望ましい経済のしくみ」なのか、私なりの結論を次回に説明したいと思います。
伊藤塾講師 青野 覚

2021年2月19日 (金)

「自治体 総合計画」について

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地方公務員志望の方は、自分が受験する「自治体研究」をしないといけないわけですが、その基本資料となるのが、各自治体が発表している「総合計画」です。自治体のホームページの「県政/市政 情報」のページに入ると「総合計画」が掲載されているはずです。

そもそも「総合計画」とは何か。静岡市の「総合計画書」がうまくまとめてくれているので、それをそのまま引用すると…
総合計画とは、市政運営の最も基本となる計画です。総合計画は、まちの将来像を示すとともに、市政を総合的、計画的に運営するために、各分野における計画や事業の指針を明らかにするものです。(1)「基本構想」(2)「基本計画」(3)「実施計画」の3層で構成し、「基本構想」ではまちづくりの大きな方向性を、「基本計画」「実施計画」ではその具体的な目標・実施方法を詳しく示しています。
(1)「基本構想」将来を展望して目指すまちづくりの目標や都市像を明らかにするもの
(2)「基本計画」基本構想に基づき実施する政策・施策の体系を明らかにするもの
(3)「実施計画」基本計画に定められた施策を展開するための個別の事務事業を定めるもの

「総合計画」はほぼ数年ごとに改訂し、次の目標を定めていきます。「総合計画」には今後の目標だけでなく、自治体の今の状況や近年の推移のデータ(待機児童数とか産業分野別事業所数とか転入者数・転出者数とか年代別人口などなど)が資料として入っています。これらを見ると、今この自治体はどうなっているのか(「待機児童は減っているがまだまだ多い」とか「居住者が増えている」とか「5年間で高齢者が10%増えた」などなど)がわかりますし、課題も見えてきます。

自分が受験する自治体の「今」と「未来」がわかるのが「総合計画」です。「今、○○の課題を抱え、その施策として□□の目標を掲げているんだな」ということがわかると、面接カード・エントリーシートや面接で問われる「なぜ、この自治体を志望したのか」「職員になったらどんな仕事に取り組みたいか」に答える道筋も見えてくるはずです。
まずは、志望先の「総合計画」をじっくり読んでみてください。

2021年2月16日 (火)

公務員志望者のための経済知識講座(2)~論文試験や仕事に役立つ経済知識~

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これから定期的に公務員の試験や仕事に役立つ経済知識について説明していきたいと思います。今回のテーマは、前回の続きです。

【テーマ1 望ましい経済のしくみとはなにか~修正資本主義とはなにか~】
市場経済(資本主義経済)は、国民の経済活動での競争により、社会全体を豊かにしていく仕組みが備わっています。しかし市場経済(資本主義経済)は、その課題として貧富の格差が拡大してしまう傾向があるという問題点があります。この貧富の格差の拡大を防止する方法として、修正資本主義というものが提唱されることになりました。

資本主義は、国民の経済活動の自由を認めて社会を豊かにすることが目的ですが、貧富の格差拡大や不況等の問題点があります。修正資本主義では、資本主義を基本としつつも、上述の問題点を政府の市場への介入で解決していこうとするものです。

マスグレイブという学者は、政府の役割として3つを挙げています。1つ目は、資源配分政策と呼ばれるものです。これは独占などの国民の経済活動の公正な自由競争を妨げる事態に対して対処するというものです。独占禁止法などは、この政策の典型例です。2つ目は、所得再分配政策と呼ばれるものです。これは、貧富の格差拡大に対して、政府が介入して所得格差を縮小しようとするものです。累進所得税や失業対策、公的扶助等が典型例です。累進所得税は、高所得者に高い課税を行い、その税収を低所得者に対する補助に用いるというものです。失業対策、公的扶助等は、低所得者に対する具体的な政策です。3つ目は、経済安定化政策と呼ばれるものです。経済が不況に陥った場合に、政府が積極的に介入して不況を克服しようとするものです。政によるGOTOトラベルキャンペーン等は、この不況対策に該当します。

重要なことは、政府の介入(公務員の仕事)がなければ、これら市場経済における問題点のある独占や貧富の格差(貧困の解消)や不況は解決されないということです。公務員の仕事が社会にとっていかに重要かつ不可欠であるかがわかると思います。

この修正資本主義の考えを発展させたものが福祉国家という考えです。戦後イギリスでは、べバリッジ報告で国民に「ゆりかごから墓場まで」、政府が国民の豊かな生活を保障するという方針を打ち出しました。
この福祉国家にも問題点がありました。この福祉国家の問題点から1980年代ごろに新自由主義(市場原理主義)という考えかたが現れました。この新自由主義にいては次回に説明したいと思います
伊藤塾講師 青野 覚

2021年2月 1日 (月)

「模擬面接」を受けましょう

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公務員試験の面接では「人柄を見る」面もあるので(それが重視されることが多い)、「話す内容」も大事ですが、「話す態度」も大切です。けれども、自分が「どう話すか・話しているか」を知る機会ってあまりありませんよね。

模擬面接を担当していると、「話し方」「話す態度」が気になる人が少なくありません。
たとえば、「面接員に視線を向けずに話す」人がいます。「相手の目を見て話さなければならない」ことはみんな知っていてそれを心がけていると思うんですが、話すことに集中しているとだんだん面接員を見なくなってしまうというケース。特に「何を話すか」を前もって暗記し、覚えた通りに話そうとすると視線が上を向いてしまったりします。
また、「長くしゃべりすぎる」というケース。これはかなり多くて、特に話す材料をたくさん持っている人や「正確に話そう」と思っている人にしばしば見られます。アピールできることがたくさんある・正確に話そうとすること自体はとても良いことですが、長々としゃべりすぎるのは大問題です。

では、「どのくらいならしゃべり過ぎにならないのか」ですが、この判断は難しい問題で、質問された内容にもよりますし、面接員の態度を見て決めなければならないこともあります。
面接では、予想外のことを訊かれることもあるわけですが、質問にすぐ答えられない時はどうしますか。「黙っている」のは最悪ですよね。といって、いい加減なことを話すわけにもいかない。答えることを考えている間、どういう態度をとるべきか。どのくらいの時間なら待ってもらえるのか。こういうことも実践練習で身に着けることです。

伊藤塾の受講生なら「模擬面接」を受けることができます。面接試験間近になると希望者が殺到するので一人で何回も受けるのは難しいのですが、今の時期なら多少余裕があります。
まず「面接カード」を作成してください。面接カードの添削もしています。そのうえで、模擬面接を予約してください。
公務員試験において「面接」は大変重要なので、早めにその準備を始めましょう。