「自治体 総合計画」について
地方公務員志望の方は、自分が受験する「自治体研究」をしないといけないわけですが、その基本資料となるのが、各自治体が発表している「総合計画」です。自治体のホームページの「県政/市政 情報」のページに入ると「総合計画」が掲載されているはずです。
そもそも「総合計画」とは何か。静岡市の「総合計画書」がうまくまとめてくれているので、それをそのまま引用すると…
総合計画とは、市政運営の最も基本となる計画です。総合計画は、まちの将来像を示すとともに、市政を総合的、計画的に運営するために、各分野における計画や事業の指針を明らかにするものです。(1)「基本構想」(2)「基本計画」(3)「実施計画」の3層で構成し、「基本構想」ではまちづくりの大きな方向性を、「基本計画」「実施計画」ではその具体的な目標・実施方法を詳しく示しています。
(1)「基本構想」将来を展望して目指すまちづくりの目標や都市像を明らかにするもの
(2)「基本計画」基本構想に基づき実施する政策・施策の体系を明らかにするもの
(3)「実施計画」基本計画に定められた施策を展開するための個別の事務事業を定めるもの
「総合計画」はほぼ数年ごとに改訂し、次の目標を定めていきます。「総合計画」には今後の目標だけでなく、自治体の今の状況や近年の推移のデータ(待機児童数とか産業分野別事業所数とか転入者数・転出者数とか年代別人口などなど)が資料として入っています。これらを見ると、今この自治体はどうなっているのか(「待機児童は減っているがまだまだ多い」とか「居住者が増えている」とか「5年間で高齢者が10%増えた」などなど)がわかりますし、課題も見えてきます。
自分が受験する自治体の「今」と「未来」がわかるのが「総合計画」です。「今、○○の課題を抱え、その施策として□□の目標を掲げているんだな」ということがわかると、面接カード・エントリーシートや面接で問われる「なぜ、この自治体を志望したのか」「職員になったらどんな仕事に取り組みたいか」に答える道筋も見えてくるはずです。
まずは、志望先の「総合計画」をじっくり読んでみてください。