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伊藤塾校舎ブログ

01.国家公務員総合職 Feed

2020年9月30日 (水)

業務説明会「心に残ったひとこと」〈厚生労働省編〉

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国家公務員総合職とは、「理想を具体案に落とし込む実務家」

伊藤塾では、毎年たくさんの官庁の方に来ていただき、業務説明会や講演会を数多く開催しています(今年は新型コロナの影響で、例年通りの実施は叶いませんが…)。

講演会を聞いていて思うのは、実に味わいのあることばや、「あっ、これは面接で使えそうだな」と思う発言がよく出てくること(本当です)。

これを、参加者と我々スタッフだけが独り占めするのはもったいないので、私の「心に残ったひとこと」と題して、ちょっとだけお伝えしたいと思います。

今回は「厚生労働省」の方がお話しくださった中のひとこと。

講演者の方は、大学卒業後全国紙の新聞記者になって、それから国家公務員総合職に転職されたという方でした。
新聞記者時代、社会保障に関する事例に取り組み、「その問題に対して、自分がどうアプローチするか」を考える過程で、マスコミから公務員への転職を決意するに至ったとのことです。

社会の課題へのアプローチには、色々なありかたがある。
マスコミが「その問題を大きく採り上げ世論を喚起する」ことで社会を動かすというありかたもあるが、
「自分が『そうしたい』と願うことを、その解決に向けたプラットフォームを自らの手で作り、実現化する」ことを仕事にしようと考えたとのこと。
それができるのが、国家公務員総合職だということです。

なるほど、本当にそうですね。
みなさんも業務説明会や講演会など、少しでも興味があるものは参加するようにしてください。
新たな発見が必ずあるはずです!

2020年9月21日 (月)

学習効果UPのためのちょっとしたコツ伝授します<その7>

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《択一式試験対策のインプットは、絞って確実に!》

ア〜オの中から妥当なものを選ぶ択一式試験の問題で、次のような選択肢があったとします。(妥当な肢=○、妥当でない肢=✖️と表記します)
1. ア、ウ
2.  ア、オ(正解肢)
3.  イ、ウ
4.  イ、エ
5.  エ、オ
そして、ア=○、イ=✖️、ウ=✖️、エ=✖️、オ=○で、正解は2であるとします。

この問題を解いて(アウトプット)、その後インプットする場合、
「5つの肢のすべてで○✖️をきちんと判断できる(アとオが○で、イウエが✖️とわかる)ようにインプット(理解→整理→記憶)すること」が、理想であり最終的な目標です。
しかし!
この問題は、5つの肢すべてを判断できなくても、2つの肢の○✖️が判断できれば正解を選べるのです。
1:「ア=○、オ=○」と、2:「ウ=✖️、エ=✖️」の2パターンあります。
まず、1:は、イウエは妥当かわからなかったが、アとオは○と判断できて、肢を見ると、
2があったから、正解肢を選べたというケースです。
次に、2:は、妥当な肢であるアとオについては判断できなかったが、ウとエは✖️だとわかったので、消去法で(ウとエのある肢1、3、4、5を消去して)正解肢である2を選べたという場合です。
つまり、
2つの肢で確実に◯✖️の判断ができるなら正解を選べるのに対し、5つの肢があいまいだと、正解を選ぶ確率は5択の5分の1のままです。多くの肢を勉強して、そのインプットがあいまいだと、かえって正解を選びにくくなるのです!
「5つの肢をあいまいに勉強して、5項目とも正誤の判断ができない状態」より、「2つの肢を確実にインプットして、この2項目については、自信を持って判断できる状態」の方が点数は上がります。
よって、択一式試験対策のインプットは、絞って確実にやるべきです!

このことは、1問の中の5つの肢だけでなく、解く過去問の問題数でも同じです。
マークシートの試験では、あいまいに100問勉強してそのすべてが不確実な場合より、30問を確実に正解できる方が点数を取れるのです。
受験生は、「自分の知らないところが出たら解けない・点数を取れない」と考えます。そこで、広く浅く一つでも多くの項目を覚えようとします。この気持ちはわかりますし、ある程度はやむを得ないと考えます。しかし、広く浅く多くを覚えようとして、それらがあいまいな知識になってしまうと、かえって逆効果になってしまうのです。

問題を解いて(アウトプット)、その後インプットする場合、あいまいにならないようにしましょう。絞って確実にやること、確実な知識を増やしていくことを心がけてください。
「確実に」とは具体的にどの程度までなのかについては、また別の機会に書きますね。
担当:内田 太 講師(法律系担当)

2020年9月10日 (木)

合格体験談「国家公務員を目指したきっかけ」

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2020年度 国家総合職内々定者から届いた体験談から「公務員を目指したきっかけ」をピックアップ。すでに学習を始めている方や就活を始めている方にとっては、志望動機のヒントになれば幸いです♪

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●Aさんの場合【内々定先:外務省】
大学入学前後から、漠然と、将来は国家や社会のために働きたいとの思いがあり、そのような中で大学1年のときに出席した進路講演会でたまたま出会ったのが国家公務員という仕事でした。大学進学までは地方の田舎町で過ごしていたために海外との接点が全くなかったにも関わらず、大学で都会に出てきて海外からの留学生と関わりを持つようになった反動で、海外や国際関係に興味を持つようになり、国際政治学ゼミでの学習を通して、外務省を志望するようになりました。説明会やOB・OG訪問を繰り返すうちに、外務省職員の方は、高い語学力や専門分野に対する理解、人格的魅力を持っていると感じました。来年度からは、そのような組織の一員となるわけなので、外務省職員として恥ずかしくないような能力を身につけたいと思います。
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●Bさんの場合【内々定先:某局総合職】
そもそも公務員を目指すきっかけとなったのは、中学校の沖縄への修学旅行です。そこで、誰しも大切な人がいる人間同士であるにも関わらず殺し合っていたという惨状を目の当たりにしました。そして、日本とアメリカの架け橋になりたいと思い、外務省の職員を志すようになりました。
実際に、大学3年生になる前の春休みから各省庁の業務説明会に参加し始めました。そこで、厚生労働省の事務次官のお話を伺う機会があり、その方は「私は、外交などの華々しい世界よりも、厚労省で泥臭い仕事をする方が向いていると思った。」とおっしゃっていました。その言葉に共感し、現場との距離が比較的近く、国民に寄り添って仕事ができる法務省保護局、矯正局や厚生労働省を目指すようになりました。
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●Cさんの場合【内々定先:経済産業省】
1つの企業では経験できないほど多様な業界に携わることの出来る環境があるので国家公務員になることを決意しました。それは、複数業界の民間企業を志望していた私にとって非常に魅力的に感じました。
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●Dさんの場合【内々定先:厚生労働省】
大学に入学当初からぼんやりと公務員を目指していたので、2年生になった際に伊藤塾に入りました。伊藤塾を選んだ理由は、法律区分の受験を考えていた自分にとって、知名度もありかつ法律に強い伊藤塾が魅力的だったからです。
厚生労働省は親族の入院を機に社会保険を含む社会保障制度のありがたみを再認識したことから、入省を考えるようになりました。
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学習効果UPのためのちょっとしたコツ伝授します<その6>

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《試験によく出る重要項目について、勉強したがよくわからんという場合は、①理解→②整理をしてないけど、とりあえず③記憶しておけばよいですよね?→それは時間がないときなど、最後の手段にしましょう!》

各科目のすべての項目でとまでは言いませんが、少なくとも、試験によく出る重要項目については、まずは①理解するために読むべきです。短時間でやってしまいたいからと、①理解②整理の段階をすっ飛ばして③記憶に励むのは、オススメできません。

たしかに、それなりに時間をかけたのに進歩が感じられない状態になるよりも、とりあえずの③記憶を短時間でやってしまえば、効率の良い勉強をした気になって、その日は満足できるかもしれません。
しかし、よくわからないまま③記憶・暗記をするのでは勉強がツライし、それでは「身についた知識にならない」可能性が高いです。少し違った表現の文章で出題されると正誤の判断がつかなくなるなど、「試験で使える実力がつかない」おそれがあります。
さらに、前回の番外編で述べたように、受験勉強は、公務員になった後仕事をするために必要な実力を身につけるためのトレーニングにもなっています。トレーニングは嘘をつかない(ただの丸暗記は時間が経てば忘れてしまって後に残らないが、トレーニングをして鍛えた技術は後になっても残る)のですから、トレーニングで手抜きをするのはもったいないです。

「効率の良い勉強」とは、「手抜きをした勉強」ではありません。
今までにできなかったことができるようになるためには、試行錯誤が必要です(たとえば、自転車に乗れない人が、「転んでケガしたくないから、今は自転車に乗らない」と言っていたら、この人はいつまで経っても自転車に乗れません。転ぶかもしれないけど、実際に乗ってみて試行錯誤しなければ、自転車に乗れるようにはなりません)。①理解→②整理のトレーニング段階で試行錯誤を避けてしまうのは、実力をつけるための勉強としては実は効率が悪い、と私は考えます。

《① 理解→②整理してないけど、とりあえず③記憶 →やるのであれば、本試験直前期で時間が足りないときや時間をかけたけどどうしてもわからないときなど、緊急避難的な手段・最後の手段としてにしましょう!》
担当:内田 太 講師(法律系担当)

学習効果UPのためのちょっとしたコツ伝授します<番外編>

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『合格後を考えよう!受験勉強は、合格後に直結していることを知ろう!』

実は、受験勉強は、
「全体の仕事の分量(試験範囲)を把握した上で、締め切り(本試験日)までに間に合わせるべくスケージュールを立てて、優先順位をつけて取りかかる」
「より成果が上がる方法が他にないか試行錯誤しながら、良い方向を目指してやっていく」
(ビジネスの世界では、「計画plan→実行do→評価seeの繰り返し」とか、「計画plan→実行do→検証check→action改善の繰り返し」なんていうことが多いです)
という点では、仕事と共通するものがあります。
よって、受験勉強を一生懸命やることは、公務員になった後、仕事をするために必要な実力を身につけるためのトレーニングにもなっているのです。受験勉強は、合格後に直結しています!

さらに、平均寿命まで生きるとすると、今までの人生より、公務員になって以降の人生の方が長いはずです。みなさんの人生にとって、合格・内定はただの通過点に過ぎません。
合格・内定を目指して努力することはもちろんですが、それだけではなくさらに合格後を見据えた上で、筆記試験対策・面接対策をやっていきましょう。

《受験勉強は、公務員になった後の仕事のトレーニングになっていることを知るべし!》
(ん?これはコツって感じではないではないので、番外編かな…)
担当:内田 太 講師(法律系担当)

2020年7月19日 (日)

<学習コラム>財政改革の必要性 財政の現状

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ニュースでも財政改革の必要性について話題になることが多くあります。政府は消費税の増税は、財政改革に必要だと説明しています。そこで今回は日本の財政の現状を見たいと思います。

令和1年度(平成31年度)の国の予算は約101兆円であり、初めて100兆円の大台に達しました。この予算はどのように賄われているのでしょうか。まず税金による収入が62兆円で予算全体のわずか61.6%(6割程度)を占めています。残りのほとんどは公債金(借金)による収入の32.6兆円であり、予算全体の32.2%を占めています。このように日本は現在国の予算の3割程度を借金で賄っていることになります。

次に令和1年度末で国債(国の借金)の残高は、約928兆円であり、これは対GDP(国民所得)比の158%に及びます。すなわち国の借金残高は、国民全体の年収の1.6倍に及ぶということです(国と地方の長期債務残高は、約1122兆円で対GDP比198%となります)。この国債残高は主要先進国で一番多い状況です(次回につづく)。

担当:青野 覚 講師(経済系担当)

2020年7月 9日 (木)

<学習コラム>低金利政策と所得格差拡大

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現在日本は、景気対策として低金利政策を25年近く継続しています。 しかしノーベル経済学賞受賞者のステグリッツ教授は、低金利政策は所得格差を拡大する傾向があると主張しています。 すなわち25年近く継続している低金利政策が所得格差拡大の一要因になっているため、格差是正のためには低金利政策をなるべく早期に終了すべきであるということです。

高所得者は、収益率の高い株式等に投資できますが、低所得者はその余裕がなく、せいぜい預貯金ができるだけです。株式等の収益率は平均で約5~7%程度であり、預貯金の利息が約0%ならば、毎年収益格差が約5~7%程度拡大することになります。これが25年継続するとかなりの所得格差が生じることになります。

景気対策としての低金利政策が所得格差を助長しているという問題があるということです。しかし今金利を引き上げると経済(景気)に悪影響を及ぼす可能性があり、安易に引き上げられないという状況にあります。ただし長すぎる低金利自体も経済に良くないという主張もあるため、なるべく早期に正常化する(適正な金利水準に戻す)必要があります。

次回は財政改革について説明します。

担当:青野 覚 講師(経済系担当)

2020年6月17日 (水)

<学習コラム17>最低賃金の引き上げは必要か

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最低賃金の引き上げは必要か① 20/6/10 メルマガ「公務員の道標」より

貧困対策の一環として最低賃金を引き上げるべきであるという主張が近年注目されています。実際に日本やイギリス、韓国等で近年最低賃金が引き上げられています。最低賃金の引き上げに対しては、経済に悪影響を及ぼすという反対意見と、良い影響を及ぼすという賛成意見があります。

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まず労働市場が完全競争である場合、最低賃金の引き上げは経済に悪影響(失業の増大等)を及ぼすと主張されます。
まず労働市場が完全競争になるためには、企業や労働者が多数いて対等な立場で雇用契約を結べる状況が必要です。この完全競争の場合、図の点Eで均衡して賃金がW、雇用量がLに決定されます。このとき総余剰(社会の豊かさの指標)が△aEbの面積で最大になります。ここで賃金をW′に引き上げると、市場均衡が点cとなり、雇用量がL′に減少(=失業の増大)してしまいます。また総余剰は台形acFbの面積となり、余剰が△cEFだけ減少してしまいます。このように労働市場が完全競争である場合、最低賃金の引上げは、雇用量を減少(=失業を増大)させ、余剰(社会の豊かさ)を減少させてしまうため好ましくないことがわかります (次回につづく)。


<学習コラム>最低賃金の引き上げは必要か② 20/6/17 メルマガ「公務員の道標」より

次に労働市場が買い手独占である場合、最低賃金の引き上げは経済に良い影響(失業の減少等)を及ぼすと主張されます。

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労働市場が買い手独占とは、労働者より企業の交渉力が強く、企業に有利に雇用契約が結ばれる場合です。
この場合には、賃金が完全競争の場合より低いWに決まります(均衡は点F)。このときの総余剰は台形acFbの面積となります。この場合には、最低賃金を完全競争の場合と同水準のW′まで引き上げれば、市場均衡は点Eとなり、雇用量がL′に増大(=失業の減少)し、総余剰(社会の豊かさ)が△cEFだけ増加します。
通常、最低賃金で働く労働者の市場での影響力は弱く、労働市場が買い手独占である可能性は高いと考えられます。この場合は最低賃金の引き上げは経済に良い影響(雇用の増大=失業の減少)を及ぼすでしょう。
しかしある研究によると最低賃金は適正水準に決定されているという報告もあり、買い手独占市場であるという確証はありません(次回につづく)。


<学習コラム>最低賃金の引き上げは必要か③ 20/6/24 メルマガ「公務員の道標」より

前回までは最低賃金の引き上げの今の経済への影響のみを考慮する「静学分析」で考えました。

今回は、将来の経済への影響も考慮する「動学分析」をしたいと思います。この動学分析では、最低賃金の引上げは経済に良い影響を及ぼす可能性があると近年主張されています。

政府が毎年一定割合で最低賃金を引き上げていくと決めた場合、企業は何も経営努力をしないと赤字により倒産してしまいます(あるいは赤字でなくとも利益が減少する)。
そこで企業の経営者は、倒産させないために経費削減や生産体制の見直し等により、賃金が引き上げられても赤字が生じないように経営努力を行うと考えられます。このように最低賃金の引上げは、企業に経営の革新(イノベーション)を促し、経済に良い影響を及ぼすと考えられます。実際にイギリスは、毎年5%最低賃金を引き上げた結果、経済に良い影響があったと報告されています。

このように最低賃金の引上げは、貧困対策だけでなく、景気対策にも有効である可能性があるのです(次回につづく) 。


<学習コラム>最低賃金の引き上げは必要か④ 20/7/1 メルマガ「公務員の道標」より

イギリスでの最低賃金の引き上げは経済に良い影響を及ぼしました。
他方で韓国では、一度に16%(2年間で29%)もの最低賃金の引上げを行いました。しかしこのような急激な賃上げは、韓国で多い小規模自営業者が賃金を払えずに雇用者を解雇したため、失業者が増加し、経済に悪影響を及ぼしました。

ある研究報告によると、一度に12%を超える最低賃金の引上げは経済に悪影響を及ぼすとしています。イギリスは5%の適度な賃上げであったために良い影響を享受したが、韓国は急激な賃上げであったために経済に悪影響を及ぼしたのです。両国ともに貧困対策としての最低賃金の引上げでしたが、経済理論に反する大幅な賃上げを断行した韓国は経済政策を失敗したといわざるをえません。韓国経済は、2019年1月~3月に10年ぶりのマイナス成長に陥り、失業率も急増(若者の失業率はなんと25%、4人に1人が失業)しています。

なお日本は近年、毎年3%程度の最低賃金の引き上げを行なっています。このような適度の賃上げは、上述したように日本経済に良い影響を及ぼす可能性があると思います。経済の知識のない政治家(大統領)は意外と多く、経済の知識がある行政官のアドバイスが国益にとってとても重要だとわかります。
次回は低金利政策と所得格差の関係について説明します。

担当:青野 覚 講師(経済系担当)


前回の学習コラムもあわせてどうぞ♪

2020年6月16日 (火)

学習効果UPのためのちょっとしたコツ伝授します その4

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前回は、《インプットにはアウトプットが不可欠だから、効率よくインプットするためにも、なるべく早い時期に過去問を見てしまおう!》⇒
という話でした。

今回は、
《すべての受験生が、インプット不足のまま本試験の日を迎えることを知ろう!》です。

公務員試験ではたくさんの試験科目があります。どの科目もきちんと勉強してインプットするとなると、1年前後の勉強期間では物理的に終わらない分量になります。学力試験でも資格試験でもなく、就職試験ですから、面接対策にかける時間も必要です。その上、受験生の大多数は、大学の履修科目の勉強、ゼミの発表、アルバイト、サークル活動などなどもあります。
ただでさえ時間は有限なのに、こんな状況なのです。全科目のテキスト・これ完をすべて勉強し、面接対策もバッチリで、時事ネタもちゃんと押さえている受験生なんてこの世にいません。みんなインプット不足のまま、本試験の日を迎えるのです。
ならば、試験は相対評価なので、全部の勉強は終わらない前提に立った上で、優先順位をつけてインプットすることが大事になります。
全部の勉強は終わらない=どの科目も未完成のうちに本試験の日が来ることを前提にしましょう。そして、①過去問で頻出の項目(法律科目なら頻出の判例や条文)をまず優先的に勉強しましょう。筆記試験(面接・人物試験を除く)で合格するためには、過去問でよく出ていて、真面目に過去問を勉強している受験生が解ける問題が解けるようになっていればよいのです。何が頻出の項目なのかは、伊藤塾の講義で指摘されているはずです。
これに対して、②過去問であまり出ないところ、真面目に過去問を勉強している受験生の大多数が解けない問題は、仮に出題されても正答率の低い合否に影響のない問題になります。勉強の優先順位を下げましょう。もし勉強するとしても、後回しにしましょう。
合格するために勉強すべきです。全部を勉強しようという意気込みがあること自体はOKです。しかし、物理的、時間的に不可能なこと(全部を勉強する)を目標にするのではなく、合格点を取り内定をもらうために、何をどこまで勉強すればよいのかを、冷静に判断すべきです。

《どの科目も未完成のうちに本試験の日が来ることを知ろう!

そして、全部の勉強は終わらない前提に立った上で、優先順位をつけてインプットしよう!》

担当: 内田 太 講師(法律系担当)

2020年6月 9日 (火)

行政学人間関係論「人間関係の重要性」

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前回は、政治学の政治的リーダーシップを取り上げました。今回は、行政学の人間関係論について考えてみたいと思います。これもまた、公務員試験では頻出です。

この人間関係論は、組織における人間関係の重要性を主張するもので、行政学のみならず、経営学や社会学でも取り上げられます。この主張が誕生するきっかけとなったのは、通信機器メーカーであるウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場で行われた実験です。
この実験を行ったメイヨーやレスリスバーガーらは、当初、工場における生産性の増大に寄与するのは物理的な労働環境等の改善だと考えていました。

ところが、実験の結果を分析したメイヨーらは、実はそうではないのではないかとして、仮説を修正します。すなわち、物理的な労働環境等の改善よりも、職場における人間関係が工場における生産性増大に貢献しているのではないか、ということです。
それまでの組織論において主流であった科学的管理法や古典的組織論では、人間の人間らしさという点は考慮されてきませんでした。しかし、ホーソン工場の実験の結果、メイヨーらは、その人間らしさという点の重要性に光を当てたのです。

ただし、この人間関係論の主張は、一方で、会社側の労働者操縦という観点からの議論であり労働組合の存在を考慮していないという批判や、賃金制度の改善という条件を軽視しているという批判などを受けました。その意味では、絶対視されるものではありません。
とはいえ、やはり、人間関係は重要だという指摘は見過ごすことはできないでしょう。私達は、あくまで人間であり、機械の一部ではないのですから。みなさんは、公務員試験で問われる上述の内容を確認しておくことはもちろんですが、このことも心に留めておくべきだろうと思います。

担当:松田 圭介 講師(行政系担当)