真の法律家・行政官を育成する 「伊藤塾」 株式会社 法学館

2019年12月 6日 (金)

物権法改正の動向

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みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の坂本龍治です。

12/3(火)は弁護士会館で東京の3弁護士会(東弁、一弁、二弁)の先生方を対象に実務研修を行いました。

不動産登記制度と司法書士の社会的役割、判決による登記を前提とする登記訴訟のポイントについてお話しさせて頂きました。

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紛争解決の弁護士と、紛争予防の司法書士とがそれぞれの役割を尽くすことで、初めて抜け目のない法的サービスが実現するため、双方の協力は不可欠です。特に登記訴訟→判決による登記、では互いの専門性を遺憾なく発揮して連携することが可能です。

相互の理解を深め日本の法的サービスの質を向上させられたら良いなと思う次第です。

さて、現在、物権法改正を内容に含む民法・不動産登記法改正の審議が法務省内で行われています。

当初は来年の通常国会提出を目指すとされていましたが、年明けにようやく中間試案が完成するようです。パブリックコメントを実施したうえで、秋の臨時国会に提出したい考えです。試験との兼ね合いでは2022年以降に影響するのではないかと思われます。

しかし、相続法・債権法に関しては来年から新法での出題となります。12/4(水)は司法書士会館で債権法改正の実務研修を行いましたが、160名を超える実務家の先生方が来てくださいました。債権法の全面施行まで半年を切り、関心が高まっています。

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受験生の皆さんも、しっかりと対策を講じていきましょう!

<<<坂本龍治講師による「認定考査対策講座」はこちら

<<<坂本龍治講師による「『民法改正』と『司法書士実務』」はこちら

伊藤塾司法書士試験科講師 坂本龍治

2019年12月 3日 (火)

2019年度合格者の新人研修が始まります!

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2019年度合格者の新人研修が、本格的に始まる時期になりました。

東京司法書士会の新人研修は11月28日に始まり、合格者のおよそ3分の1、200人近くが受講しています。私も講師として参加しており、先日、相続の実務研修を実施しました。

戸籍の読み方など実務スキルを中心にみっちり3時間行ったのですが、合格者の皆さんは新しいステージでの新しい勉強に目を輝かせていました。

また、数年前に伊藤塾の講座を受講してくださっていた方と、数年ぶりに再会し、新人研修の現場で合格報告を受けるという嬉しい出来事もありました。

2020年合格を誓っている皆さんとも、是非、次のステージでお会いしたい!!
合格後の先でも待ってます!
頑張りましょう。

坂本龍治講師による「認定考査対策講座」はこちら

坂本龍治講師による「『民法改正』と『司法書士実務』」はこちら

伊藤塾専任講師 坂本龍治

2019年11月27日 (水)

2020年司法書士試験必勝を期す皆さんへ

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皆さんこんにちは。山村拓也です。
12月が目前に迫り、早いもので2019年も残り1ヶ月となりました。
2019年度の司法書士試験スケジュールも、最終合格発表及び合格祝賀会、さらには司法書士事務所合同説明会等が終わり、今年度の合格者の方々はこれから本格化する各種研修で、より一層の学習をし、実務で活躍するための準備をすることになります。

お陰様で、今年の合格祝賀会も全国から多くの合格者にご参加いただくとともに、合格者の皆さんの晴れやかなお顔を拝見でき、とても嬉しい気持ちにさせて頂きました。
また、祝賀会では、あらためて合格者の皆さんの合格への並々ならぬ思い入れや努力を感じ、私達講師一同、より一層講師業に精進することを誓った時間でもありました。

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もっとも、今年晴れて合格祝賀会に出席された皆さんも、昨年のこの時期は全員がまだ受験生であり、様々な思いを抱えながらも2019年の合格を目指して、じっと耐えて学習を継続していた方々なのです。

 残念ながら、今年の合格を逃してしまった方の中には、前述したような合格者のことなんて見聞きしたくないという方もいらっしゃると思います。
 確かに、本当に頑張ってきた方ほど、自分だけ取り残され、置いて行かれたような気持ちになって、自分の殻に閉じこもりがちになってしまう状況もよくわかります。また、そんな時期があってもよいと思います。

 しかし、で来年の合格を目指すのであれば、そろそろ年明けに向けて顔を上げて前に進まなければならない時期に差し掛かっています。(今、すでに前向きに頑張っている受験生の皆さんは引き続き学習に集中してください。)
 その中で、今年度の司法書士試験を戦い抜いて合格を勝ち取った合格者の話やアドバイスはとても有益な情報になりますので、是非とも参考になる部分を取り入れて自分の合格の材料にしてほしいと思っています。
私は、これまで15年にわたり毎年多くの合格者を送り出してきましたが、私が接してきた多くの方々は、受験時代に、謙虚かつ貪欲に合格者から有益な情報を得て、それを自分の学習やモチベーション維持に活かして合格を勝ち取っていきました。

伊藤塾では、今年も多くの合格者にご協力を頂き、YouTube(伊藤塾チャンネル)や伊藤塾無料ストリーミングを通して、様々な動画を配信していますので、是非、その中から皆さんの合格にとって有益な情報を得たり、モチベーション維持に役立てて頂ければと思います。

そして、12/15(日)には、10月に実施した「総論・不動産登記法編」に引き続き、東京校にて「答案構成で解く!2019年度記述式 商登法編」を実施し、そこでも、入門講座山村クラス及び答案構成力養成答練出身の今年度合格者2名の方に、実際の本試験での戦術や記述式の勉強方法、さらには受験時のメンタル管理等についてお話をして頂きます。
また、当日は私からも今年度の商業登記の記述式問題を題材にして、答案構成力メソッドを用いた解法及び年明けからの効果的な記述式対策等をお話させて頂きます。
是非、この無料公開講座にご参加いただき、来年の本試験に合格するための方法論を確認し、さらにはモチベーションアップにつなげて頂ければと思います。

山村拓也講師による無料公開講座「答案構成で解く!2019年度記述式 ~商業登記法編~」はこちら

残すところあと1ヶ月で皆さんが合格する2020年がやってきます。
年明けからのより本格的な学習に向けて、残された年内の1ヶ月を有効に使い、来るべき2020年に備えましょう。

来年の合格祝賀会では、今必死に頑張り続けている受験生の皆さんと一緒に、合格のお祝いができることを心から楽しみにしています。

引き続き応援しています!
お身体には気をつけて頑張って下さい。

伊藤塾専任講師 山村拓也

択一登記法を徹底強化する~2020年合格目標 択一登記法集中演習講座~

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みなさん,こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。

「光陰矢の如し」とはよく言ったもので、7月に実施された筆記試験から気付けば約5か月が経とうとしています。民法改正もあり,やることが多いこの年だからこそ,一歩一歩着実に進んでいきましょう。

今回は私の担当する直前対策講座「2020年合格目標 択一登記法集中演習講座」のリリースに伴い,択一登記法の学習方法についてお話していきたいと思います。

【1】 択一登記法の重要性

今年に限らず,近年のカウンセリングでは,択一式の登記法に課題意識を抱える方からの相談を非常に多くいただきます。

択一式の登記法(不動産登記法・商業登記法)は,午後の部の択一式の68%(24/35問)の得点割合を占めているため,これを苦手科目としてしまえば,基準点の到達が極めて難しくなるとともに,午後の部の択一式で上乗せ点を確保することも困難となります。

逆に言えば,択一式の登記法を得意科目にすることができれば,基準点到達はもちろん,上乗せ点の確保もしやすくなるため,本試験を有利に戦うことができます。

【2】 登記法を得点源とするには

上記の通り,択一式午後の部の要である登記法は多くの受験生が課題意識を抱える科目ですが,登記法はやみくもに知識を詰め込んでも,思うように点数は伸びません。

登記法を得点源とするためには,単に知識を詰め込むのではなく,登記法の考え方を理解し,そこから多岐に渡る知識に繋げていく必要があります。また,解答速度が要求される午後の部を有利に戦うには,問題演習を通した訓練が不可欠です。

【3】 択一登記法集中演習講座

私の担当する「択一登記法集中演習講座」では,基礎から応用まで幅広い知識を網羅した問題演習を行い,制度趣旨を重視した解説を通して登記法の考え方を理解することで,択一登記法を徹底強化します。

当講座は,基礎的な問題の演習を行う「基礎徹底回」を踏まえた上で,差が付きやすい問題の演習を行う「総合演習回」に入るという2段階のカリキュラムを採っており,効率的に登記法を攻略できる講座となっています。

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具体的には,
『基礎徹底回(2回)』で,A+ランク(確実に判断すべき基礎知識)を扱い,登記法の基礎を徹底した上で,
『総合演習回(6回)』で,A-ランク(基礎知識の中でも差がつきやすい知識)とB+ランク(発展知識の中でも重要な知識)を扱い,総合的な演習を行います。

この2段階カリキュラムにより,段階的に登記法の理解を深めるとともに,基礎から応用まで登記法を徹底強化することができます。また,基礎から応用まで幅広い問題を網羅しているため,別途ご自身で過去問集に取り組む必要がなくなります。

【4】 今年度の改訂のポイント

今年度で5年目を迎える本講座では,民法改正の対応はもちろんのこと,近年の難化傾向に合わせてさらなる改訂を行っています。

具体的には,自身の学習では押さえにくい実務的な知識や直近の重要先例の知識を盛り込んでおり,まさに「直前期の登記法対策はこれだけやればよい」といえる内容となっています。

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択一登記法に課題意識を抱えている方は,ぜひご検討ください。なお、本講座は新講座「民法改正集中演習講座」とパックになっていますので(民法改正・登記法集中演習パック)、こちらもご検討いただければ幸いです。

一緒に2020年の絶対合格に向けて、頑張っていきましょう!

>>>髙橋智宏講師による「2020年合格目標択一登記法集中演習講座」の詳細はこちら

 
YouTube: 「択一登記法集中演習講座」で登記法を徹底強化するための学習戦略

YouTube: 「民法改正集中演習講座」で改正民法を効果的に学習するための戦略

伊藤塾司法書士試験科講師 髙橋智宏

2019年11月25日 (月)

認定考査に向けた勉強を開始しよう!

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司法書士試験の最終合格発表をうけ
最終合格された方々は喜びに浸りつつも
研修に向けた手続きなどで
忙しい日々を過ごしていることと思います。

今後の司法書士としてのキャリアをどう積んでいこうか。

これまでにはなかった悩みが新たに生まれ
浮かれてばかりはいられないのが現実ですね。

こうした中、是非意識を向けてほしいのが
「認定考査」。
ご存じのとおり、認定考査を突破してはじめて
すべての試験が完了し、
認定司法書士としての幅広い活動が可能となります。

「特別研修が本格的にあるのは2月だから、
 それからでいいや」
なんて軽い気持ちで構えていて突破できるほど
甘いものではありません。

6月に実施される試験までの期間があまりに短く
要件事実の学習が習熟する前に試験を迎えることに
なってしまいますし、
仮に突破できたとして、付け焼刃で獲得した認定では
実際の訴訟で弁護士と対等に渡りあえるレベルになど
なりません。
弁護士になる方々が2~3年ロースクールに通い、
1年の司法修習を経てようやく訴訟の現場に出ることを
想像してみてください。

認定考査の学習において大切なことは、
まず何より、“早期に学修を開始すること”。
勉強に早すぎるということはありません。

伊藤塾では、すでに2回、認定考査を視野に入れた
イベントを実施していますが、
いよいよ講座が本格的にスタートします!

まずは「要件事実入門編」
つい先日、11月20日に開講しました(東京校)。

「要件事実」の「基本のき」を、
認定考査対策として学習を開始する
皆さんのためにお伝えする講座となっています。

是非、一緒に楽しみながら要件事実の学習をスタートさせましょう!

伊藤塾専任講師 坂本龍治

坂本龍治講師による「認定考査対策講座」はこちら

記述式のミスをなくす~『連想ノート』作成のススメ~

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みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。

【1】 前回のおさらい

 前回の記事では、記述式では「いかにミスをしないか」よりも「いかにミスを未然に防ぐか」といった考え方が重要であること、ミスをなくすための方法として「間違いノート」の作成がオススメであることをお話しました。

今回はもう一つ、記述式のミスをなくすための方法として、多くの合格者も実践している「連想ノート」の作成をオススメしたいと思います。

【2】 連想ノートの目的

 連想ノートとは、「●があったら■をチェックする」というように、連想すべき事項をまとめたノートであり、これにより、判断事項を見落とすことがなくなり、記載するべき登記事項が抜けてしまうミスを防ぐことができます

記述式は1つの事実関係から様々な事項を判断することが求められます。 

例えば、「人の死亡」があっただけも次の事項を判断しなければなりません。

①「相続財産の確認」、②「遺言の有無の確認」、③「法定相続の推定相続人の確定」、④「相続人とならない事由(相続開始以前に死亡・相続放棄・相続欠格・推定相続人の廃除)の確認」(※相続放棄があっても代襲相続は生じない)

これらを、本試験の現場で思い出しながら判断しようとすると、必ず判断の抜けが生じてしまいます。だからこそ、連想事項をノートにまとめた「連想ノート」で、「何が来たら何をチェックする」というように、連想事項を頭に叩き込み、判断の抜けを防ぐ必要があるのです

 【3】 連想ノート作成の際のポイント ~「⇒」を使う~

 連想ノートは、連想すべき事項をまとめるものなので、「Aが来たらBを連想する」の意味で「A⇒B」といったように、「⇒」記号を用いることを心がけましょう

また、連想ノートを振り返す際には、「⇒」の後に来るものは手で隠してテスト感覚で確認していくと、連想事項がより覚えやすくなります。なお、「時間をかけすぎないようにする」のは間違いノートと同じく、心がけるようにしておきましょう。

 【4】 最後に

 繰り返しになりますが、記述式では「いかにミスをしないか」よりも「いかにミスを未然に防ぐか」といった考え方が重要となります。ミスを「ケアレスミス」と捉えるだけでは前に進むことができません。記述式の失点に困っている方はぜひご参考になさってください。

<<<択一登記法のエキスパート講座!髙橋講師の「択一登記法集中演習講座」はこちら

<<<新講座リリース!髙橋講師の「民法改正集中演習講座」はこちら

<<<髙橋講師の「これでわかる!基礎完成講座シリーズ」はこちら

伊藤塾司法書士試験科講師 髙橋智宏

2019年11月15日 (金)

伊藤塾には、実務家視点の民法改正対策講座があります!

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伊藤塾には、実務家視点の民法改正対策講座があります!

改正相続法はすでに一部施行されてしまったし
改正債権法も来年の4月1日に施行されてしまうのに、
まだ対応できていない。

そんな実務家や直近合格者のための講座です。

債権法の改正はそのボリュームの多さ(約200項目)、
社会に与える影響の大きさから
施行までの期間が3年近くとられ、
早2年半が経過しましたが、
実務家は忙しいのです。
また、直近合格者は
改正前の知識で司法書士試験が行われたことから
新法に手を出す余裕は全くなく、
試験が終わった現在でも
研修の手続きなどで余裕がないのが現実ではないでしょうか。

そこで登場したのが、実務家視点で行う講座
『「民法改正」と「司法書士実務」』です。
試験対策としての講座ではないため
改正論点の知識を確認するだけではなく
実務現場におけるポイントも解説していきます。
講座を担当する私、坂本龍治は2012年から東京司法書士会民法改正対策委員を
務めており、司法書士実務家としても活動しております。

用いるテキストは、立案担当者が解説をした
信頼のおける書籍です。
・『一問一答 新しい相続法』堂薗幹一郎・野口宣大 編著/商事法務
・『一問一答 民法(債権関係)改正 』筒井健夫・村松 秀樹 編著/商事法務

会社法改正や、
民法物権法改正・不動産登記法改正など、
司法書士実務に直接影響を及ぼす法改正が
今後も続くため、相続法・債権法で足踏みをしている
場合ではありません。
ぜひ、講座を有効活用していただき
忙しさの壁を打ち破ってください!

ご受講、お待ちしています!

伊藤塾司法書士試験科講師 坂本龍治

坂本龍治講師による「『民法改正』と『司法書士実務』」はこちら

2019年11月 6日 (水)

記述式のミスをなくす~「間違いノート」作成のススメ~

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みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。

【1】 記述式のミスをなくすには

普段、記述式の問題を解く際に「あっ、ミスをしてしまった。気づいていれば分かったはずなのに…」となることは誰にでもあることですが、そこで最もしていけないことは「ケアレスミスだから次に気をつければいいや」と考えてしまうことです。

というのも、記述式の問題を解く際に判断することは山のようにあり、「気をつけよう」といった漫然とした注意では、また同じ間違えをすることになる可能性が高いのです。ミスを「ただのケアレスミス」のまま放っておくと、必ず本試験で同じようなミスを繰り返してしまいます。そのため、記述式におけるミスを防止するためにはただ「気をつけよう」と、問題を解く際の集中力に頼るのではなく、「いかに未然に同じミスを防ぐか」といった仕組み作りをしっかりするべきといえます。

すなわち、記述式では「いかにミスをしないか」よりも「いかにミスを未然に防ぐか」といった考え方が重要となります。そこで今回、記述式のミスをなくすための方法としてオススメしたいのが、多くの合格者も実践している「間違いノート」の作成です。

【2】 間違いノートの目的

「間違いノート」とは、記述式の問題演習を行う中で、自分の間違えやすい知識や、間違えるパターン(例:農地法所定の許可があったことを証する情報の添付が抜けてしまう)をまとめたノートです。

これを作ることで、自分の「ミス」を可視化し、普段から間違いノートに目を通しておくことで、記述式におけるミスを未然に防ぐことができます。

【3】 間違いノート作成の際のポイント

〔1〕 随時更新をする

間違いノートに関して受験生から聞く、ありがちな失敗談として、「ミスをしたところを全部書いていったらノートの記載がいっぱいになってしまい、後に克服できたようなところまでノートで確認するようになってしまった。」というものがあります。

普段から、間違いノートを書くことと確認することを繰り返していれば当然、新しい間違いも、克服できた間違いも出てきます。しかし、克服できた間違いの記載をそのままにしておくと、チェックしなければならない記載が膨大となってしまい、結果として間違い克服の精度が低くなってしまいます。

すなわち、間違いノートには、今自分の課題となっている間違いが分かるように更新する必要があるのです。具体的には、自分の新しい間違いに気付いたら日々書き加え、克服できた間違いには二重線を引いて、常に自分にとって「ホットな間違い」が分かるようにしておきましょう。

〔2〕 時間をかけすぎない

もう1つ、間違いノートに関する、ありがちな失敗談として、「ノートを作るのに時間をかけすぎて、択一式の学習の時間が十分に取れなかった。」というものがあります。

あくまで間違いノートの目的は「自分のミスを可視化し、記述式におけるミスを未然に防ぐこと」にあるため、自分に分かる記載であればよく、きれいに整理して書く必要はありません。そのため、詳細な記載や根拠判例、条文番号などは記載する必要もありませんし、単に間違えた部分を箇条書きにするメモ程度でかまいません。ノートの作成に時間をかけすぎてしまわないように注意しましょう。

【4】 ノート作成のアレンジ例

間違いノート作成のアレンジ例としてオススメなのが「付箋にまとめる」方法です。

やり方は間違えノートに近いのですが、まずは自分の間違えやすい知識や、間違えるパターンを1個ずつ大きめの付箋に書いていきます。それを机の周りなど普段目に入るところに貼っておき、それが克服できたらはがします。またはそれをノートにまとめて貼ってもよいでしょう。

このように付箋形式で間違えをまとめることによって、簡単に「はがす」ことができるため、後に常識化した知識にまで目を通さなければならないといったもどかしさがありません。さらに、付箋だと後にはがすことになるので、丁寧に書きすぎて時間をかけすぎるといったおそれがないというメリットもあります。

また、最近はスマートフォンの普及に伴い、ケータイのメモアプリに間違いノートの内容をまとめている合格者も多くなってきました。ケータイは普段持ち歩くため、ちょっとした隙間時間に目を通すことができるのでオススメです。間違いノートに書いた内容を写真にとって、外出中でもチェックできるようにするのも効果的ですので、ぜひ試してみてください。

<<<記述式の講座が11/10(日)に開講!「これでわかる!基礎完成講座シリーズ」はこちら

YouTube: 司法書士試験の突破口~これでわかる! 基礎完成講座 シリーズ~

伊藤塾司法書士試験科講師 髙橋智宏

2019年10月22日 (火)

今後の学習の指針

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日を重ねるごとに寒さも厳しくなり本格的な冬が近づいてきています。学習の調子はいかがでしょうか。また,台風19号等の災害により被災された皆様には,謹んでお見舞い申し上げます。

司法書士試験では,10月・11月は,学習のモチベーションが低下しやすい時期となるため,この時期に今一度2020年度の合格に,何が必要なのかということを今まで以上に考えていく必要があります。

入門講座を受講中の方と,中上級講座を受講中の方に分けてお話をします。

2020年度合格目標を目指し,今現在入門講座を受講中の方は,会社法の分量に圧倒されてしまい途方に暮れてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。会社法と商業登記法は学習する上での鬼門になりますので,講義を完璧に理解しようとはせずに,「とりあえずはそんなものか。」と割切ることも重要になっていきます。

司法書士試験はボリュームがあるため,最初から全てをこなすことは非常に難しいです。知識は後から身に付いてきますので,少し肩の力を抜いて学習をしていただければと思います。

続いて,中上級講座等をご受講の方に対してですが,大事なことは,自身の弱点を知り,基本的な知識を年内に固めておくことです。特に主要4科目(民法・不動産登記法・会社法・商業登記法)については,どこを補強するのかをきちんと把握する必要があります。復習する科目も増えてくるからこそ,これだけは必ず復習を終わらせるという教材を決めておくと良いでしょう。

また,記述式についても年明けに入る前までに,本試験レベルの問題に触れていくと今後の学習がスムーズになります。あまり時間が取れない方も最低限の問題演習は時間をとって行うと良いでしょう。

そうはいっても,学習状況は人によって違うわけですから,思うように学習が進んでおらず,今自分が何をやるべきなのか,あるいは,自分の学習スタイルがこれで良いのかなど,それぞれの悩みがあると思います。

そこで是非,伊藤塾の講師カウンセリング制度をご利用いただければと思います。講師カウンセリングでは,現状をしっかりと把握した上で,今後の学習の指針となるべきことをお伝えしていきます。またモチベーションが上がらない方もご利用していただければと思います。

<<<宇津木卓磨講師も担当する講師カウンセリング制度「パーソナルカウンセリング」はこちら

「やるべきこと」「やらないこと」を明確にし,2020年の合格に共に邁進していきましょう。

 司法書士になって人生変えてやりましょうね。

<<<民法改正に完全対応した新作問題で合格を掴む!年明け開講の「演習コース」はこちら

伊藤塾司法書士試験科講師 宇津木卓磨

2019年10月11日 (金)

テキスト読込みのコツ

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みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。

【1】 はじめに

今年は改正民法への対応の関係で、今まで問題演習中心で学習していてテキストの読込みに慣れていない方でも、テキスト読込みを通したインプットの学習が要求されます。

テキストは読込みの仕方によって学習効率が大きく異なるものの、具体的な読み方がレクチャーされる機会が少ないため、今回は年内(実力養成期)のテキスト読込みのコツについてお話します。

【2】「読込み」の程度

受験界ではテキストを読んで知識のインプットを行うことを一般的に「テキストの読込み」と言います。この「読込み」という表現から、「一言一句を丁寧に読み込むこと」と思われがちですが、「読込み」の程度は「意味を把握する程度」でよいでしょう

一言一句をきっちり読むとなると、膨大な時間が掛かって読込みのペースが遅くなり、せっかく理解した内容を忘れてしまうので、書かれている内容が把握できる程度に読んでいくことを心がけましょう。

また、司法書士試験の学習において、繰り返すうちに理解できてくることは往々にしてあるため、一読して分からないところがあっても、そこで立ち止まるのではなく、迷わず飛ばして次に進むようにしましょう

※これに関して、前の記事「司法書士試験が苦行に思えたら~『がさつ力』を身に付ける~」も参考になさってください。

【3】「読込み」の範囲

「テキストの知識が定着しない」という悩みを抱える方によくありがちなのが、最初からテキストの全部を読んでしまう、すなわち狙いが絞れていないというケースです。狙いを絞らずに漠然とテキストを読むだけだと理解が進まず、記憶の定着もしにくくなります。

すなわち、テキストの読込みの際は「狙いを絞る」ことが非常に重要です。最初からすべての記載を読むのではなく、序盤は狙いを絞って読み、そこから回数を重ねるごとに徐々に読み込む範囲を広げていくイメージを持つとよいでしょう。

では、どのように狙いを絞ればよいのか。ここで大事なのが、〔1〕読む箇所を絞ったうえで、〔2〕読むポイントを絞るという発想です。

〔1〕 読む「箇所」を絞る

テキストのすべてを読もうとするのではなく、主に①「講師が講義で強調していた箇所」と②「過去問等の問題演習で出題のあった箇所」に文章単位でマーカーを引き、この箇所に絞って読み込むとよいでしょう(文脈上、前提として必要な部分に関しては周辺箇所を読む)。

これには前提として、普段の学習から①②の箇所にマーカーを引く作業が必要となります。特に②に関しては、問題演習で間違った箇所だけに印を付けるのではなく、出題のあった箇所に関しては逐一テキストに戻り、マーカーを引く癖をつけておきましょう。

〔2〕 読む「ポイント」を絞る

1個の条文知識の中でも、「請求権者」「請求期間(起算点)」「要件」「効果」など複数の要素から成り立っていることが多く、これを漠然と読んだりすべての要素を押さえようとすると、問題で問われたときに対応できなくなります。

実際、知識ごとに問われるポイントはある程度決まっているため、テキストの一文の中でも読むポイントを絞った方がより実戦的な知識が身に付きます。具体的には、問題演習で出題のあった箇所や要点となる箇所にアンダーラインや丸などの印を付けておき、読む文章の中でも、その箇所を意識して読むとよいでしょう。

〔実践例~「これでわかる!基礎完成講座」講義テキスト~〕

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【4】 まとめ

最終的なゴールはテキストの記載を全体的に理解・記憶することですが、これを意識しすぎて狙いを絞らずに全体的に読込みをしてしまうと、思うように定着しません。

最初から全部の記載を理解・記憶するのではなく、段階的に読む範囲を広げていくイメージを持ちつつ、上記のポイントを参考にして、テキストの読込みを進めていってください。

<<<髙橋智宏講師による「これでわかる!基礎完成講座シリーズ」はこちら

YouTube: 司法書士試験の突破口~これでわかる! 基礎完成講座 シリーズ~

伊藤塾司法書士試験科講師 髙橋智宏

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