真の法律家・行政官を育成する 「伊藤塾」 株式会社 法学館

2019年6月14日 (金)

民法は思考を止めない

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6月となり、いよいよ7月の決戦が近づいてきました。

 本試験が迫れば迫るほど、そのプレッシャーが大きくなるものですが、その要因の1つが「午前の部の基準点割れ」に対する不安であり、カウンセリングをしていても、午前の部の基準点割れに大きな不安意識を抱えている方が非常に多いことが分かります。

午前の部の確実な基準点到達の鍵を握るのが、午前の部のうち20問(57%)を占める民法です。しかし、民法はひねった問題が出題されることが多く、単に覚えていれば必ず解けるというわけではないため、ここに苦手意識を持ち、「過去問と違った角度で問われると答えられない…」という悩みを抱えている方が多いのが現状です。

このように民法に苦手意識を持っている方には「知識の詰込みに頼りがち(暗記偏重)」といった傾向が見られます。すなわち、民法では知識問題であっても、過去問とは違った角度から知識を問う、法的思考力を試すようなひねった問題が出題されやすいため、直前期だからといって知識の詰込みに頼って暗記偏重になっていると、このような問題に対応しづらくなるのです。

このような法的思考力を問う問題に対応するためには、直前期とはいえ制度趣旨を意識した学習を継続し、法的思考力を衰えないようにする必要があります。すなわち、「民法は思考を止めない」ことが非常に大切です。

それでは、制度趣旨を意識した学習が、本試験の現場においてどのように役立つのか、過去の本試験問題を例にとって見ていきましょう。

〔平成27年第13問ア〕

「動産質権は、元本、利息、違約金、質権の実行の費用、質物の保存の費用及び債務の不履行又は質物の隠れた瑕疵によって生じた損害の賠償を担保し、設定行為においてこれと異なる別段の定めをすることはできない。≪×≫」

そもそも、質権の被担保債権の範囲を定めた民法346条は、当事者の意思を推測して、どの程度まで被担保債権の範囲を担保するのかを定めた規定であるため、任意規定であり、これと異なる別段の定めがされても別に問題ないことが(そのため、下記の条文でも「別段の定めがあるときは、この限りでない」とされています)。

(参考条文 民法346条) 質権は、元本、利息、違約金、質権の実行の費用、質物の保存の費用及び債務の不履行又は質物の隠れた瑕疵によって生じた損害の賠償を担保する。ただし、設定行為に別段の定めがあるときは、この限りでない。

〔参考過去問 平成24年第12問ウ〕

「動産質権は、設定行為に別段の定めがあるときを除き、質物の隠れた瑕疵によって生じた損害の賠償をも担保する。≪○≫」

この問題では、「質物の隠れた瑕疵によって生じた損害の賠償をも担保する」といった民法346条「本文」の方に重点を置いて問われていますが、上記の平成27年第13問アの問題においては、民法346条「但書」の方に重点を置いて問われており、それぞれ問われ方の角度が異なる問題と捉えることができます。

上記の問題は「単に条文の文言を正確に押さえておけば解ける問題」とも捉えることができます。実際、知識として押さえて置いた方が確実ですし、理想的なのでしょうが、全ての知識についてかなり細かいところまで「知識」として押さえるのは現実的に困難ですし、きりがありません。したがって、制度趣旨に立ち返って現場思考で対応する方針の方が得策だと私は考えています。

ですから、これからの約1ヶ月でも、民法の学習においては、制度趣旨(すなわち「なぜ?」)を意識した上での知識の確認を行うことをお勧めしたいと思います。もちろん、これに時間を取られて直前期の学習のペースが遅くなるのは良くないので、あくまで意識をする程度で大丈夫です。

民法を苦手とされている方はぜひご参考になさってください。

 
YouTube: 司法書士受験生に贈る!講師からの最後のメッセージ

伊藤塾司法書士試験科講師 髙橋智宏

2019年6月 5日 (水)

令和1年度・認定考査を終えて

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認定考査を受験された皆様、お疲れさまでした!

恐らく「なかなか難しいな…」と感じたのではないでしょうか。
第1問を乗り越えた先に見える景色は、
稼ぎどころの「倫理」「業務範囲」ではなく、
まるで第1問に再び戻されたかのような錯覚に陥る
「請求の趣旨」などに関する問い。
しかも、債務不存在確認訴訟を前提とするもの…
面食らった方が多かったのではないかと推測します。

さらに、全体としての小問数が例年よりも多く、2時間という時間の中で、
すべての問題を処理しきれないリスクを感じさせる問題であったことから、
時間配分に注意をしながら問題を解き進められたかどうかが
ポイントのひとつとなったと思います。
内容的にも難易度は高く、第1問からハイレベルなものでした。

保証、債権譲渡、と登場人物が増える事例を組み合わせてきており、
「いま検討している法律関係は、
誰と誰との間の、
どの事実を問題とするものなのか?」
を丁寧に分析していかないと、容易に混乱状態に突入してしまいます。

たとえば、
「いま検討している時効の中断は、
XとAとの関係における事実関係を前提とするものなのか、
それともXとYとの関係における事実関係を前提とするものなのか。」
といった具合です。

さらには、
「検討している事実関係は、
抗弁として意味を持つのか、それとも再抗弁か、再々抗弁か?
また、法律効果を生じさせるに足りる要件事実が揃っているか?」
も丁寧に分析していく必要がありました。
検討対象となる事実は
売買に関するもの、
保証に関するもの、
時効に関するもの(しかもそれは商事消滅時効)、
債務承認による時効の中断に関するもの、
裁判上の請求による時効の中断に関するもの、
相殺に関するもの、
債権譲渡に関するもの、
債権譲渡の債務者対抗要件に関するもの、
譲渡禁止特約に関するもの、
と盛り沢山で、第1問の処理だけで相当時間を費やしたはずです。

しかし、何を検討したら良いのかさっぱり分からない、
といったことはなく、
上記検討事項は丁寧に問題を読みさえすれば、
必ずひっかかるものですので、
難易度は高いとはいえ、
第1問はしっかりと点数に繋がて頂きたいところです。

続く第2問については、
認定考査においてはじめて問われる確認訴訟の類型(中でも典型となる債務不存在確認)
であったこともあり、論点として押さえていなければ厳しかったと思います。
しかし、講義内で出題可能性を繰り返し指摘してきており
また、割と素直な問いだったため
すんなりと解けたという人も少なくないと思います。
昨年に続き、未出の論点をあえて出題する傾向は、今後も続きそうです。

最後の第3問については、
第1問と第2問の難易度の高さとのバランスを取るため、
あえて基本的な問いにしたものと思われます。
是非、第3問はきっちりと点数に繋げて頂きたいものでした。

気になる認定率は、難易度は高めではあるものの、
過去最低の認定率となった昨年よりは若干あがり、
なんとか50%台に乗るような結果になるのではないかと予測します。
しかし、絶対評価の試験ですから、
良い意味で私の予想が裏切られることを期待しています。

いずれにしても、今年の試験は終わってしまいましたから、
次に向けた勉強をしていきましょう!!
無事に認定されれば、いよいよ実務。
実践するにはさらなる研鑽が必要です。
“残念ながらまた来年…”となってしまいそうな方は、
認定考査はもはや本気の試験対策が不可欠なもの
という現実をしっかりと認識したうえで勉強を継続していきましょう!
来年は新民法での出題となりますので、例年以上に頑張る必要がありそうです。

伊藤塾専任講師 坂本龍治

2019年5月20日 (月)

まだまだ、勝負はこれから

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全国公開模擬試験が遂に始まりました。
結果はいかがだったでしょうか。「できた!」と自分が満足できるような結果を得られた方よりも、「こんなはずではないのに…」「もう本試験まで間に合わない!」などと感じた方が大多数ではないでしょうか。

まず、一番大事なことなのですが、模試の結果を必要以上に気にする必要はありません。
今までの合格者を見てみると、模試の成績が振るわなくても合格していく方は本当に多いのです。

本試験さながらの模試とはいっても、本試験とは全く別のものですから、模試での結果が本試験の結果にそのまま反映されるはずはないのです。
模試を通じて反省点を見つけて、今後の学習に弾みをつけることが重要です。
また、「やりたいこと」と「できること」は違うので、模試は残された時間で何をすべきかを見つめ直すいい機会です。
模試の結果に振り回されるのではなく、模試の結果から前向きに行動しましょう。
まだまだ勝負はこれからです。

そうはいっても、模試の結果などを受けて、今の自分の勉強方法が、正しいのかどうか不安になってしまう方が数多くいらっしゃると思います。
そんなときは、是非伊藤塾のパーソナルクラスカウンセリングをご利用ください。
学習方法を講師に直接相談することができますし、心に抱えている「もやもや」も会話を通じて少し晴れるかもしれません。
是非お気軽に利用していただけたらと思います。

>>>講師に直接相談できる!「司法書士パーソナルカウンセリング制度」はこちら

何事も前向きに行動することが合格を引き寄せます。
大変なことも多いですが、気持ちを切り替えてあと少し、一緒に頑張っていきましょう。


YouTube: 伊藤塾講師からの応援メッセージ-宇津木卓磨講師

>>>宇津木講師による直前講座「最後の2択を必ずとる講座~決定力をつける~」はこちら

伊藤塾司法書士試験科講師 宇津木卓磨

2019年5月10日 (金)

記述式問題の回転速度を上げるコツ

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5月に入り、直前期もその半分を過ぎようとしています。焦る気持ちもあるかもしれませんが、日々淡々と、やると決めたことに集中して取り組んでいきましょう。直線期の過ごし方と学習のコツについては、次の動画で紹介しているので、ぜひ参考になってください。

YouTube:伊藤塾講師からの応援メッセージ-髙橋智宏講師

今回は、動画の中で触れられなかった記述式対策についてお話していきたいと思います。

直前期の最中であるこの時期は、記述式の問題を毎日解くことを自らに課している方も多いかと思いますが、働きながら勉強している兼業受験生にとっては、毎日記述式の問題を解くというのは大きな負担です。

かといって、記述式の問題に普段触れていないと勘が鈍ってしまうおそれもありますし、答練や模試で解いた問題は、3回程度繰り返し解かないとその問題の知識が定着しにくいです。そこで、記述式問題を繰り返し解くに当たっての回転速度を上げるためのコツを2点お伝えしたいと思います。

※本試験時の記述式の問題を解くスピードを上げるコツではなく、普段の学習で記述式の問題を限られた時間の中で繰り返し解くためのコツです。

〔1) 答案を略して書く

例えば、「○年○月○日就任 東京都渋谷区桜丘町17-5 代表取締役 A」など、記述式の答案の記載事項には時間がかかるものがあります。もちろん本試験では一言一句しっかり書かなければならないのですが、普段の学習においてはこれを一言一句書いていても知識が定着するわけではなく、あまり効果はありません。むしろ、その時間を削って択一式の学習時間に回したほうが効率的でしょうですから答案を書くとしても略して書くことがオススメです。

上記の例に対応した例でいえば、「○・○・○就任 東京~ 代取A」といった形です。特に商業登記法の問題で定款の記載をひたすら書き写さなければならないところは、このように省略すると、解答にかかる時間を大幅に節約することができます。

なお、「本試験でしっかりした書き方ができるか不安…」と懸念される方もいらっしゃるかと思いますが、公開模試の際に本試験同様に一言一句しっかり書く練習をしておけば大丈夫でしょう。

〔2〕 前回ほぼ答案が書けた問題は答案構成だけをする

先程申し上げたとおり、答練や模試で解いた問題は3回程度繰り返し解かないとその問題の知識が定着しにくいので、同じ問題を繰り返し解く必要があるわけですが、前回ほぼ(目安として8割以上)正解していた問題については、「答案構成だけをする」というのも時間短縮の策としては有効です。一部だけ不安なところがあるのであれば、不安な枠だけ答案を書くようにしましょう。この方法であれば、問題を解く時間は半分で済むので働きながら勉強している兼業受験生には特にオススメです。

直前期は受験生にとって重要な時期だからこそ学習の効率化が大事になるので、直前期の学習を少しでも効率的にする手段として参考にしていただければ幸いです。

>>>直前期でも登記法を伸ばせる!髙橋講師の「新・択一登記法集中演習講座」はこちら

伊藤塾司法書士試験科講師 髙橋智宏

2019年4月17日 (水)

プレッシャーを力に変えて

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 皆さん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の関信敏です。

 2019年度筆記試験の本試験が近づいて参りました。受験生の皆さんの緊張の度合いも最高レベルに達しているのではないでしょうか。そりゃあ緊張しますよね。この1年間、最大限のエネルギーを費やして準備してきたことが、本試験の僅か5時間だけでほぼ決着してしまうわけですから‥。

 でも勘違いはしないでください本試験は決して嫌なもの、苦しいものではなく、皆さんに司法書士という魅力的な資格を与えてくれる年に1度のチャンスなのです。あと残り2か月半と本試験の5時間をしっかり乗り切れば、司法書士として活躍できるハッピーな未来を手に入れることができるのです。目の前にそんなチャンスがぶら下がっているんですから、ドキドキするのも当然です。ドキドキが大きければ大きいほど、チャンスを掴み取った時の喜びも大きいものになります。そう考えればこういうプレッシャーも悪くはないかも(もちろんあんまり何回も経験したくはないですが‥)と思えるはずです。

 さて、この緊張感を少しでも和らげる方法として2つのことをご提案したいと思います。1つは「本試験に慣れる」ということ。そして、もう1つは「本試験を楽しむ」ということです。

 「本試験に慣れる」という点については、過去の本試験の問題を単年度版で解いてみて、自信をつけるということがあります。過去の本試験の問題は、全くの初見ということはほとんどないでしょうから、ある程度割り引いて評価しなければなりませんが、過去の本試験の問題である程度良い点をとれば、「この年なら合格してた!」という感覚を持つことができ、自信に繋がります。もし、あまり良い点でなかったら、「この年でなくて良かった!」と思えば良いだけです。単年度版はお手持ちの問題で解いて頂くので全く構いませんが、合格者の解き方も合わせて実感できる講座として私の担当している『単年度版で解く!択一「本試験感覚」完成講座』というのもありますので、よろしければチェックしてみてください。

>>>関信敏講師による直前対策講座『単年度版で解く!択一「本試験感覚」完成講座』」はこちら


YouTube: 単年度版で解く!択一「本試験感覚」完成講座 ガイダンス

 次に、「本試験を楽しむ」という点については、私が年明け以降毎週1回YouTubeの伊藤塾チャンネルで無料で実施している「2019年に絶対合格するぞ!司法書士過去問向上委員会」という動画を是非お勧めしたいです。昨年の直前期に初めて実施したところ、大変ご好評を頂きましたので、全回分を新しい内容に変えて今年も実施することにしました。内容的には、過去問を素材にいろんなことを考えてみようというものですが、普段あまり気にしていないようなテーマを多く取り上げていますので、勉強の気分転換として聴いてください。気分転換をしながら結果的に点数アップに繋がれば一石二鳥ですよね!

>>>関信敏講師による公開講義動画シリーズ「2019司法書士 過去問向上委員会」はこちら

 
YouTube: 2019司法書士過去問向上委員会1「相続なのか?遺贈なのか?それが問題!」

 いずれにしてもこの緊張感が続くのは残りあと僅か。だったらこのプレッシャーをむしろ力に変えて、この期間を充実した日々にしていきたいものです。

 最後の最後まで応援しています!引き続き頑張っていきましょう!

伊藤塾司法書士試験科講師 関信敏

2019年4月12日 (金)

理想点は満点じゃない ~本試験と公開模試の心構え~

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いよいよ司法書士試験の天王山である直前期に入るとともに、法務省からは2019年度司法書士試験の受験案内書が発表されました。

>>>法務省より発表された「平成31年度(2019年度)司法書士試験受験案内書」はこちら

この中でも特に注意すべき記載は、§3 9.⑷にある、今回新たに追加された「(記述式答案用紙の記載について)文字を判読することができない場合も採点されません。」という記載です。もちろん、これまでの試験でも文字が判読できないことによる減点はあったと考えられていたわけですが、あえて受験案内書にこのような記載されている以上、記述式答案用紙の文字の記入に関しては今まで以上に気を付けるべきでしょう。具体的には、答案に記載される文字が単体として読めなければ、減点される可能性があると考えておいた方がよいでしょう。そのため、文字を繋げて書く「続け字」は避けておいた方が無難です。

なお、願書に関しては、伊藤塾各校舎で配付(在宅校へ問い合わせいただいた場合は送付)していますので、早めに入手して勉強に集中できる環境を整備しておきましょう。

>>>【2019年度司法書士試験願書配付中】伊藤塾各校舎で無料配付中です!

直前期に入ったこの時期からの学習では、より本試験を意識した学習が重要となりますが、今回は、本試験とそのシミュレーションである公開模試の心構えについてお話します。

本試験になると実力を十分に発揮できず、普段は確実に正解できているようなAランクに位置付けられる問題を間違えてしまった、というのは受験生によく見られる現象です。その原因の多くが、他の受験生も間違って当然のような難しい問題(肢)に引っ張られてしまったり、問題文を深読みしすぎて単純な問題を落としてしまうといったものです。本試験になると確実に正解しようという意識が普段以上に働いてしまい、本来は解けなくてよい難しい問題(肢)を正解しようとするがゆえに、そちらに意識が行き過ぎて確実に正解できるはずの問題を落としてしまうのです。

すなわち、(無意識ながら)「満点が理想点である」という思い込みがあるわけです。実際に満点を狙っているわけではなくとも、すべての問題を(できれば)落とせないという意識が本試験ではより強く働き、無理をしてしまうわけです。

ここで強調したいのが、「理想点は満点じゃない」ということですすべての問題を落とせない、すなわち満点を理想点と捉えると、前述の通り、本来正解できるはずの問題を落としてしまうおそれがあるため、まずは「満点が理想点である」という(無意識のうちの)思い込みを外して、自分の気を楽にしてあげることが大事です。

それでは、自分にとっての理想点とは何か。それは、「自分にとっての満点」です。すなわち、自分の学習してきた範囲(=テキストに記載のある知識)で解答できる問題は落とせないと考えるのです。それは裏を返せば、自分の学習してきた範囲で解答できない問題は落としてもよいということです。そもそも自分が本試験に合格が可能な実力を持ち合わせて臨んだのであれば、「自分の分からない問題=多くの受験生も分からない問題=合否に影響はない問題」と考えることができます。実際どうかは別として、本試験時にはこのように考えて開き直ることが重要です。

もちろん、これは本試験のシミュレーションに位置付けられる公開模試でも同様です。公開模試の時からこのような意識を持つことで、本試験でも同じ意識で臨むことができるので、ぜひ参考になさってください。

>>>本試験シミュレーションに最適!伊藤塾の「全国公開模擬試験」はこちら

「満点が理想点である」という思い込みは「絶対に合格したい」という表れから生まれるものであり、それだけ自分の合格への執着心が強いことが分かります。ただ、力みすぎた状態だと、逆に実力を十分に発揮することが難しいので、この記事がみなさんのメンタルブロックを外し、気が楽になるきっかけになれば幸いです。

YouTube:伊藤塾講師からの応援メッセージ-髙橋智宏講師

>>>科目特化の集中演習で登記法の点数を伸ばす!「新・択一登記法集中演習講座」はこちら

伊藤塾司法書士試験科講師 髙橋智宏

2019年4月 9日 (火)

2019年司法書士試験合格のために、何を考え何を実行すべきか

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 皆さんこんにちは。山村拓也です。
 東京では桜が満開になり、ここ伊藤塾の前の桜並木もちょうど見頃を迎えています。私にとっての桜の季節は、私が担当する「記述式答案構成力養成答練」及び、「入門講座山村クラス」が順次終わり、多くの受講生を本試験へと送り出す時期と重なり、いよいよ直前期に入ったことを実感する時期です。毎年、満開の桜を見ながら、受験生のみなさんが勝負の直前期を乗り切り、秋に合格という満開の桜を咲かせてほしいと願います。

 さて、この直前期の最初のヤマであるゴールデンウィーク(GW)が迫ってきました。今年のGWは過去最大の10連休(職種によりますが)で、このGWでいかに集中して学習できるかが大きなポイントとなります
 ここまで、「順調」という方もいれば「現時点ではまだまだ課題が山積み」という方もいらっしゃるでしょう。初受験者や2回目受験くらいの方々は後者が圧倒的に多いことと思います。
 講義等でいつもお話をさせて頂くように、特に受験回数が少ない方は6月以降に大きく実力を伸ばして合格ラインに入っていく傾向が顕著です。したがって、この時期は模試等の成績に一喜一憂し、むやみに焦る必要はありません。不安と戦いながらも、しっかりと本試験を見据えた「自分の決めた学習」をこなせているのであれば大丈夫です。

 もっとも、直前期後半戦への橋渡しとして重要な時期にあたるGWを利用して、合格戦略・メンタル管理術を再確認し、更なるモチベーションアップ・集中力アップを図ることができれば、より一層充実した直前期後半戦を迎えられます。
 特に、これからが勝負だという受験生にとっては、このGWで学習態勢を整え、後半戦のラストスパートに備えることが重要です
 また、ここまで順調に学習が進んでいる受験生にとっても、本試験で足元をすくわれないために、この時期にメンタル面を含めた総合的な合格戦略・合格戦術を確立しておくことは重要です。

 そこで、今年も「合格のために、何を考え何を実行すべきか」をお伝えするべく「2019年 司法書士試験突破!必勝講義」を、東京校ライブ4/27(土)14:00~・大阪梅田校ライブ4/29(月・祝)13:00~の日程で実施します

 この「必勝講義」は私が講師になった当初より10年以上毎年実施しているもので、今年も本気で頑張る受験生の皆さんに、近時の本試験の傾向を踏まえた、合格を勝ち取るための技術論と精神論を余すことなくお伝えさせて頂きます。
 さらに、直近の2018年合格者にも自身が合格した昨年の直前期及び本試験を振り返って、合格を勝ち取るための有益なアドバイスをしてもらいます。

 この必勝講義が、これからラストスパートをかける皆さんにとって2019年司法書士試験合格の推進力になる場になれば幸いです。
 朝晩の寒暖の差が激しく体調を崩しやすい気候が続きますが、お身体には十分気をつけて頑張って下さい。

>>>山村拓也講師による無料公開講座「2019年 司法書士試験突破!必勝講義~合格のために、何を考え何を実行すべきか~」の詳細はこちら

伊藤塾司法書士試験科講師 山村拓也

2019年4月 3日 (水)

捲土重来~勝負はここからだ!~

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いよいよ,直前期になりました。
この時期になると,気持ちが高ぶって中々勉強に集中できない方や,不安な気持ちを抱えながら日々学習している方も多いのはないでしょうか。
今回のブログでは、僭越ながら,「直前期の学習法」についてメンタル面も踏まえながら,アドバイスを送らせていただきます。

直前期の学習法ですが,やはり「絞込みと繰り返し」の一言に尽きると思います。
繰り返すことを疎かににしてしまうと,知識を頭に定着することができず,本試験現場で使える知識にすることができません。
本試験までに,これだけは終わらせるという学習対象を今一度,再確認していただきたいと思います。繰り返し学習して頭の中に残った鮮明な記憶だけが,本試験で役に立つ知識となります。
学習の範囲を設定する際のポイントは,自分がある程度の余裕をもって確実にやりきることができる量を設定することです。
人は,自分で決めていた目標を達成したとき,自信がつきます。それは小さな目標でも変わりません。「自分が決めた目標をクリアする」⇒「自信がつく」⇒「やる気が出る」
この一連のサイクルを何よりも大事にしていただければと思います。
このようにして培った自信こそが,皆さんを合格に導く最も大切なものになります。
どんなに準備をしても,本試験では緊張と不安に悩まされることになり,この緊張感は,模試をいくら受けても完全に解消することはできません。模試は本番さながらの緊張感とはいいますが,本番とは全く別のものです。
大事なのは,「どうすれば不安や緊張せずにすむのか。」ではなく,「どのように不安や緊張に向き合うのか」です。換言すれば,本試験現場でいかに開き直ることができるのかが重要となります。
ここでいう「開き直る」とは,いい加減になったり,投げやりになったりするということではありません。「自分はやるべきことはやったのだ!」と自信をもって本試験に臨むことを指しています。
そう前向きに考えれば,先程紹介させていただいた「絞込みと繰り返し」が,「自分はこれだけやったんだ!」という自信を作り出すことに極めて有効となることは疑いようがありません。とにかく,直前期は繰り返すことを意識しましょう。

最後に,皆さんの中には,「思うように学習が進まなくここまで来てしまった。」「あのときもっと勉強していれば良かった。」と,過去の自分を悔やむ方もいらっしゃるかもしれません。しかし,過去を悔やんでも時間を戻すことはできません。
また,未来(先)のことを考えても「この調子で今年は大丈夫だろうか。」「もう間に合わない!」と不安になってくる方は多いのではないでしょうか。
そもそも,未来は今の積み重ねで決まります。過去と未来に捉われることなく,今やるべきことを一つ一つ丁寧にこなしていきましょう。
くよくよしている時間は一秒もありません。

合格をすれば,今までとはガラッと変わった景色が皆さんを待っています。
あともう少しだけ,全力で駆け抜けてください。
このブログを読んだ方が少しでも前向きになり,合格に近づけるように切に願っています。
司法書士になって人生変えてやりましょうね。

>>>最後の2択で強くなる!宇津木卓磨講師の「最後の2択を必ずとる講座~決定力をつける~」はこちら

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伊藤塾司法書士試験科講師 宇津木卓磨

2019年3月21日 (木)

プレ模試から直前期へ

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今年も多くの方に「プレ模試」を受験していただきました。
今回のプレ模試の推定基準点は,午前の部が78点(26問),午後の部が78点(26問)であり,難易度は概ね本試験並みでした。総合で合格点を取るためには,記述式との兼ね合いになりますが、基準点+5問程度取りたいところですから,午前・午後ともに28~29問程度が目安になるでしょう。

ただ,現時点の成績はあくまで今後の学習指針を探るための参考資料に過ぎず,合格可能性を判断できるようなものではありません。最後の公開模試ですら本試験までに逆転が多数生じているのですから,3月のプレ模試の結果で,油断したり悲観したりするにはあまりに早すぎます。ここでしっかりと自己分析をして,直前期を有意義に過ごせた方が合格します。そのためのプレ模試だということを忘れないでください。

今後の大まかな学習計画として,直前期は,全体を迅速に回すことが大事になってきます。そうすると,弱点・課題の克服は,遅くとも4月中には終えてしまいたい,ということになります。5月以降はあまり特定の科目や分野に時間をかけられなくなってくるからです。
伊藤塾では,直前対策の講座として,講義回数の少ないコンパクトな講座を各種用意しています。ご自身の弱点・課題に応じた講座を上手く活用しながら,早めに弱点対策をしていきましょう。

私の担当している「24時間で過去問セレクションを使いこなす講座」は,学習効果の高い「これだけは解いておいて欲しい」という過去問をピックアップした講座です。身につけた知識を本試験で発揮するためには,ある程度練習は必要であり,その素材として過去問は最適です。過去問は現実の本試験問題ですから当然です。しかし,「過去問はボリュームが多くて手が回らない」「どの問題を優先すればいいか分からない」という方も多くいらっしゃいます。そこで,24時間の講義で扱える範囲まで問題数を絞り,短時間で効果的な過去問学習ができるようにしたものが,本講座になります。「上手く知識を使えない」「過去問をあまり解いておらず不安」という方に最適な講座です。

>>>北谷馨講師による直前対策講座「24時間で過去問セレクションを使いこなす講座」はこちら

そして,5月・6月に公開模試があります。これは必ず受験するようにしてください。
本試験のシミュレーションとして貴重な機会ですし,学習計画を立てるうえでも重要な資料になるからです。勝負ごとは「敵」を知り「己」を知ることが鉄則です。「敵」はテキストや問題集で目に見えていても,「己」は日々変化していくこともあり,見失ってしまいがちです。しっかりと公開模試で「己」の現状分析をして,足りないところを補強していく,というようにしてください。

>>>北谷馨講師が解説講義を担当!「全国公開模擬試験」はこちら

間もなく4月になり,ここからが勝負の時期になります。「人生で一番頑張った3か月」を過ごす覚悟で突っ走りましょう。

YouTube: 24時間で過去問セレクションを使いこなす講座 ガイダンス

>>>北谷馨講師による直前対策講座「これで克服!弱点分野攻略講座」はこちら

伊藤塾司法書士試験科講師 北谷馨

2019年3月11日 (月)

まだまだ,これから

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烏兎怱怱と時間は流れ,もう3月に差し掛かりました。
厳しい寒さも和らいできて,春が近づいてきております。
入門講座を受講している方は、全講義の終了が見えてきました。
講義に追いつくことが大変なことも多々あったと思います。現段階で思うように復習ができていなかったとしても,ここまで頑張ってきたことを誇りに思ってください。もちろん、入門講座の終了は合格の通過点に過ぎないかもしれませんが,一つのカリキュラムを消化できたことは素晴らしいことです。
あと少し,頑張りましょう。
また,中上級講座を受講している方は、今年こそ!と覚悟を決め,日々を過ごしていると思います。演習コースを受講していただいている方も,択一式・記述式ともにあと3回で全ての演習が終了します。思うように得点が取れなかった方も多いと思いますが,一番重要なことは,結果を踏まえて今後どのように対策を立てるかです。現段階で落ち込む必要は一切ありません。むしろ、これは成長できるチャンスなのだと,前向きに解釈しましょう。

初めて本試験を受験する方も,そうでない方も,4月から本試験までの3か月の「直前期」が一番大事な時期になることは共通しており,「絞込みと繰り返し」が重要になっていきます。直前期になると,自分が行っている学習に対して不安になることが多く,その不安から「あれもやった方がいいのかな」と手を広げがちです。しかし,人間である以上は「量と正確性」は両立しません。
すなわち,直前期の学習は,自分が学習する量を絞り込み,決めた教材を繰り返し,本試験で使える知識まで昇華させていくことが何よりも大事です。
その絞り込みのツールとして最も適しているものが「出題予想」となります。
本試験問題を予想することによって学習をする分量を大胆に減らし,知識の正確性を高めることができます。

以前ご案内させていただきましたが,伊藤塾ではこの「予想」に特化した直前パックをご用意しています。直前パックは私が担当する択一式の予想講座「うかる!択一式」,蛭町浩講師が担当する「うかる!記述式」,本試験のシミュレーションを目的とした「全国公開模試」が含まれており,両講座も過去の本試験での出題サイクルを徹底的に洗い出し,出題予想をしています。

>>>直前学習の決定版!「直前パック」はこちら


YouTube: 2019年出題予想の決定版「直前パック」 ガイダンス

この直前パックの関連する無料公開講座として,「2019年度の出題論点を予想する講義」を実施します。本公開講座では、本試験の出題サイクルや実務の動向を踏まえ、本試験分析を行った上で,直前期に優先的に復習するべき分野の指摘をしていきます。更に直前期の学習でのポイントや学習スケジュールの組み立て方も具体的に伝授していきますので,是非ご参加ください。

>>>無料公開講座「平成31年度(2019年度)の出題論点を予想する講義」の詳細はこちら

まだまだ,これから実力は伸びていきます。
上手くいかないとき,「もう駄目だ」と感じたときが本当の勝負所です。
過去を振り返らず,未来を意識せず,目の前にあることを大事にしながら,一つ一つ丁寧にこなしていきましょう。
司法書士になって人生変えてやりましょうね。

伊藤塾司法書士試験科講師 宇津木卓磨

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