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2017年11月からのメッセージ一覧

2017年11月28日 (火)

商業登記法(択一式)は会社法の知識でどのくらい正解できるか?~商業登記法の学習方法~

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みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。

択一式の商業登記法においては、形式的には商業登記法としての問題になっていても、実際のところはその実体法である会社法の知識を問う問題が出題されることが多々あります。

例えば、「株主総会議事録を添付しなければならない。」という添付書面を問う形式でありながら、実のところは「株主総会決議が必要か?取締役会決議が必要か?」という実体上必要となる決議を問う問題や、「~の登記を申請することができない。」という登記の可否を問う形式でありながら、実のところは実体上の可否を問う問題がこれに当たります。

すなわち、択一式の商業登記法では会社法の知識だけで対応することができる問題が出題されるということです。

今回は「商業登記法(択一式)は会社法の知識でどのくらい正解できるか?」を検証すると共に、その検証結果から考察する商業登記法の効率的な学習方法を紹介したいと思います。

直近3年分の商業登記法(択一式)の問題(40肢)のうち、会社法の知識のみ(会社法における学習事項)で正解できる問題(肢)は以下の通りです。

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上記の数字から見て分かるとおり、年によって多少の違いはあるものの、押し並べておおよそ「10肢(25%)」程度、会社法の知識でダイレクトに正解できる問題が出題されていることが分かります。

加えて、会社法の知識だけで対応することのできない商業登記法の知識(先例等)であっても、実体法である会社法の知識を土台としており、会社法と商業登記法の結びつきはとても強いといえます。 

これらを考慮すると、「商業登記法の攻略のカギは会社法にある」といえます。

すなわち、会社法が分からなければ商業登記法も分からなくなり、逆に会社法を得意にしてしまえば商業登記法を得意にすることはさほど難しくはありません。ですから、商業登記法がかなり苦手だという方は会社法の基礎知識を身につけることを優先するようにしましょう。例えば、「会社法:商業登記法」の学習比重の割合を「2:1」にするといった形です。

このほか、商業登記法の効率的に学習するためのポイントをご紹介します。

【1】 会社法と商業登記法の学習単元をリンクさせる

 会社法と商業登記法の結びつきを意識するために、学習する単元も会社法・商業登記法でそれぞれリンクさせて学習するとよいでしょう。具体的には、会社法で「株式会社の設立」を学習したらすぐに商業登記法の「株式会社の設立の登記」を学習するといった形です。

【2】 会社法の復習と商業登記法の予習を兼ねる(入門講座受講生に向けて)

入門講座を受講中の方は、これから商業登記法の講義に入る方が多いと思いますが、次回の商業登記法の講義で取り扱うと思われる分野(例:募集株式の発行に関する登記)を目次でチェックして、その予習として当該分野に関連する会社法の分野(例:募集株式の発行)の復習をするとよいでしょう。つまり、会社法の復習と商業登記法の予習を兼ねるということです。

【3】 積極的に会社法に立ち返る

商業登記法を学習していて実体の会社法の知識があいまいだと感じた箇所があれば、すぐに会社法のテキストに戻って確認するようにしましょう。

【4】 択一式と記述式のリンクを徹底する

商業登記法は不動産登記法よりも択一式と記述式の関係性が密接であるため、不動産登記法以上に択一式と記述式のリンクを徹底する必要があります。商業登記法の記述式の問題を解いた際には、問われている論点ごとに、できるだけ商業登記法の択一式のテキストに戻って、知識を確認するようにしましょう。

なお、私の担当する「これでわかる!会社法基礎完成講座」では、暗記で詰め込みがちな会社法を理解して「わかる!」ための講座になっています。商業登記法の土台となる会社法に苦手意識を抱えている方はご検討いただければ幸いです。

>>※髙橋智宏講師担当の「これでわかる!会社法基礎完成講座」の講座詳細ページはこちら


YouTube: 会社法の突破口 ~これでわかる!会社法基礎完成講座 プレ講義~

いかがでしたでしょうか。商業登記法の攻略のカギは、土台となる「会社法の攻略」にあります。商業登記法が苦手な方はぜひ参考にしてみてください!


YouTube: 一発合格者のテキストの使い方~択一式登記法集中演習講座~

>>※髙橋智宏講師担当の「択一式登記法集中演習講座」の講座詳細ページはこちら

これからも、
「がむしゃらに、ひたむきに、効率よく」
頑張っていきましょう!

伊藤塾司法書士試験科講師 髙橋智宏

2017年11月24日 (金)

直近の法改正を総ざらいしよう

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だいぶ肌寒くなり、気付けば今年も後一か月程となりました。

学習の進捗はいかがでしょうか。

年明け以降からは、実戦力養成期に入るため、択一式・記述式共に実戦的な演習が必要になります。年明け以降は、あっという間に時間が過ぎ去っていくため、基本的な知識の確認、苦手な科目・分野は年内に終わらせておきましょう。

もう一つ、年内に終わらせておきたいものとして、法改正や直近に出された重要な判例や先例があります

司法書士は、合格後即独立可能という建前から、合格者には最新の法改正が頭にきっちりと入っていることが期待されます。

しかし法改正といっても、細かいものも全て含めてしまうと枚挙にいとまがないので、試験対策・及び実務上重要なものに絞って学習することがキモとなっていきます

そこで、11月26日(日)に最新の判例と直近の法改正を押さえるべく無料公開講座を実施します

本公開講座では、押さえておきたい直近の判例・先例はもちろん、本試験で狙われやすい部分についても講義で扱っていきます

また、択一式のみならず、記述式でも問題になるところも押さえていきます。

例えば、監査役の監査の範囲を会計に限定する旨の定款の定めがある場合、その旨を登記しなければならないという知識は押さえていると思いますが、経過規定についてもしっかりと把握しているでしょうか。定款の権限限定の定めが登記事項化(会911条3項17号イ)されたのは、平成27年施行改正時であり,改正法施行(平成27年5月1日)後最初に監査役が就任し、又は退任するまでの間は、監査役の監査の範囲を会計に関するものに限定する旨の登記をすることを要しないとする経過規定(附則22条1項)があります。

この知識を押さえていないと、記述式試験で監査役の就退任絡みの出題があったときになすべき登記を見落としてしまう可能性があります。このような点も掘り下げて公開講座で解説をしたいと思います。

更に、本公開講座では2017年度合格者による講演も実施します

>>※11月26日(日)東京校(渋谷)にて実施!宇津木卓磨講師による「直近の法改正と重要判例を押さえる講義」はこちら

年明け以降の学習法等、今後何をしたらいいかを知ることができるいい機会になると思いますので、是非、本公開講座を受講して、直近の法改正事項をマスターしましょう!

伊藤塾司法書士試験科講師 宇津木卓磨

2017年11月16日 (木)

特別研修↝認定考査~今昔な話さ~

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『昔のはなし』

私は第2回(平成15年)の特別研修を履修し,その第2回の認定考査に合格した人間です。
当時は,特別研修が新人研修に組み込まれておらず,現場の司法書士が,仕事をしながら,(今より厳しい制約のもとでの)特別研修を履修し,その特別研修終了日の午後に認定考査が実施されるというものでした。
つまり,普通に司法書士の仕事をこなしながらーの,特別研修をこなしながらーの,認定考査の勉強をしなければならないという“鬼のような環境”だったわけです。
当然ですが,その期間は,ほぼ睡眠時間がありません。
ですので,実際,からだを壊して入院される先生が(少なからず)いらしたと聞いています。
当事はブラックすぎました…。

『今のはなし』

新人研修に特別研修が組み込まれ,平成15年当初に比べれば,その特別研修もシステマチックに洗練され,かつ,認定考査の勉強時間も確保できるのが,今の状況です。
その意味では,かなりホワイトです。
にもかかわらず,今年の認定率は過去最低を記録しました(57.5%)。
問題が難化傾向にあるのが理由と考えられます。
しかし,合格率3%の司法書士試験を突破してきた方々の認定率としては低すぎます!!
認定考査は,早い時期から意識を高く持ち,対策を間違えなければ合格できる“資格試験”です。
逆に,「特別研修をきちんとやっていれば認定とれるんでしょ。」的な考えでは,不合格への道まっしぐらです(T_T)/~~~

『ライセンスは100%にしてこそ意味がある』

司法書士が裁判もできるというのは,一般国民の共通理解になっていると思われます。
ましてや,ビジネスで司法書士とお付き合いしているクライアントであればなおさらです。
「やろうと思えばできるけれども敢えてやらない」のと「やりたくてもできない」は雲泥の差です。「やりたくてもできない」はクライアントの信用を失うだけでなく,国民に対する背信とも言えます。
是非とも,ライセンスを100%に仕上げ,司法書士としての職責を果たし,自己実現できる法律家になって頂きたいと思います。

『小山&坂本タッグ復活』

今年の認定考査対策は,久しぶりの「小山&坂本タッグ」の復活となります。
蛭町先生の講義を楽しみにされていた方には本当に申し訳ありませんが,“蛭町スピリッツ”を受け継ぐ人間の一人として,受講された方の全員合格を目指し,精一杯,頑張っていきたいと思っております。
第1回目は『11/19(日)14:00-17:00@東京校』小山担当で実施します。
認定考査対策の詳細を下記に示します。

2018年取得目標 認定考査対策講座

来年6月の認定考査合格を目指して,一緒に頑張っていきましょう!!

>>※小山晃司講師・坂本龍治講師による無料公開講座「なめてはいけない認定考査 ~18年認定考査攻略法~」はこちら

小山晃司

2017年11月 9日 (木)

会社法が『わかる』コツ(会社法の学習方法)

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みなさん,こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。

11月に入り,急に寒い日が多くなりましたが,いかがお過ごしでしょうか。くれぐれも風邪を引かないように,体調管理に気をつけてお過ごしください。

この時期に多くの入門生からいただく相談が「会社法がよく分からない」といったものです。そこで,今回は「会社法がよく分からない」という方に向けて,会社法が「わかる」コツをお伝えできればと思います

会社法は苦手意識を持つ受験生が特に多い科目です。民法などに比べて,会社法はとっつきにくい科目で,「一通り学習したけどよく分からない」という方も多いでしょう。また,実体法として土台となる会社法が分からなければ,手続法である商業登記法も分かりにくくなるので,結局,商業登記法が分かるようになるには,会社法をまず分かるようになる必要があります。

では,なぜ会社法はとっつきにくく感じるのか。

それは,「細かい知識に惑わされ,体系がつかみづらいから」です。会社法は細かい規定・例外(例:「定款に別段の定めがある場合は…」)が多く,最初からそれを覚えようと躍起になっていると,全体構造がつかみづらくなります。例えるなら,木(個々の知識)の1本1本に目が行き過ぎるあまり,森(体系,全体像)の構造が把握できず,迷子になってしまうのです。体系がつかめず,現在自分がどの位置づけの知識を学んでいるのかが分からなければ,個々の知識も理解しづらくなり,覚えにくくなります。

そこで,会社法を学習する際に大事になるのが,次の2点です。

①序盤にテキストを読む際は,「全体構造を把握すること」を重視し,細かい知識・例外を覚えようとしない。

序盤のインプット(1~2周目)の段階では,森全体を見渡す,すなわち体系をつかむことに専念し,細かい知識・例外は後から覚えていくと効率的です。はじめから細かい知識を覚えようとするのではなく,最初のインプットを「体系の理解」と割り切ってざっくり理解し,その後,復習を繰り返すに当たって細かい知識を覚えていくようにしましょう

②覚える知識を極力絞る。

会社法のテキストの多くは,表でまとめる形式がとられていますが,これをいきなり全部覚えようとしても,的が定まっていない分,本当に押さえなければならない重要な知識までも見落としてしまいがちです。ですから,【1】講師が強調していた箇所,【2】(入門生の方は)択一式基礎力完成ドリルで出題のあった箇所,【3】過去問で出題のあった箇所(会社法の過去問は平成18年以降の問題に絞っている伊藤塾セレクション会社法・商登法がオススメ)には印をつけて,まずはそこを最低限押さえるようにするという勉強法がオススメです。このように会社法に関しては「狙い撃ちの省エネ作戦」で頻出の知識を着実に覚えてしまったほうが効率的です。覚える知識が絞られる分,頭の中がごちゃごちゃにならず,スッキリするので「体系の理解」にも役立ちます。

以上、会社法に苦手意識を感じている方はぜひ参考になさってください。

なお、私が担当する11月24日(金)開講の「これでわかる!会社法基礎完成講座」では、細かい知識・例外を大胆にカットし、「明快」をコンセプトに、徹底的に分かりやすく作成したテキストを使って講義していくので、まさに会社法が「わかる!」講座となっています

「基礎」完成講座という講座名称ではありますが,主要な過去問知識はほぼカバーしている教材となっており,中上級者の方にとっても受講のしがいのある講座となっていますので,ご検討いただければ幸いです。

>>※「これでわかる!会社法基礎完成講座」の紹介ページはこちら

【「これでわかる!会社法基礎完成講座」教材イメージ】

Photo_3>>※教材サンプルはこちら~株式~

これからも、
「がむしゃらに、ひたむきに、効率よく」
頑張っていきましょう!

伊藤塾司法書士試験科講師 髙橋智宏

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