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2020年4月

2020年4月27日 (月)

司法書士実務の現場で“いま起きていること”“これから起こること”②

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こんにちは。
伊藤塾の坂本龍治です。

今回は、司法書士実務の現場で
“いま起きていること”、“これから起こること”
について、前回の続きをお話します。

これから起こること

IMFの経済見通しに世界中が大きなショックを受けたことは記憶に新しいですが、政府が想定している経済対策だけでは経済的な落ち込みを食い止めることは厳しそうです。経済的な悪化に伴い、様々な法的問題が生じます。
また、現在生じている「人が動かない」「物が動かない」「お金が動かない」状況が、様々な契約上の義務の不履行を引き起こすため、こうした面からも多くの法的問題が生じます。
現在は、いうまでも医療従事者の方々が命がけで戦ってくださっていますが、今後は法律家がこれに続く必要があります。

企業間の紛争や破産といった、金額の大きな話は弁護士の先生方にご活躍頂くことになりますが、簡裁訴訟代理権を前提に140万円以内の個人間の紛争は、司法書士も法的支援の役割を担う必要があります。どこでも起こりうる身近な話としては、建物明渡請求です。
企業収益が激減したことで会社からの給料が支払われず、家賃を数か月間滞納してしまった…といったことが、あちこちで起こります。大家としては、賃料未払いを理由に契約の解除をするわけですが、このような状況にあって悪意を持って賃料を支払わない人がどれほどいるでしょう。「信頼関係不破壊の法理」によって、ケースによっては契約の解除が認められないこともあるでしょう。しかし、賃料収入が入らない大家が、アパートローンの返済が出来なくなって立ち行かなくなる…といったことも考えらえるわけで、非常に難しい判断を迫られます。

その他、地域によっては個人の破産や再生を司法書士が支援しているところもあり、こうした分野での役割も期待されます。「破産」という言葉に良いイメージが湧かないかも知れませんが、人生の新たな一歩を踏み出すための法的支援であり、前向きな仕事なのではないかと思います。

終わりに

未曾有の災害となった東日本大震災から9年。
日本人は、困難な局面においても着実に前進する力を持っていることを証明しています。
そして、そこには法律家による並走があり、いまも続けられています。
司法書士にも、原発ADR手続などを通じて原発事故賠償の未請求者を支援する、
といった活動を今現在も行っている先生方がいます。

これから起こる事象に対して、司法書士がどれだけ力添えできるかは未知数ですが、
いま想定される事象に対する備え(勉強)をはじめ、
そして、いざ始まれば長いスパンでの並走を実現することが重要なのではないかと思います。

壊れてしまった平穏を、法律の力で修復する。
狂い始めた平穏を、法律の力で立て直す。

そのためには、今いる司法書士の力だけでは足りないのではないかと思います。
「新しい仲間」、皆さんの力が必要です。

合格の先でたくさんの人が待っています!
苦しいけれど、最後まで頑張っていきましょう!!


YouTube: 民法改正と司法書士業務~改正が司法書士実務にどのように影響するのか~

★坂本龍治講師による「『民法改正』と『司法書士実務』」はこちら

2020年4月24日 (金)

司法書士実務の現場で“いま起きていること”“これから起こること”①

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こんにちは。
伊藤塾の坂本龍治です。

今回は、司法書士実務の現場で
“いま起きていること”、“これから起こること”
について、2回に分けてお話ししたいと思います。

いま起きていること

司法書士の実務は、法務局や裁判所、金融機関、企業などと連動して動きます。
これら関連する機関がどうなっているかを含め、お話ししましょう。

法務局では、出勤する職員が相当数減らされており、登記の完了までに通常の2~3倍の時間を要している状況です。建物の表題登記が完了したのちに、所有権の保存登記を申請するような2段階での登記が必要となる業務では、スケジュールの調整などが必要になってきています。

裁判所では、緊急性のあるものなど、止めることのできない裁判以外は、期日をすべて取り消されているといった状況です。裁判業務は全般的にスケジュール調整が必要になってきています。実際の再開がいつになるかわからない中で、和解の道を探る、といった動きが出るかも知れません。

金融機関では、窓口業務自体は入場規制などの工夫を凝らしながら、稼働している状況です。融資申し込みが増えていますが、いま行われている融資は、実質無利子・無担保の政策的融資がほとんどなので、司法書士の出番は少ないです。

企業では、コロナ対応に追われ平時と同じように稼働しているところは殆どないものと思われます。
そんな中、3月の決算を踏まえて例年6月に行われる株主総会が目前に…
といった会社が相当数あります。
「事業年度終了から3ヶ月間の縛り」を守れる状況じゃないことに配慮して、法務省では次のようなアナウンスをホームページ上でしています。

「今般の新型コロナウイルス感染症に関連し,定款で定めた時期に定時株主総会を開催することができない状況が生じた場合には,その状況が解消された後合理的な期間内に定時株主総会を開催すれば足りる」

また、経産省のホームページでは、「株主に来場を控えるよう呼びかけることは可能か?」「会場に入場できる株主の人数を制限することはできるか?」といった、具体的な株主総会の運営に関するQ&Aを載せています。

商業登記分野に関して言えば、取引先の企業から、株主総会や取締役会の運営に関する相談が増えている、ということがあります。平時と異なる「知恵助け」がもっとも出来ている業務分野は、商業登記分野なのではないかと思います。

最後に、後見業務では、これからはじまる「手をあげた人に10万円給付」の経済対策において、被後見人の分も含めた給付申請をすることになりそうです。


YouTube: 民法改正と司法書士業務~改正が司法書士実務にどのように影響するのか~

★坂本龍治講師による「『民法改正』と『司法書士実務』」はこちら

2020年4月21日 (火)

本試験の意地の悪さ

皆さま、こんにちは。伊藤塾クラスマネージャーの黒澤と申します。

今回は、本試験の問題の意地の悪さというテーマです。お付き合いください。

本試験では、形式面で間違えやミスを誘発させるために基礎知識に関して意地の悪い出題がされる場合があります。聞かれていることは基礎中の基礎なのですが明確に基礎知識を意識していないで何となく正しいといった風な判断をすると自動的に間違えるような問題です。

以下の問題をまず解いてみてください。

第2問 処分権主義に関する次のアからオまでの記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは,後記1から5までのうち,どれか。

【パターン1】

ア 裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定し,これに基づいて判決をすることは,民事訴訟法第246条に違反する。

(参考)民事訴訟法第246条 裁判所は,当事者が申し立てていない事項について,判決をすることができない。

上記は、記憶に新しい平成31年(令和元年)度の本試験午後第2問目の民事訴訟法の一部抜粋です。この問題ですが、「裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定」したらそりゃダメだよなぁと思って、アの選択肢をなんとなく○とした方いらっしゃるのではないでしょうか?

この問題ですが、「×」が正解です。なぜなら、246条は処分権主義の条文ですが、「裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定し,これに基づいて判決をすること」が許されるか否かということは、処分権主義の問題ではなく、類似概念の弁論主義の問題だからです。つまり、処分権主義に反するわけではないから×ということです。

では、この問題が以下のような表現であれば間違えるでしょうか?

【パターン2】

ア 裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定し,これに基づいて判決をすることは,処分権主義に反する。

これでも処分権主義と弁論主義を明確に区別していない方は間違える方はいるかもしれませんが、本試験のようにサラッとリード文に処分権主義に関すると書いて選択肢自体は「わざと条文表記にして」処分権主義の意味を意識させないという出し方ではありません。以下の表現ならもっと間違える方は減るかと思われます。

【パターン3】

ア 裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定し,これに基づいて判決をすることは,弁論主義に反する。

この表現であれば反射的に皆さん○と判断できると思います。なぜなら、書いてあることを受動的に判断すればいいだけだからです。

【まとめ】

パターン1を解くには、まず、①246条が処分権主義の表れの条文だということを明確に意識する必要があります。次に、②「裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定し,これに基づいて判決をすること」という表現に立ち戻ってみて「あれ!?」と違和感を感じるくらいには弁論主義のテーゼを思い出せないといけません。つまり、裁判所は当事者の主張していない事実を判決の基礎としてはならないという弁論主義の第1テーゼです。最後に、③裁判所は当事者の主張していない「事実」を判決の基礎としてはならないという弁論主義の第1テーゼの「事実」は主要事実のことだという知識を思い出す必要があります。

以上から、アの選択肢が誤った選択肢であるという判断ができるわけです。特に、②を現場で反応でき知識を現場で引き出せる程度にしておかなくてはいけません。

こういう意地の悪い聞き方の問題でなんとなく感覚で解いてそれを試験委員にそれを見破られて間違えずにしっかりと知識を引き出せて正誤判断ができる能力が「基礎力」というものです。

ただ、本音を言わせていただくと、このような選択肢を受験生が最初に見るであろうアに置いて(絶対故意だと思います)いわゆる「初見殺し」をしてくるのは、性格悪すぎですけどね(笑)。

受験生の皆さま、試験委員の方々は策士ですので気をつけてください。

2020年4月20日 (月)

自宅学習のコツ

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みなさん,こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。

現在,新型コロナウイルスの影響で外出が難しくなっており,そのため,普段は外で勉強するという方もいらっしゃるでしょう。

実際,最近のカウンセリングでは,そのような方から「家だと勉強に身が入らない」という相談が多くなってきました。一見大したことのない問題のように見えますが、集中力の程度によって学習効率は大きく変わるため,学習環境の活かし方というのは意外と大事です。

そこで今回は、自宅で勉強するときのコツを,「自宅学習のコツ」と題して紹介していきます。

【1】休憩は時間を決めてとる

勉強で集中力を持続させるためには休憩を取ることが大事ですが,そこで動画サイトやニュースサイトを際限なく見たりしてダラダラ休んでしまうと,勉強に戻りにくくなります。そのため,休憩を取るときは時間を決めて取るようにしましょう。

お勧めは、音楽をかけて「〇曲聞いたら勉強を再開する」などと決めることです。こうすれば自然と時間の制限ができますし、選曲次第で気分をコントロールできるので結構オススメです。

音楽に関連していえば、気分転換の一環として「音楽を聴きながら勉強する」というのもありです(もちろん人による)。こういった「ながら勉強」は複雑な内容の勉強には不向きで「雛形の練習」や「答練・模試の知識のテキスト転記」のような比較的単純作業系の勉強に向いていることに注意しましょう。

【2】トイレを暗記の時間に活用する

自宅学習におけるスキマ時間といえば,トイレの時間です。記憶は長時間じっくり触れるより,短時間で数多く触れた方が定着しやすいといいます。そういった意味では,トイレの時間は記憶のゴールデンタイムといえます。

具体的には,テキストの中で普段どうしても覚えられない表をコピーしてトイレの壁に貼り,トイレに入ったらそれを確認するのをルーティンにしましょう。それが難しければ,ケータイに写真で撮っておき、それを毎回見るようにするといいでしょう。

これが定着したら,トイレに行く前に表を想起してトイレの中で答え合わせをするといったアウトプットまで行うとさらに効果的です。

【3】家事を休憩の代わりとして位置づける

自宅では風呂掃除・トイレ掃除・料理などの家事が伴いますが,こういった家事全般も,「勉強以外のことをする」という意味では,休憩の代わりとして活かすことができます。

「家事だとあまり休憩してることにならないのでは?」と思うかもしれませんが,勉強のことを考えないという意味では,脳の休憩はできているわけですから,意外と効果はあるものです。同様の観点から,「食事」も休憩の一種として位置づけることもできるでしょう。

いかがでしたでしょうか。今回紹介したアドバイスは人によって合う合わないがあると思いますが,みなさんの学習効率の向上に少しでもお役に立てば幸いです。

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2020年4月14日 (火)

入門講座福満クラスの特長について

Fukumitu

皆さんこんにちは。

伊藤塾司法書士試験課専任講師の福満賢一です。

本日は、この春、大阪梅田校で開講する2021年合格目標司法書士入門講座本科生福満クラスの特長についてご案内します。

それは、懇切丁寧に理解を重視した講義。鉄則を用いた記述対策。伴走者としてあたたかい個別指導であります。

私は、初学者の方でも無理なく理解できるように、丁寧に理解を重視したわかりやすい講義を心掛けております。難解な法律用語を、日常用語に翻訳し、印象に残る言葉を用いて、皆さんの記憶に残りやすいよう工夫します。パワーポイントレジュメを利用して、アニメーションや図表でわかりやすく講義をします。また具体例、理由づけ、制度趣旨をしっかり講義します。そして、試験に出る範囲と深さを見極め、テキストをメリハリ付けしながら、特に試験に出るところを絞り込み繰り返し説明します。絞り込みと繰り返しこそ合格の王道であります。

この試験に、記述の試験があります。これは、模擬の登記申請書を書かせる試験で最大の難関です。これにつきまして、私は伊藤塾メソッドによる答案構成そして鉄則を用いた万全の対策をとっています。鉄則とは、記述を解く際の発想の仕方を法則化したものです。基礎から丁寧にわかりやすく指導します。

私は、皆さんの伴走者として、メンタル面でも、しっかりサポートします。一人一人を大切に、講義の前、休憩時間、講義の後、皆さんの質問に、すべて親身に回答します。

私は、講師として一番大切なものは、講義技術はさることながら、皆さんに絶対合格してほしいという気持ちと情熱の強さであると心得ております。

ご縁がありましたら、ぜひ一緒に合格を目指して歩んで参りましょう!

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2020年4月 7日 (火)

私にとっての4月

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皆さんこんにちは。山村拓也です。

今、新型コロナウイルスの影響で、世界が大変な状況になっており、この日本も例外ではありません。皆さんや皆さんのまわりの方々は大丈夫でしょうか。大変心配しております。

伊藤塾でも、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」及び感染者数急増の状況を踏まえ、4月1日より教室での受講を一時休止させていただいております。特にこれまでライブクラスで受講されていた皆さんにとっては、講義終盤になって教室受講ができない状況になってしまった事をとても残念に思います。

 このような状況の中、4月6日に、2020年合格目標「入門講座 山村クラス」の最終講義の収録が終わり、4月7日に配信となりました。これから順次最終講義を受講され、いよいよ本試験に向けての総まとめの時期に入っていきます。

私は一生懸命講義を聞いてくださる受講生の皆さんに支えられて日々教壇に立たせていただいております。また、この入門講座を支えてくれる伊藤塾スタッフの方々のお力があってこそ、全国の受講生の皆さんに講義をお届けすることがきます。この場をお借りして、御礼申し上げます。 

この入門講座ではじめて司法書士試験の学習を始められた方も、今はもう法律初学者ではありません。様々な状況を乗り越えて最後まで講義を受講してきた皆さんは、本試験を戦っていく大きな力を手にしています。ここから本試験までの約3ヶ月、その力にさらに磨きをかけてください。これから先も、「2020年司法書士試験突破必勝講義」や「最新法改正対応講義」、「カウンセリング」等を通じて引き続き全力で応援しますので、最後の最後まで粘り強く頑張って下さい。

また、私にとっての4月は、2020年合格目標クラスの皆さんの入門講座卒業と同時に、2021年合格目標入門講座春夏コースの受講生の皆さんとの出会いの時期でもあります。

私の担当する入門講座山村クラスでは、「司法書士試験の短期合格プログラム」を提供するとともに、相次ぐ法改正や社会状況の変化により、大きな変革期を迎えている実務にも対応できる「法的思考力の養成」を見据えた講義を提供します。中でも、司法書士試験短期合格の要となる「記述式対策」については、多くの合格者からも高い評価を頂いている私独自の「記述式答案構成力メソッド」に沿って、基礎から応用(本試験レベル)まで一貫指導しますので、後回しにして苦手になりがちな記述式対策についても、学習の初期段階から苦手意識を持つことなく効率的に学習していただけます。

また、講義の中でのメッセージや「カウンセリング」制度を通して、受験勉強を続けていくうえでのメンタル面のサポートにも力を入れることにより、皆さんの短期合格をトータルでバックアップしていきます。

今までも多くの合格者を送り出してきた入門講座山村クラスで、是非安心して学習をして頂ければと思います。

最後になりますが、今後、日本が目の前のウイルスの脅威から脱したとき、そこには今以上に大きな経済問題、法律問題等が顕在化するでしょう。その時こそ、「国民の権利を擁護し、もって自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とする(改正司法書士法1条)」私たち司法書士の役割が重要になると考えます。

このような厳しい状況だからこそ、一歩先を見据えて司法書士資格を取得し自分自身のスキルを高めておくことが、社会に貢献するため、また自分や家族の幸せのためにも価値のあることだと思います。

明日の司法書士を担う本気の皆さんと、講義でお会いできることを楽しみにしています。


YouTube: いま、司法書士受験生に山村拓也が伝えたいこと コロナウイルスをぶっとばせ!

伊藤塾 司法書士試験科講師 山村拓也