令和2年度司法書士試験の実施時期の延期を受けて
皆さんこんにちは。関信敏です。
先日の令和2年度司法書士試験の実施時期の延期発表を受けて、受験生の皆さんにおかれましては、精神的に落ち着かない状況となっておられる方が多いのではないでしょうか。このような状況は司法書士試験の歴史の中でも初めてのことですから、落ち着けというほうが無理なのかもしれません。
ただ、それによって、今やっていることがうまくいかなくなってしまうのであれば、それは本当にもったいないことですので、極力これまで通りの勉強のペースを維持するよう、歯を食いしばって頂ければと思います。
現時点ではまだ延期後の試験日が決まっていないので、やるべき勉強の内容は全く変わりません。もちろん最低でも1か月程度は先になるのでしょうが、延期の期間が1か月である場合と3か月である場合とでは対処の仕方が全く異なりますから、今の時点で何かを変えることは得策とは言えません。
最も短い1か月程度の延期であれば、やるべき勉強の内容は当初の予定とほとんど同じになります。ただでさえ当初の予定より勉強が遅れているという方が多いでしょうから、それを取り戻す期間に当てるべきですし、ある程度予定通りに進んでいる方も手を広げるのではなく、繰り返しを増やすことにより精度を高める期間として活用してください。
勉強できる時間が伸びたからといって新しいことに手を伸ばすことには慎重でなければなりません。これは、今年度本試験における最大の関心事である「民法改正」についても同様です。「民法改正」に関連する問題の試験科目全体に対する比率を考えれば、絶対にバランスを崩してはいけません。むしろ、定着度の低い「民法改正」の部分は最直前期の詰め込みに頼る部分が大きいと思いますので、延長された期間は全体のレベルアップにしっかり当てた上で、最終段階のところで少しだけ多めに「民法改正」の詰め込み時間を確保することが効率的ではないかと考えています。
なお、一時的に中断させて頂きました伊藤塾YouTubeチャンネルの「民法改正」向上委員会を5月22日配信分から再開致しました。気になる「民法改正」については、量というよりもコンスタントに触れていることのほうが重要ですので、是非「民法改正」向上委員会をうまく活用して頂ければと思います。
最後の最後まで応援しています!一緒に頑張っていきましょう!
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