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2020年10月30日 (金)

2020年度本試験のマイナー科目を振り返る

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みなさん,こんにちは。伊藤塾講師の髙橋智宏です。

今回は,2020年本試験のマイナー科目の振返りとして,私なりの分析をお伝えします。難易度等に関しては,本試験問題分析会で話がありましたので,私からは今年の試験の特徴及び近年の試験の傾向から導かれる来年の試験に向けた勉強法を重点的にお話しします。

【1】 憲法の分析 ~判旨の押さえ方~

今年の問題では,第3問オを除いてすべて判例知識を問う問題であり,その中でも,近年の憲法における試験傾向でもある「判旨を問う問題」が目立ち(e.g.第1問エ,第2問ア),単に判例の結論を押さえているだけでは対応するのが難しかったといえるでしょう。

「判旨をどこまで読むべきか」は受験生にとって大きな悩みですが,自分でテキストに記載されている判旨を一通り読んでもポイントが絞りにくいため,実際に問題として出題されたときに対応するのが困難となります。具体的な対策としては,主観的な判断で判旨を読み込むのではなく,講師から強調のあった箇所,過去問,答練,模試などの問題で問われたポイントを押さえることをお勧めします。

【2】 刑法の分析 ~当てはめの難しさ~

今年の問題では,第26問「詐欺罪」に象徴されるように,問われている知識自体は基本的なものであっても,過去問と異なる長文の事例を用いていることから,知識の事例へのあてはめが難しく,解きづらさを感じた方も多いのではないでしょうか。このような「当てはめの難しさ」も近年の刑法における試験傾向として挙げられます

このような事例への当てはめをうまくできるようになるには,きっちり判例の論点を理解する必要があります。刑法の学習では事例の結論の丸暗記に走ってしまいがちですが,それだと事例を変えられたときに対応するのが困難となるため,問題を解く際にテキストに戻るのを欠かさず行い,何が論点となっている判例なのかをしっかり押さえるようにしましょう

【3】 民事訴訟法の分析 ~マイナー分野からの出題~

民事訴訟法では,マイナー分野に位置づけられる「証拠保全」から出題がありました。正答率が「77%」と高く出たため,多くの方が対応できたということになりますが,民事訴訟法はマイナー科目の中でも5問出題されるところ,出題者側にとっては多くの項目の問題が作れるため,このように過去にあまり出題されていない分野も再び狙われる可能性が他のマイナー科目に比べて高くなります(e.g.平成30年第1問「訴訟の承継」,第5問「再審」。

そのため,民事訴訟法の学習においては,(最終的には)頻出分野に絞らず,過去にあまり触れていない科目も含めて網羅的に触れるようにしておきましょう(もちろん頻出分野から優先的に学習することが大事です)

【4】 民事保全法以下の分析 ~過去問知識の有効性~

今年の民事保全法以下の科目(民保・民執・司書・供託)の問題は、実はすべて過去問知識で正解を導くことができる内容でした(下記の表を参照)。

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ここから分かるように、特に午後の部のマイナー科目の中でも民事保全法以下は特に過去問知識を押さえる必要性が高いといえます。言い方を換えれば,民事保全法以下では未出知識の習得をする必要性が他の科目に比べて低いということです。ですから,これらの科目では過去問への取り組みに重点を置くようにするとよいでしょう

ただし,注意してほしいのは,あくまで上記の表は平成以降の過去問のすべてを対象として割り出したものであるということです。「司法書士厳選過去問集」など問題数を絞った過去問集”だけ”を使用して学習するとなると(つまり過去問をインプット教材として扱うとなると),知識の網羅性としては不足することになるため,その点,最終的にはテキストや答練で網羅性を持たせることを忘れないようにしましょう。あるいは,これらの科目に限っては全年度分の過去問を使用して学習するというのも一つの手です。

いかがでしたでしょうか。今後のマイナー科目の学習指針を定める際の参考としてぜひお役立てください。

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