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伊藤塾校舎ブログ

黒澤クラスマネージャー Feed

2020年9月22日 (火)

超直前期について

皆さま、こんにちは。伊藤塾クラスマネージャーの黒澤と申します。

今回は、超直前期ですから、特に、受験歴が浅い方に向けて直前期の心理面等についてアドバイスや激励をさせていただきたいと思います。

受験歴が浅い方で今年が初受験の方や2回目くらいの方は今の時期、模試等の結果を振り返り、落胆ないし不安になっている方が多いのではないでしょうか。一部の天才的な方を除いて「あんな点数を模試でとっていたら自分は確実に落ちる」だとか「本試験が不安でしかたがない」と感じている方が大半なんじゃないかなと思われます。

ただ、落ち込んだり、過度に不安になる必要はありません。

私の合格者の同期や後輩を見ていると、1回目、2回目で短期合格をしている方というのは実は、模試等で「とても本試験において合格すると思えないような点数」をとっていたりします。ですが、そういう方であっても本試験では「模試のときよりもはるかに良い成績」で合格していきます。

では、そのような状態になり短期合格する方と残念な結果になる方の違いは何なのでしょうか。

私が合格者・受験生と接している中で短期合格する方に共通していると思う部分は、以下の2点です。

『①自分がやると考えている学習対象が1年を通して明確でブレがない』

『②模試や答練の点数が低くても絶対に諦めずに本番まで学習をし続けるという意思の持続力が強い。そして、気持ちの割り切りがうまい。』

【①について】

①は、例えば、本試験までの1年間でやるべき学習対象が決まっているので、徹底的に1つのテキストをつぶしているといった感じです。①に該当するような人は本試験までに一つの教材をこれでもかというくらい繰り返していますので、その繰り返した知識は本当の意味でご自身の血肉になっています。特に、これは「自分が知らないことを知らないと明確に判断できる能力」に直結します。「自分のテキストに載ってないから知らない」と判断できることは現場では力になります。なぜなら、迷う要素がないからです。学習経験の浅い方は、特に学習教材に関して他に色々手を伸ばしていたりしていないかとおもいます。ですから、今目の前にあるご自身の教材を本試験の開始までやり続けるのが一番合格に近いです。多くのことをやらずとも、ご自身の教材を信じてやっている方は自信を持ってください。あなたには本試験で振るうことができる武器がきちんとあります。

「武器を持っているだけの人」が強いわけではないです。「武器を使いこなせる人」が強いのです。

【②について】

これが最終的には一番重要です。この時期になると模試でひどい点数を取って心が折れてしまっていたり、自分の学習してきたことが間違っていたのではないか?と不安になる方が続出します。

ですが、模試ができなかったからといって本試験でもできないということはありません。模試はあくまで模試であって本番ではありません。また、模試ができないからといってその人が1年やってきた努力が本試験にも通用しないということにもなりません。あなたのこの1年の努力はあなたの中に必ず積もっています。模試の結果は必ずしも本試験であなたが合格する実力がないということを意味しません。

短期で合格する方はこのメンタルの操作がとてつもなく上手です。

レアなケースかと思いますが、私の同期の短期合格者で模試は結果が悪いものは全て忘れるためにその日に問答無用で捨てるという荒業をする方がいました。その方がいうには「自分にとってこの一年間合格するためにやると決めたことをやり遂げることのほうが大事だから、それをブレさせるようなものは自分の世界から物理的に消す」「自分が合格に必要だからやろうと決めたことを、自分が納得するまでやりきることのほうが大事」「自分の決めたことをやりきってさえいれば自分の世界では完璧」だそうです。割り切りと自分がポジティブでいる状態を自ら作る姿勢は学ぶべき部分は多いと思われます。最高だと思える状態の自分を本試験に連れて行くのも自分の気持ち次第だということです。

皆さまのご健闘をお祈りします。がんばって!!

★講師陣のメッセージも掲載!特集ページ「2020Final Check」はこちら

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2020年7月13日 (月)

年度別過去問のススメ

皆さま、こんにちは。クラスマネージャーの黒澤と申します。

今回は、直前期において取り組む方が多い年度別の過去問の利用方法やそのメリット等について、お話させていただこうかと思います。お付き合いください。

まず、年度別過去問の場合、1年分をやるとした場合、午前は「憲,民,刑,会社」で4科目、午後は「不登,商答,民訴,民執,民保,供託,司書」で7科目をまとめて学習できます。つまり、1日1年分と決めて淡々とやっていればいちいち自分で教科間のバランスをとらないで「適度なバランスで各科目の学習が機械的にできる」ということです。

自分で体系別の過去問をやっているとどうしても学習を行う教科が偏ってしまうので、この点は記憶の管理が非常に楽ですので記憶の管理のスケジュールを組むのが苦手という方にはおススメです。とにかく1年分をやれば全教科に触れることが可能だからです。私の受験生時代は、過去問を1年分なら1年分を冊子などにしていわば筋トレのように合格年は何回も過去問を解いていた覚えがあります。そのおかげで、マイナー科目等は放置すると内容は忘れがちですが、あまり意識しないでも記憶の維持ができた覚えがあります。

次に、年度別過去問の場合、時間を図ってやれば「本試験の時間感覚」を体に叩き込むことができます。これは特に午後においては重要です。午後の時間感覚というのは記述に1時間×2で2時間確保するとなると、実際に現場で択一を解いているときは「駆け抜けている」感覚に近いと思われます。じっくり一問一問を午前のように解いている時間はなく、凄まじいスピードで解いているので受かる人でも午後は本試験が終わったあとに解答速報を見て消去法で解いた肢が結果的に正解だったという問題のほうが多いのではないかなと思います。そのような感覚を「実践と同じ形式」で「時間を図って」年度別問題集で訓練することで腑に落としておき本試験でパニックにならないようにするのは有益かと思います。

35問を1時間以内に解くというスピードの感覚が平常になればなるほど、本試験でもその日頃のスピードを意識して問題が解けるといったことにもなりやすいかと思われます。「試験委員の要求する情報処理の速さ」を前もってその現れである過去問で体験しておいたほうがいいということです。また、案外、体系別の問題で解けていても、年度別の問題でコンディションを本試験と同じ状態にして緊張状態を作ると、解けるはずの問題が解けなくなることがあったりするので、「どのような状態でも自分がその知識を使えるようになっているのか」ということをチェックするというのも大事です。

最後に、年度別の問題を解くときは、単純化すれば午前午後に分けて択一であれば、5肢×35問を2回を解くわけですが、この35問の中には①合格するために必ず解けないといけない問題と、②差が付く問題と、③現場では解けないような問題が混在してます。そのような問題が混在する中で本番では①を優先的に解いて、②を極力解いていかないといけません。そして、これには、正解すべき問題である①、②に対して、「選別眼」のようなものが必要になります。

要は、「勝負所を見極める能力」が必要だということです。そのような訓練は、1個1個の5肢択一の問題を解いているだけでは練習ができず、模試を除けば、あくまで本番と同じ35問を時間を使ってまとめて解くことでしかできません。単なる1問を解くのと35問の中の1問を解くのは違うわけです。

是非年度別過去問を活用してみてはいかがでしょうか。
皆さまのご健闘をお祈りしています。

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2020年4月21日 (火)

本試験の意地の悪さ

皆さま、こんにちは。伊藤塾クラスマネージャーの黒澤と申します。

今回は、本試験の問題の意地の悪さというテーマです。お付き合いください。

本試験では、形式面で間違えやミスを誘発させるために基礎知識に関して意地の悪い出題がされる場合があります。聞かれていることは基礎中の基礎なのですが明確に基礎知識を意識していないで何となく正しいといった風な判断をすると自動的に間違えるような問題です。

以下の問題をまず解いてみてください。

第2問 処分権主義に関する次のアからオまでの記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものの組合せは,後記1から5までのうち,どれか。

【パターン1】

ア 裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定し,これに基づいて判決をすることは,民事訴訟法第246条に違反する。

(参考)民事訴訟法第246条 裁判所は,当事者が申し立てていない事項について,判決をすることができない。

上記は、記憶に新しい平成31年(令和元年)度の本試験午後第2問目の民事訴訟法の一部抜粋です。この問題ですが、「裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定」したらそりゃダメだよなぁと思って、アの選択肢をなんとなく○とした方いらっしゃるのではないでしょうか?

この問題ですが、「×」が正解です。なぜなら、246条は処分権主義の条文ですが、「裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定し,これに基づいて判決をすること」が許されるか否かということは、処分権主義の問題ではなく、類似概念の弁論主義の問題だからです。つまり、処分権主義に反するわけではないから×ということです。

では、この問題が以下のような表現であれば間違えるでしょうか?

【パターン2】

ア 裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定し,これに基づいて判決をすることは,処分権主義に反する。

これでも処分権主義と弁論主義を明確に区別していない方は間違える方はいるかもしれませんが、本試験のようにサラッとリード文に処分権主義に関すると書いて選択肢自体は「わざと条文表記にして」処分権主義の意味を意識させないという出し方ではありません。以下の表現ならもっと間違える方は減るかと思われます。

【パターン3】

ア 裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定し,これに基づいて判決をすることは,弁論主義に反する。

この表現であれば反射的に皆さん○と判断できると思います。なぜなら、書いてあることを受動的に判断すればいいだけだからです。

【まとめ】

パターン1を解くには、まず、①246条が処分権主義の表れの条文だということを明確に意識する必要があります。次に、②「裁判所が当事者の主張しない主要事実を認定し,これに基づいて判決をすること」という表現に立ち戻ってみて「あれ!?」と違和感を感じるくらいには弁論主義のテーゼを思い出せないといけません。つまり、裁判所は当事者の主張していない事実を判決の基礎としてはならないという弁論主義の第1テーゼです。最後に、③裁判所は当事者の主張していない「事実」を判決の基礎としてはならないという弁論主義の第1テーゼの「事実」は主要事実のことだという知識を思い出す必要があります。

以上から、アの選択肢が誤った選択肢であるという判断ができるわけです。特に、②を現場で反応でき知識を現場で引き出せる程度にしておかなくてはいけません。

こういう意地の悪い聞き方の問題でなんとなく感覚で解いてそれを試験委員にそれを見破られて間違えずにしっかりと知識を引き出せて正誤判断ができる能力が「基礎力」というものです。

ただ、本音を言わせていただくと、このような選択肢を受験生が最初に見るであろうアに置いて(絶対故意だと思います)いわゆる「初見殺し」をしてくるのは、性格悪すぎですけどね(笑)。

受験生の皆さま、試験委員の方々は策士ですので気をつけてください。

2020年3月13日 (金)

テキスト・過去問を『回す』について

皆さま、こんにちは。伊藤塾クラスマネージャーの黒澤と申します。

合格体験談を読むときや合格者の学習方法などでよく聞く言葉として「民法を○○回くらい回した」等の「回した」という表現があります。ただ、学習の初期段階の方は「ただでさえ1科目を終わらせるだけでもきついのに合格者はなぜ何回もその科目を回せるんだ?」だとか中級者くらいの方でも毎年本試験直前に「自分のその年やろうと決めた教材が回しきれなかった・・・・」と思うことがあるかと思います。

そこで、今回はこの「回す」の正体について考えてみたいと思います。

司法書士試験は11科目もありますので、読まなくてはいけないテキストの量は膨大ですし、解かなくてはいけない問題も大量にあります。この膨大な量を毎回毎回学習する度に同じ質量で学習している場合、おそらく「回す」という状態にはならないです。よく、司法書士試験を「皿回し」に例えたりしますがその「皿」が重すぎるから回らないわけです。

そこで、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目といったふうにテキストを読むときも、問題集や過去問を解くときも、やるべきことを減らすことや次見たときに時間短縮につながる工夫をしておくことが重要であったりします。

たとえば、過去問を解いたとして間違えたとします。一応全ての選択肢をチェックするのですが、間違えたのはアイエの肢だけでウオは根拠や正誤ともに完全に分かったとします。その場合、ウとオの選択肢はもう一度やる必要はありません。ですから、その肢には私の場合大きく×を書いて次の周回のときからわざわざ解かないようにします。また、テキストを読んでいるときも何回も読んでいるともはや知っていることばかりで読む必要がないなと思うところが出てくるので、その場合は、その部分にチェックを入れておき次読むときは飛ばします。そのとき考えた一言や語呂合わせ思考をメモっておくのもいいでしょう。

こういう風に徐々に周回ごとに自分がやらなくてはいけない作業の量を減らしたり次やるときが楽になる工夫をしておくと、例えば、民法であれば民法全体でやらなくてはいけないものの量がどんどん減っていくことになりますので、次の科目に移るまでの時間や他の学習に割ける時間が増えて行くことになります。したがって、最終的には、全体を回せる状態に徐々に「皿」の重さがちょうどよいものになっていくわけです。

また記憶の面からもやることを減らすという発想は大切です。なぜなら、記憶は同じことを一定の間隔をあけて繰り返すことにより定着するので、量を減らした分間違えた部分に戻って来られる時間が早くなるから苦手を集中的に学習がしやすくなるからです。逆に、この間違った部分に戻ってくる時間が長ければ長くなるほど忘却というのは生じやすくなります。

勉強はできるようなことを何回もやったところで、できないところをやらない限り伸びません。ですから、できるところとできないところを振り分けて集中的にできないところを潰せるような状態を計画的に作っていくというのはとても大切です。

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2020年2月25日 (火)

合格まであと一歩の「一歩」とは

皆さま、こんにちは。伊藤塾クラスマネージャーの黒澤と申します。

今回は、司法書士試験において、毎回あと一歩で合格できるが何が足りないか分からないという方に向けてのアドバイスをしていきたいと思います。お付き合いください。

合格まであと一歩の方は、過去問の学習はほぼ終えているが、毎年、積み増し点が足りないので細かい条文、判例知識を増やさなくてはいけないと考える傾向があります。

確かに、知らなければ答えは出ませんので知識の量が重要なのは否定しません。しかし、細かめの知識だけではなく、合格まであと一歩の方にとってこそ基礎知識、特に、その基礎知識が鉄壁であるがゆえに状況に応じて自由に頭の中から引き出せることは大切だったりします。

例えば、単に過去問を覚えているだけの「反射」に頼った解き方や解いたことがある問題に似ているという「体験」だけに基づいて問題を解いて、実は聞かれている知識は違う知識で間違えたという経験はないでしょうか。また、正解すればいいのですが、解答の根拠を明確にせずに「見たことがあるから○」といったような選択肢の切り方をしていないでしょうか。

要するに、日頃の問題演習の繰り返しでこれらの頭の動かし方に「慣れ」があるので、その「慣れ」が模試や本試験でも出てしまっていないか、ということです。

これが結構な割合で、いわゆる、「最後の2択」の状況で響いてきます。

例えば、「最後の2択」で肢が「1、アイ 2、イウ」だとします。

イは軸足で自分としては絶対正解肢と思っています。

そして、アとウに関しては、アはマニアック知識を端的に聞く問題でテキストで一瞬みたかな?という状態で、ウは知識を思い出した上で現場思考であてはめて答えを出す問題でその知識がもやもやしていて確信がないといった状態です(そして、ウの問題は解答を見ると知っていたのになぜ解けなかったんだという感想を持ったり、同じことを聞いている過去問をみると瞬時に解けたりします)。

このときに、ウの問題にあてはめるための条文や判例などが明確に思い出せる状態を想像してみてください。もの凄く心強い自分の味方になってくれるのではないでしょうか。

時間制約のある本試験において「反射」で問題を解けることは大切なのですが、日頃の学習でそれに慣れ過ぎると、「問題を覚えているだけの状態」になり、その問題で真に聞かれている条文や判例の知識を頭の中から引っ張り出す訓練として負荷がかかっていないということは多々あります。

ですから、慣れた過去問の問題でもちゃんとその根拠を自分が分かった上で解答しているかという点について注意してみてください。一言でもいいので、理由付けが自分でできるかを試してみるだけでも違います。

単に、「知っている」「見たことある」というレベルのインプットの精度と自由に使いたいときに使いたいことを頭から引っ張り出せる「使える」というインプットの精度は異なりますので、新しいことを学習しようとするときこそ自分の足元が固まっていることを良く確認してみてください。それが合格へのあと「一歩」になるかもしれません。

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