MPRE対策
今回は、MPRE対策についてお話ししたいと思います。倫理試験ということで、常識で解けそうな気がしますが、実際には、対策をしないと各州司法試験委員会の定める基準点を超えるのは難しい試験です。また、日本の法曹倫理と少し感覚が違うと話される弁護士の方もいらっしゃいますので、日本の法曹倫理をしっかり理解している方でもきちんと対策することが必要です。
多くの受験生が行っているMPRE対策は、①Bar Examの予備校が出しているMPREのOutlineを読む、②Bar Exam の予備校による無料のMPRE講義を受講する(オンラインでも受講可能)、③OutlineについているPractice Examやオンラインで提供されているPractice Examを解いてみるというものです。
①MPREのOutline
MPREのOutlineは、Barbri、KAPLAN、Themis等の予備校が出しているものを無料で入手することができます。時々各予備校の担当者がロースクールにブースを出すなどしていますので、米国内でロースクールに通っている場合には、ロースクール内でOutlineの冊子を入手することができます。また、各予備校のホームページでサインアップすることでダウンロードすることもできます。色々なOutlineが手に入ると思いますが、どれか一つ自分が使いやすそうなものを選んで使用するとよいでしょう。法曹倫理の規則の改正などもありますので、必ず最新版を入手するようにしましょう。
②MPRE講義
予備校によっては、無料の講義をオンラインで受講することができるようにしています。例えば、Barbriでは3−4時間くらいの講義をオンラインで聴くことができます。講義では、MPREに出題されやすい範囲や、どのようなひっかけ問題が出題されるかといったことに言及しながら進められるので、ただ漫然とOutlineを読むよりもポイントを掴んだ学習が可能になるでしょう。また、規則の改正部分もポイントアウトして説明されるので、最新の講義を聴くとよいでしょう。
③Practice Exam
MPREは四択の事例問題の形式で出題されます。Outlineを読んだり講義を聴いたりするだけではなく、実際に問題を解いてみて、どのように出題されるのかということやどの程度時間的に余裕があるのかといったことを確認しておく必要があります。Practice Examは、Outlineについているものや、オンラインで提供されているものなどで行うことができます。
オンラインで提供されているMPRE講義やOutline、Practice Examには以下のようなものがあります。
(1)Kaplan Free MPRE Online Review Course
(4)Supreme Bar Review Free MPRE Preparation
(5)Pieper Bar Review Free MPRE Course
また、有料ですが、MPREを実施しているNCBE (National Conference of Bar Examination) によるPractice Examもあります。近年実際に出題された問題を解くことができます。
NCBE が公開しているSample Test Questions はこちらをご覧ください。