就職活動
プログラムも後期に入り、米国内での就職活動をしている方もいらっしゃると思います。米国内のマーケットも厳しく、アメリカ人のJ.D. の学生にとっても就職活動は大変だと言われています。その中で外国人のLL.M. 生が就職先を見つけるのは簡単なことではありません。そこで、就職活動を行う際には、その方法についてしっかり情報収集をして戦略的に活動を進めていくことが大切です。
ロースクールには、キャリアカウンセラーのような人達がいます。キャリアカウンセラーは、就職についての情報やノウハウを持っていて、学生の就職活動をサポートしています。就職活動のノウハウについてのセミナーをロースクール内で行ったり、個人でのカウンセリングをしてくれたりします。外国人のLL.M.生のための大規模な就職セミナーについての情報や就職活動の方法など、LL.M.生の就職活動に特化した情報もたくさん持っています。就職活動の際には、キャリアカウンセラーのアドバイスを受けることが非常に有効です。キャリアカウンセラーとアポイントメントを取って、例えば以下のようなことを相談してみると良いでしょう。
1. ビジネスエチケット
就職活動にはビジネスエチケットがあります。ロースクール生の就職でも、例えば、networkingの際に知り合った弁護士に会って仕事についての話を聞いたり就職活動についてのアドバイスを受けたりする機会を得たとき、最初からjob position がないかといったことを聞いてはいけないとか、そのようなミーティングや就職の面接の後には24時間以内にお礼のメールをしないといけないというようなビジネスエチケットが多数あります。ビジネスエチケットのようなところでミスをすることなく就職活動を進めたいですね。
2. レジュメやメールの添削
就職を希望する事務所や機関に提出するレジュメについては必ず添削してもらいましょう。また、就職を希望する事務所等に初めてコンタクトを取る際に送るメールなども、できれば添削してもらった方がいいようです。例えば、ビジネスエチケットとしての挨拶の有無やその書き方、また前置詞のちょっとした間違いなども印象を悪くしてしまう可能性があるためです。
3. 模擬面接
キャリアカウンセラーに模擬面接をお願いしましょう。キャリアカウンセラーはLL.M.生が面接で聞かれるであろう質問を知っていますし、どのような点が面接で見られているかわかっています。 模擬面接で、「その程度の英語しかしゃべれない人を雇おうと思う事務所はない」などといった厳しい指摘をあえてするキャリアカウンセラーもいますが、そのような模擬面接を経て、最終的に就職を決めるLL.M. 生がたくさんいます。面接での話し方、内容、英語についてなども細かくアドバイスしてもらいましょう。
就職活動の専門家のアドバイスをきちんと受けて、抜かりなく就職活動を進めていきたいですね。