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2018年6月15日 (金)

留学準備

この夏に留学予定の方は、留学先の学校が決定し、本格的に留学準備に取り掛かる頃だと思います。これから留学に向けた準備で忙しくなります。留学先が決まると、ビザの手続き、引越し手続き、航空券の手配、留学先での住居探し、携帯電話の契約、留学保険への加入、国民年金や国民健康、海外転出届や在留届の提出等の公的手続きなど、様々な手続きを進めていくことになります。以下では、留学に伴って行わなければならない主な手続きについて簡単にお話しします。

  • ビザの手続き

ビザの申請に必要な具体的な手続きの手順については学校からの指示の通りに進めていくことになりますが、簡単に概要を説明します。ビザの取得までは、①I-20の取得、②SEVIS費用の支払い、③大使館での面接、というプロセスを経ます。

①I-20

正式には、“Certificate of Eligibility”と呼ばれます。I-20は、アメリカ政府に認定されたアメリカの教育機関が発行する書類ですので、留学先の学校に発行してもらいます。当該学生がフルタイムで学校に入学すること及びアメリカに滞在するために必要な資金を有していることを証明したことを認証するものです。I-20を取得することによりビザの申請が可能となります。

②SEVIS

SEVISとは、Student and Exchange Visitor Information Systemの略で、米国国土安全保障省が留学生の情報を管理するインターネットベースのシステムです。留学生の情報のSEVISへの入力に関する手続きは学校側が行います。留学生自身は、SEVIS費用の支払いを、大使館での面接日の最低3営業日前までに済ませておく必要があります。

③大使館での面接

ビザの申請に必要な書類の準備、オンライン申請書の記入、申請料金やSEVIS費用の支払いをし、面接の予約を取ります。具体的な手続きについては、在日米国大使館・領事館のホームページで確認してください。

  • 引越しの手配

留学先への荷物の送付は、引越し業者の海外引越し用のサービスや日本郵便の国際小包あるいはEMSを利用する等の方法があります。引越し業者では、予算や用途に合わせた様々なパックプランも用意されています。ご自身の荷物の量や準備期間に合わせたサービスを見つけましょう。船便を利用する場合、現地に荷物が到着するまでに1ヶ月以上かかる場合がありますので、早めに各サービスを比較検討し、準備すると良いと思います。

  • 留学先での住居探し

留学先では、大学の学生寮に住む方もいれば、一般のアパートを契約して住む方もいます。通学の利便性、周辺の治安、家賃等の各種条件等を考慮しながら、自身のライフスタイルに合った住居を探さなくてはなりません。

学生寮には単身者用の学生寮のほか、家族向けの学生寮もあります。また、一人部屋、ルームメートとシェアして住む部屋など、学生寮にも様々な形態があります。学生寮に住むことを考えている方は、留学先の大学にどのような寮が用意されているか、また、各寮の申し込み開始時期などを早めに調べておきましょう。

一般のアパートを探す場合、渡米前にインターネットで調べて管理人と連絡を取る、学生や教員の住居について専門に扱う大学のオフィスに相談する、現地で情報誌で探す、などの方法があります。

  • 携帯電話の契約

渡米先で使用する携帯電話は、日本で使用している携帯電話をそのまま利用する方法、渡米してからアメリカの携帯電話会社で契約する方法、プリペイド式の携帯電話を利用する方法、渡米前に契約し、日本国内にいるうちに携帯電話を受け取る方法などがあります。

  • 留学保険の加入

留学中に病気やケガをした場合、高額な医療費がかかることになりますし、事故等で多額の賠償金を支払うことになるような場合に備えて留学保険に加入する方が多いです。医療保険に関しては、学校から加入を義務付けられる場合があります。

  • 海外転出届、在留届、国民年金、国民健康保険、住民税などの公的手続き

海外での滞在期間が1年を超える場合には住民票のある役所で海外転出届を提出する必要があります。また、海外での滞在期間が3ヶ月を超える場合には、滞在先の日本大使館あるいは総領事館に在留届を提出する必要があります。

海外転出届を提出すると、国民年金の加入義務がなくなります。その場合に任意加入制度の利用を希望するのであれば、その手続きをします。

海外転出届を提出すると、国民健康保険の支払い義務が免除されます。住民税についても課税対象から外れます。

他にも、渡米後に開設するアメリカの銀行口座への送金方法の確認等もしておくと良いと思います。留学が決まると、行わなければならない準備や手続きが本当に沢山あります。余裕を持って早めに準備を進めましょう。

2018年5月11日 (金)

Bar exam対策が始まる時期になりました

 5月も中旬になり、LL.M.も卒業式のシーズンになりました。LL.M.を修了された皆さん、おめでとうございます!異国での慣れない文化や環境の中、ロースクールでの大変な勉強を無事に終え、安堵感や達成感など色々な思いがあると思います。しかし、感慨に浸る間もなく、卒業と同時にBar exam対策に突入することになりますね。

 Bar exam対策は、BarbriやKaplan等、Bar exam対策を専門にする予備校を利用して行うのが一般的です。こうした予備校では、Bar exam対策初日から試験前日までの学習スケジュールが用意されています。そのスケジュールには、その日受講する講義、その後の復習として読む教材の箇所、解く問題等、非常に細かく作成されており、それに従って学習していけば良いようになっています。しかし、このスケジュールは非常に過酷で、英語を母国語とする学生でも学習ノルマを達成するのは容易なことではありません。Bar exam対策の講義の最初に、学習する上で何が一番大切かといったアドバイスがあります。それを参考にして、 優先順位をつけて課題をこなし、仮にその日の学習スケジュールに記載されていることが全て終わらなかったとしても、最低限こなすべき課題を自分なりに決めて取り組んでいくことが大切です。

 Bar exam対策は、ロースクールの学習とは異なります。30科目近い教科を短期間で学び、記憶し、短答や論文の問題を解いていくということを2ヶ月間続きます。短答の練習問題は早い段階からどんどん解いていくことが大切です。初めて解くときは、解いた問題の半分も正解できるかどうかというような状況になりますが、問題をこなすことで理解や記憶が進みます。また、英語で書かれた設問を早く読み、時間内に答えるという練習をするという意味でも、早い段階から多くの問題をこなすことは非常に重要です。一日に解く短答問題の数を決めて、毎日コツコツ取り組む受験生が多いです。論文問題についても、科目の内容や論証を覚えていない段階であっても、早くから取り組むことが大切です。英語を母国語としない日本人が限られた試験時間内に英語で法律的な文章を書くというのはとても大変なことです。ですから、重要な論証や法律的な言い回しなどは、ある程度記憶することが重要になってきます。

 短期間で大量の法律事項やその英語での表現を記憶し、さらにそれを元に短答及び論文問題を時間内に解き終えるようにしなければならないBar exam対策は過酷です。ときには少し気分転換もしながら体調管理に気をつけて頑張ってください。

2018年1月24日 (水)

MPRE

1. MPREとは

 MPRE (Multistate Professional Responsibility Examination)とは、NCBE (National Conference of Bar Examination)が実施している全米共通の法曹倫理試験です。この試験は司法試験 (Bar Exam)とは独立した別個の試験ですが、ほとんどの州で、弁護士登録の要件として、司法試験の合格とは別に、MPREで各州の司法試験委員会が定めた基準点を超えることが求められます。

 

2.  MPREの受験時期と基準点—ニューヨーク州とカリフォルニア州

 MPREは、Bar Exam受験前でも受けることができます。MPREで取得することが必要な基準点や、司法試験 (Bar Exam)との関係でいつその基準点を取得することが必要かという時期については、各州の司法試験委員会が定めています。

 

[ニューヨーク州]

基準点:85点

時期:Bar Exam 合格の前後3年以内

※ニューヨーク州司法試験委員会でのMPREに関するルールはこちらをご覧ください。

[カリフォルニア州]

基準点:86点

時期:Bar Examとの関係では制限はありません。

※カリフォルニア州司法試験委員会でのMPREに関するルールはこちらをご覧ください。

3.   MPREの形式

 2時間で60問の四択式試験です。設問は事例問題となっており、各事例問題に2分で解答することになります。実際に採点されるのは60問のうち50問ですが、どれが採点されない設問かはわからないため、全問解答しなければなりません。

 

4.   MPREの実施時期と受験料

 MPREは、8月、11月、3月の年3回行われます。早めに受験申し込みをする(Regular Registration)と受験料は95ドルですが、遅くなる(Late Registration)と190ドルになります。今年の3月の受験を考えられている方は、2月1日までに申し込むと95ドルで受験できます。

今年の試験日と申し込み期限は以下の通りです。

試験日 Regular Registration Late registration
3月24日 2月1日 2月8日
8月11日 6月21日 6月28日
11月10日 9月20日 9月27日

※必ず最新情報を確認するようにしてください。NCBEのMPRE受験申し込みに関する情報はこちらをご覧ください。

5.   試験会場の様子

  前述の通り、事例問題1題あたり2分で解かなければいけない試験で、英語を母国語としない学生にとっては時間との戦いという側面も持ちます。しかし、英語を母国語とする学生は問題を解くのが非常に早く、解答を終えると、試験終了前に提出して次々に会場から退出していきます。試験開始後40−50分頃から受験生が退出し始め、そこから最後までなんとなく落ち着かない雰囲気の中で試験を受けることになります。

 また、不正行為防止の対策も厳しくなされています。鞄を足元に置くことは禁止し、会場内の一箇所にまとめて置かせる対策がとられます。その他、会場によっては、首に巻くスカーフやショールを禁止したり、フード付きのパーカーやスエットを禁止したりするところもあります。フード付きの上着を着ている受験生がそれを脱ぐように言われ、空調の効いた会場で寒い思いをしながら試験を受けることになったということもあります。全ての会場でフード付きの服を禁止しているというわけではないようですが、寒さ対策の上着は、念のため、フードの付いていないものを用意しておくとよいかもしれません。

 

次回は、MPRE対策についてお話ししたいと思います。

2017年7月20日 (木)

Bar examが近づいてきました

今年も夏のBar examが近づいてきました。ここまでBar examの準備は本当に大変だったと思います。あと少しですね。今日はBuffaloの会場での、New York Bar exam当日の様子を少しご紹介したいと思います。California barかNew York barか、また、各会場によって様子は違うと思いますが、米国司法試験の会場での様子はこんな感じかなということがお伝えできればと思います。

 

試験会場への入場開始時間前は、会場入り口から道沿いに受験生が長い列を作ります。会場へ持ち込める物は厳しく制限されていて、鞄も持ち込めません。ですので、受験生は、あらかじめ持ち込みが許されている筆記用具や受験票、時計等を入れた透明の袋とケースに入れたラップトップを手に持って並びます(ラップトップを使って論文試験を受ける場合)。友人と並んでリラックスして話をしている受験生もいますし、直前までフラッシュカードやノート、レジュメなどを確認する受験生もいます。ただし、フラッシュカードやノート、レジュメは会場に持ち込めませんので、会場入り口に設置されている巨大なゴミ箱に捨てて会場に入ります。「もう受験勉強はこれで終わり」という覚悟で、予備校のレジュメの大きな冊子を入り口のゴミ箱に捨てて会場に入る受験生もいます。会場に入る際の受付で手荷物をチェックされ、たとえペン1本であっても、当日持ち込みが認められているものでないものを持っているとその場で没収されます。当日持ち込めるものをきちんと確認しておき、忘れ物がないように、また、余計なものを持っていかないようにしましょう。

 

受付ではリストバンドを渡されます。試験が終わるまでの2日間、外さずにつけていなければいけません。

 

論文試験は、ラップトップで受ける受験生が大多数です。試験中、ラップトップや試験で使うソフトウェアに不具合が生じたときのために、専門のスタッフが何人も会場で待機しています。ラップトップでの不具合にスタッフが対応している場面をちらほら見かけます。万が一トラブルがあった場合でも慌てずにスタッフを呼び、すぐに手書きに切り替えて解答を続けましょう。

 

昼休みは、多くの受験生があらかじめランチを注文しておき、午前の試験終了後、会場でランチを受け取ります。Buffaloの会場では、昼休み中、会場前や周辺の道は、座って食事をとる受験生でいっぱいです。

 

夏とはいえ、試験会場は冷房が効いていますので、冷房対策をしておくと安心です。

 

他の州から受験しに行く場合、2−3時間の時差でも意外に体に負担になります。試験までの間、きちんと体調を整えて、存分に力を発揮してください。

2017年6月29日 (木)

学校選び①—履修期間によるLL.M.の種類

留学先の学校選びが重要なことは言うまでもありません。学校選びのポイントは、ロースクールランキング、履修期間や履修形態、特定の分野の法律に特化したプログラムの有無、どこに住みたいかという地理的な要素など様々です。

 

ロースクールランキングは、LL.M.自体のランキングではありませんが、学校自体のレベルなどを知る手がかりになります。ある特定の分野の法律を特に重点的に学習したい場合は、そういったプログラムのある学校や当該分野に強い学校を探すとよいでしょう。ざっくりと東海岸に住みたいとか西海岸に住みたいとかということから学校を絞る方もいます。

 

前回の「LL.M.出願から米国司法試験受験までの流れ」の記事では、夏から行われる一般的な9ヶ月間のコースに留学する場合を例にスケジュールを見てみました。ですが、9ヶ月間のコース以外にも、異なる履修期間や履修形態でLL.M.が取得できるコースがあります。仕事や家庭の事情で9ヶ月間留学することが難しいという方は、例えば夏の間だけ渡米することで受講できるプログラムやオンラインで受講可能なプログラムを設けている学校でLL.M.を取得するという選択肢もあります。そこで、今回は、履修期間や履修形態によるLL.M.の種類をまとめてみます。

 

<General LL.M./ Year LL.M.>

 約9ヶ月間米国に滞在し、通学する形態で行われる一般的なLL.M.プログラムです。

 

<Part-time LL.M./ On-line program/ Distance learning>

 必ずしもGeneral LL.M.のように9ヶ月間継続して米国に滞在し通学するという形態を取らなくてもよいのが特徴です。例えば夏の2ヶ月間という限られた期間のみ米国に滞在し通学するということを2−3年に渡って行い,LL.M.を取得することのできるプログラムがあります。また、継続して米国に滞在することなく、主にオンラインでの講義の受講、課題提出及び試験の受験が可能で、学校の定めた期間内(学校により2年から5年程度)に全て履修すればLL.M.が取得できるプログラムもあります。

 このようなプログラムは、キャリアを中断することなく、各自のペースで学習し、LL.M.を取得することができるというメリットがあります。一方、州によっては米国司法試験の受験資格を満たさない場合がありますので、最終的に米国司法試験の受験を視野に入れていている場合は注意が必要です。

  こうしたプログラムを設けているロースクールは例えば以下のような学校です。

<Short Program LL.M.>

 9ヶ月という期間をかけず、より短い期間でLL.M.を修了することができるプログラムです。このようなプログラムも、仕事や家庭の事情などにより長期間米国に滞在して学習することが難しい学生にとって大きなメリットがあります。ただし、Part-time LL.M.と同様、州によって米国司法試験の受験資格を満たさない場合がありますので注意が必要です。

 こうしたプログラムを設けているロースクールは例えば以下のような学校です。

 

 < その他>

 LL.M.を短期間で修了するプログラムもある一方で、General LL.M.よりも長い期間をかけ、まずはLL.M.での学習に必要な英語力を高め、米国法の基礎を固めた上で本格的なLL.M.の学習に入るプログラムもあります。

 こうしたプログラムを設けているロースクールは例えば以下のような学校です。

  • University of Miami- International Law LL.M. with Intensive English

 

http://www.law.miami.edu/academics/international-graduate-law-programs/international-law-llm-with-intensive-english

2017年6月27日 (火)

LL.M.出願から米国司法試験受験までの流れ

LL.M.留学を目指すことを決めると、出願書類の作成やアメリカ法、英語の学習から始まり、様々な準備や手続きを行うことになります。いつかLL.M.留学をしていようと思っている方もすでに留学が決まっている方も、出願から米国司法試験受験までの大まかな流れを確認しておきましょう。各手続きを余裕を持って、早めに進めることができると安心です。

2018年夏からのLL.M.留学(通常の9ヶ月間のコース)を目指す場合を例に見てみます。

〜2017年8月頃

  • LL.M.に関する情報収集(各ロースクールの特色、設置コース等)
  • 奨学金の取得を考える場合には、その情報収集
  • TOEFL対策、受験開始
  • アメリカ法の学習開始

2017年8 月〜2018年2月頃

  • 出願書類(願書、レジュメ、パーソナルステイトメント、推薦状等)の作成
  • その他必要書類(成績証明書、卒業証明書等)の取得
  • LSACの利用登録、出願書類・TOEFLスコアの送付

※ 多くのロースクールでは、出願書類やTOEFLのスコアをLSAC (Law SchoolAdmission Council)という機関を通して提出することが求められます。

  • 出願

※ 米国ロースクールの多くは、願書及び出願書類が到着した順に審査を開始し、合否を判定し通知する、ローリング・アドミション方式を採用しています。合格者が定員に達し次第受付終了となりますので、早めに出願することをお勧めします。

2018年1月〜3月頃

  • 合否通知

2018年4月〜6月頃

  • ビザ取得の手続き
  • 渡米準備

・住居探し

・引越しの手配(荷物の発送)

・航空券の手配

・携帯電話の検討

・留学保険への加入

・国民年金・国民健康保険・住民税・海外転出届等の公的手続き

・サマースクールの検討、参加申し込み(任意)

2018年6月〜8月頃

  • 渡米
  • サマースクールへの参加(任意)
  • LL.M.入学、Fall semesterスタート

2018年9月

  • MPREを11月に受験する場合には、その受験申し込み

※MPRE (Multistate Professional Responsibility Examination)とは、NCBE (National Conference of Bar Examination)が実施している全米共通の法曹倫理試験です。この試験は司法試験 (Bar Exam)とは独立した別個の試験ですが、ほとんどの州では、弁護士登録の要件として、司法試験の合格とは別に、MPREで各州の司法試験委員会が定めた基準点を超えることが求められます。

  • ニューヨーク州司法試験を2019年7月に受験する場合には、Online Foreign Evaluation Formの提出

2018年11月

  • MPRE受験
  • Interview Programへの登録

※米国内のロースクールに通う外国人弁護士のための就職説明会(Interview Program)が1月下旬頃開催されます。LL.M.修了後に米国内の法律事務所におけるインターンシップや就職を希望する場合には、このような就職説明会に参加する学生が多いです。説明会に参加するためには、11月頃にレジュメを登録する必要があります。具体的な時期等については最新の情報を確認してください。

2019年1月

  • Spring semesterスタート
  • Interview Programへの参加
  • MPREを3月に受験する場合には、その受験申し込み

2019年3月

  • MPRE受験

2019年4月

  • 7月に行われる米国司法試験の出願

2019年5月

  • LL.M.修了
  • 米国司法試験の試験対策開始

2019年7月下旬

  • 米国司法試験 受験

2019年11月頃

  • 米国司法試験 合格発表

2017年5月29日 (月)

留学準備

この夏に留学予定の方は、そろそろ留学先の学校が決定した頃だと思います。これから留学に向けた準備で忙しくなります。留学先が決まると、ビザの手続き、引越し手続き、航空券の手配、留学先での住居探し、携帯電話の契約、留学保険への加入、国民年金や国民健康、海外転出届や在留届の提出等の公的手続きなど、様々な手続きを進めていくことになります。以下では、一部ですが、留学に伴って行わなければならない主な手続きについて簡単にお話しします。

  • ビザの手続き

ビザの申請に必要な具体的な手続きの手順については学校からの指示の通りに進めていくことになりますが、簡単に概要を説明します。ビザの取得までは、①I-20の取得、②SEVIS費用の支払い、③大使館での面接、というプロセスを経ます。

①I-20

正式には、“Certificate of Eligibility”と呼ばれます。I-20は、アメリカ政府に認定されたアメリカの教育機関が発行する書類ですので、留学先の学校に発行してもらいます。当該学生がフルタイムで学校に入学すること及びアメリカに滞在するために必要な資金を有していることを証明したことを認証するものです。I-20を取得することによりビザの申請が可能となります。

②SEVIS

SEVISとは、Student and Exchange Visitor Information Systemの略で、米国国土安全保障省が留学生の情報を管理するインターネットベースのシステムです。留学生の情報のSEVISへの入力に関する手続きは学校側が行います。留学生自身は、SEVIS費用の支払いを、大使館での面接日の最低3営業日前までに済ませておく必要があります。

③大使館での面接

ビザの申請に必要な書類の準備、オンライン申請書の記入、申請料金やSEVIS費用の支払いをし、面接の予約を取ります。具体的な手続きについては、在日米国大使館・領事館のホームページで確認してください。

  • 引越しの手配

留学先への荷物の送付は、引越し業者の海外引越し用のサービスや日本郵便の国際小包あるいはEMSを利用する等の方法があります。引越し業者では、予算や用途に合わせた様々なパックプランも用意されています。ご自身の荷物の量や準備期間に合わせたサービスを見つけましょう。船便を利用する場合、現地に荷物が到着するまでに1ヶ月以上かかる場合がありますので、早めに各サービスを比較検討し、準備すると良いと思います。

  • 留学先での住居探し

留学先では、大学の学生寮に住む方もいれば、一般のアパートを契約して住む方もいます。通学の利便性、周辺の治安、家賃等の各種条件等を考慮しながら、自身のライフスタイルに合った住居を探さなくてはなりません。

学生寮には単身者用の学生寮のほか、家族向けの学生寮もあります。また、一人部屋、ルームメートとシェアして住む部屋など、学生寮にも様々な形態があります。学生寮に住むことを考えている方は、留学先の大学にどのような寮が用意されているか、また、各寮の申し込み開始時期などを早めに調べておきましょう。

一般のアパートを探す場合、渡米前にインターネットで調べて管理人と連絡を取る、学生や教員の住居について専門に扱う大学のオフィスに相談する、現地で情報誌で探す、などの方法があります。

  • 携帯電話の契約

渡米先で使用する携帯電話は、日本で使用している携帯電話をそのまま利用する方法、渡米してからアメリカの携帯電話会社で契約する方法、プリペイド式の携帯電話を利用する方法、渡米前に契約し、日本国内にいるうちに携帯電話を受け取る方法などがあります。

  • 留学保険の加入

留学中に病気やケガをした場合、高額な医療費がかかることになりますし、事故等で賠償金を支払うことになるような場合に備えて留学保険に加入する方が多いです。医療保険に関しては、学校から加入を義務付けられる場合もあります。

  • 海外転出届、在留届、国民年金、国民健康保険、住民税などの公的手続き

海外での滞在期間が1年を超える場合には住民票のある役所で海外転出届を提出する必要があります。また、海外での滞在期間が3ヶ月を超える場合には、滞在先の日本大使館あるいは総領事館に在留届を提出する必要があります。

海外転出届を提出すると、国民年金の加入義務がなくなります。その場合に任意加入制度の利用を希望するのであれば、その手続きをします。

海外転出届を提出すると、国民健康保険の支払い義務が免除されます。住民税についても課税対象から外れます。

他にも、渡米後に開設するアメリカの銀行口座への送金方法の確認等もしておくと良いと思います。留学が決まると、行わなければならない準備や手続きが本当に沢山あります。余裕を持って早めに準備を進めましょう。

2017年5月15日 (月)

Bar exam対策が始まる時期になりました

 5月も中旬になり、LL.M.も卒業式のシーズンになりました。LL.M.を修了された皆さん、おめでとうございます!異国での慣れない文化や環境の中、ロースクールでの大変な勉強を無事に終え、安堵感や達成感など色々な思いがあると思います。しかし、感慨に浸る間もなく、卒業と同時にBar exam対策に突入することになりますね。

 Bar exam対策は、BarbriやKaplan等、Bar exam対策を専門にする予備校を利用して行う方が多いと思います。こうした予備校では、Bar exam対策が始まる日から試験前日までの細かな学習内容を含めたスケジュールが作成されており、それに従って学習していけば良いようになっています。しかし、このスケジュールは非常に過酷で、英語を母国語とする学生でも学習ノルマを達成するのは容易なことではありません。

 Bar exam対策は、ロースクールの学習とは異なります。30科目近い教科を短期間で学び、記憶し、短答や論文の問題を解いていくということを2ヶ月間繰り返します。短答の練習問題は早い段階からどんどん解いていくことが大切です。初めて解くときは、解いた問題の半分も正解できるかどうかというような状況になりますが、問題をこなすことで理解や記憶が進みます。また、英語で書かれた設問を早く読み、時間内に答えるという練習をするという意味でも、早い段階から多くの問題をこなすことは重要です。論文問題にも、科目の内容や論証を覚えていない段階でも、早くから取り組むことが大切です。英語を母国語としない日本人が限られた試験時間内に英語で法律的な文章を書くというのはとても大変なことです。ですから、重要な論証や法律的な言い回しなどは、ある程度記憶することも重要になってきます。

 短期間で大量の法律事項やその英語での表現を記憶し、さらにそれを元に短答及び論文問題も時間内に解き終えるようにしなければならないBar exam対策は過酷です。ときには少し気分転換もしながら体調管理に気をつけて頑張ってください。

2017年1月31日 (火)

MPRE対策

今回は、MPRE対策についてお話ししたいと思います。倫理試験ということで、常識で解けるのではないかと想像する人もいるようですが、実際には対策をしないと、各州司法試験委員会の定める基準点を超えるのは難しい試験です。また、日本の法曹倫理と少し感覚が違うように感じると話される弁護士の方もいらっしゃいますので、日本の法曹倫理をしっかり理解している方でもきちんと対策することが必要です。

 

多くの受験生が行っているMPRE対策は、①Bar Examの受験指導校が出しているMPREのOutlineを読む、②Bar Exam の受験指導校による無料のMPRE講義を受講する(オンラインでも受講可)、③OutlineについているPractice Examやオンラインで提供されているPractice Examを解いてみるというものです。

 

①MPREのOutline

MPREのOutlineは、Barbri、KAPLAN、Themis等の受験指導校が出しているものを無料で手に入れることができます。 各受験指導校の担当者がロークールに時々ブースを出すなどしていますので、米国内でロースクールに通っている場合には、ロースクール内でOutlineの冊子を手に入れることができます。また、各受験指導校のホームページでサインアップすることでダウンロードすることもできます。どれか一つ自分が使いやすそうなものを選ぶとよいでしょう。法曹倫理の規則の改正などもありますので、最新版を手にいれるようにしましょう。

 

②MPRE講義

受験指導校によっては、無料の講義をオンラインで受講することができるようにしています。例えば、Barbriでは3−4時間くらいの講義をオンラインで聴くことができます。講義では、MPREに出題されやすい範囲や、どのようなひっかけ問題が出題されるかといったことに言及しながら進められるので、ただ漫然とOutlineを読むだけよりもポイントを掴んだ学習が可能になるでしょう。また、規則の改正があったところもポイントアウトして説明されるので、最新の講義を聴くとよいでしょう。

 

③Practice Exam

MPREは四択の事例問題の形式で出題されます。Outlineを読んだり講義を聴いたりするだけではなく、実際に問題を解いてみて、どのように出題されるのかということやどの程度時間的に余裕があるのかといったことを確認しておく必要があります。Practice Examは、Outlineについているものや、オンラインで提供されているものなどで行うことができます。

 

 

オンラインで提供されているMPRE講義やOutline、Practice Examには以下のようなものがあります。

(1)Kaplan Free MPRE Online Review Course

(2)barbri Free PMRE review

(3)Themis Bar Review

(4)Supreme Bar Review Free MPRE Preparation

(5)Pieper Bar Review Free MPRE Course

(6)BarMax MPRE Review

また、有料ですが、MPREを実施しているNCBE (National Conference of Bar Examination) によるPractice Examもあります。近年実際に出題された問題を解くことができます。

NCBE が公開しているSample Test Questions はこちらをご覧ください。

 

2017年1月24日 (火)

MPRE

1. MPREとは

 MPRE (Multistate Professional Responsibility Examination)とは、NCBE (National Conference of Bar Examination)が実施している全米共通の法曹倫理試験です。この試験は司法試験 (Bar Exam)とは独立した別個の試験ですが、ほとんどの州では、弁護士登録の要件として、司法試験の合格とは別に、MPREで各州の司法試験委員会が定めた基準点を超えることが求められます。

 

2.  MPREの受験時期と基準点—ニューヨーク州とカリフォルニア州

 MPREは、Bar Exam受験前でも受けることができます。MPREで取得することが必要な基準点や、司法試験 (Bar Exam)との関係でいつその基準点を取得することが必要かという時期については、各州の司法試験委員会が定めています。

 

[ニューヨーク州]

基準点:85点

時期:Bar Exam 合格の前後3年以内

※ニューヨーク州司法試験委員会でのMPREに関するルールはこちらをご覧ください。

[カリフォルニア州]

基準点:86点

時期:Bar Examとの関係では制限はありません。

※カリフォルニア州司法試験委員会でのMPREに関するルールはこちらをご覧ください。

3.   MPREの形式

 2時間で60問の四択式試験です。設問は事例問題となっており、各事例問題に2分で解答することになります。実際に採点されるのは60問のうち50問ですが、どれが採点されない設問かはわからないため、全問解答しなければなりません。

 

4.   MPREの実施時期と受験料

 MPREは、8月、11月、3月の年3回行われます。早めに受験申し込みをする(Regular Registration)と受験料は95ドルですが、遅くなる(Late Registration)と190ドルになります。今年の3月の受験を考えられている方は、1月26日までに申し込むと95ドルで受験できます。

※必ず最新情報を確認するようにしてください。NCBEのMPRE受験申し込みに関する情報はこちらをご覧ください。

5.   試験会場の様子

  前述の通り、事例問題1題あたり2分で解かなければいけない試験で、英語を母国語としない学生にとっては時間との戦いという面も持ちます。しかし、英語を母国語とする学生は問題を解くのが非常に早く、解答を終えると、試験終了前に提出して次々に会場から退出していきます。試験開始40−50分頃から受験生が退出し始め、そこから最後までなんとなく落ち着かない雰囲気の中で試験を受けることになります。

 また、不正行為防止の対策も厳しくなされています。鞄を足元に置くことは禁止し、会場内の一箇所にまとめて置かせる対策がとられます。その他、会場によっては、首に巻くスカーフやショールを禁止したり、フード付きのパーカーやスエットを禁止したりするところもあります。フード付きの上着を着ている受験生がそれを脱ぐように言われ、空調の効いた会場で寒い思いをしながら試験を受けることになったということもあります。全ての会場でフード付きの服を禁止しているというわけではないようですが、寒さ対策の上着は、念のため、フードの付いていないものを用意しておくとよいかもしれません。

 

次回は、MPRE対策についてお話ししたいと思います。